<叱り役の損>【後編】「子どもに怒りすぎ」と偉そうな旦那。腹が立つけれど叱り方を見直す機会かも?
前回からの続き。今回の相談者さんは、旦那さんが「お前は子どもに対してすぐ怒るからー」と口を出してきて、俺は怒らない優しいパパだとアピールしてくることが癇に障ると相談をしています。しかし親というのは、子どものためを思って怒りたくなることもありますし、繰り返し話してもあまりに言うことを聞かなければ、つい声を張り上げたくなってしまうこともあるのですよね。
父と母で役割分担ができているのは良いことのように思える
相談者さんは、旦那さんの責めるような姿勢と口調に苛立ちを感じているようですが、見方によっては、「怒り役=ママ、フォロー役=パパ」と役割分担ができていて良いようにも思えます。子どもにとってみたら、注意されることも大切ですが、怒られたときに逃げ場があるのも良い環境なのかもしれません。多くの方からこのようなコメントが届いています。
『うちのはすぐ怒るから可哀想よ。そのくらいだったら母親のしつけでいいと思うくらいに。父親が細かい事でガミガミ言うべきじゃないと思う』
『怒らない役も必要だよ。もちろん怒る役は絶対に必要だけれど。子どもにとって母親は怒るってインプットされていると思うから、父親まで怒ったら逃げ場がなくなっちゃうし。うちもそうだよ、わたしが怒る役目。旦那はほぼ怒らない』
一見、相談者さんが損な役回りのようですが、きっとお子さんも成長したら、相談者さんの愛を理解してくれるはずです。叱るのも大切なことだと理解してもらうために、「そういう役回りも必要だ」という話し合いをしてみると良いのかもしれませんね。
自分の叱り方も振り返ってみよう
また、旦那さんの理解のなさを責める声も多数ありましたが、相談者さんに対しても「この機会に自分を見つめなおしてみたらどうか?」というアドバイスが届いています。
『自分で思っている以上に怒りすぎなんじゃない?』
ストレスが溜まっていると、つい怒らなくても良いことで怒ってしまうこともあります。もしかしたら自分で気が付いていないだけで、相談者さんはかなりのストレスが溜まっている状態なのかもしれません。もし旦那さんに怒りすぎだと言われたら、「だったら私が穏やかでいられるように、自由と時間をちょうだいよ!」と子守と家事の分担を見直すよう相談してみても良いのではないでしょうか。
『いい意味で自分も少し無責任・鈍感になる努力をする。少しくらい注意しなくてもいいかって。命に関わることは全力で叱るけれど、それ以外は毎回怒らなくてもいいやって自分の中で折り合いをつけている』
それにもしかしたら、声を張り上げなくて良いことで、大きな声を出している可能性もあります。相談者さんはすべてのことを全力で同じように叱ってはいませんか? 子どもの成長はまだまだ長いです。すべてのことに全力でとりかかると、親といえど疲れてしまいます。そんなときにはどんなことで叱り、どんなことなら自分の中でそこまで叱らなくていいと折り合いをつけれるのか考えてみてください。「自分がすべて教えないと」と気負いしすぎず、少し肩の荷を下ろしてみると、きっと子どもも自ら学んでくれるはずですよ。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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