<叱り役の損>【前編】「子どもに怒りすぎ」という旦那にイライラ。あなたは遊んでいるだけでしょ!?
子どもに対して理由があって怒っているのに、「怒りすぎ」「いつも怒っている」なんて批判をされたなら、腹も立ちますよね。「こっちの事情も知らないで!」と思う気持ちは、同じ母親だったら少なからず理解できるのではないでしょうか。今回の相談者さんも、旦那さんの言動に怒っているひとりのようです。
『子どもに対して「俺は怒らないし怖くない」と思っている旦那。そりゃ家事・育児はよくしてくれるが、一緒に遊んでいるだけだからねぇ……。しつけ類全くしてないじゃん。それなのに、すぐ怒る私が悪いみたいな目をして見てくる旦那がムカつく。
旦那が、「お前はすぐ怒るからー」っていつも言ってくるのがうざい。365日朝昼晩同じことをやらかしていたら、普通に言っていた声も大きくなるわ。コップの底指先で持ったり、ひじついたり、手洗いの最中に余計な物触ったり……放置してろって言うのか? ちゃんと言わなきゃダメでしょ。それ、私の役目じゃん。ちなみに5歳児』
相談者さんだって、子どもに対して怒りたくて怒っているわけではありません。何度言っても言うことを聞かなかったり、危険なことをしたり、幾度となく繰り返される問題を解決するために声を荒げていたのでしょう。それなのに旦那さんは相談者さんに批判的で、相談者さんも旦那さんに不満を感じているようです。
旦那さんは自分の一言が妻のストレスになっているのに気が付いている?
相談文を読んで筆者が感じたのは、「旦那さんは、相談者さんに対してマウントを取っているのではないか」というものです。もしそうでなかったとしても、「怒らない俺、心が広い」と優越感にひたっている部分がある言い方に感じられます。
『母親がすぐ怒ることより、なぜそうなってしまったのか考えてほしいよね。怒るほうだって疲れるし、好きで怒りっぽくなった訳じゃない。余裕なくなると、余計にイライラしたり怒りっぽくなるから。旦那は奥さんに余裕をプレゼントできているのか? と思う。1人の時間をあげたり、疲れていないか察したりするとか』
「怒りすぎ」と行動に口を出すことはとても簡単です。しかしその旦那さんは、代わりに子どもに理解させてくれているのでしょうか。もしくは注意をすることがないように、しっかりと見ていてくれているのでしょうか。きっと相談者さんとしては、そのあたりをきちんと解決させてから口を出してもらいたところですよね。
相談者さんが叱らないデメリットを説明してみては?
旦那さんには、相談者さんが叱らなかったときにどのようなデメリットがあるのか、想像してもらってはいかがでしょうか?
『叱るほうが悪者にされがちだけど、叱るほうが感謝されるべきではある。叱るのって甘やかすより圧倒的に難しいからね、さじ加減とか』
もしかしたら旦那さんは、相談者さんが叱らなければ、子どもがどのように成長していくのかわかっていないのかもしれません。
『「私がちゃんと叱る役をやっているから、あなたが叱らずにいられるんだよ」って言う』
相談者さんが叱らなくなったことで、自然と旦那さんが叱り役にならざるを得なくなる可能性もあります。
それに細かいことで叱っているように見えていたとしても、ママはパパよりも長いあいだ子どもと接しています。つまりは注意を繰り返していただけなのです。最初のうちはもちろん相談者さんも、「ひじをついて食事をしてはいけないよ」と優しく諭していたでしょう。けれど何回、何十回と何度注意しても聞いてくれないからこそ少しずつ言い方がきつくなってしまっていたのでしょう。そして旦那さんは、おそらくそのたった1回のタイミングを見ていただけなのです。
『男なんてそういう細かいとこはどうでもいいって考えだから大らかでいられるんだよね。細かいこと言うお母さん、大らかなお父さんでちょうどバランスがいいのかも』
「そんな細かいこと、大きくなったら覚えればいい」と思うのかもしれませんが、早いうちから覚えることで習慣になることもあります。大らかで優しい性格のパパにしてみれば怒りすぎのように思えることだったとしても、将来子どものためになることもたくさんあります。旦那さんには、「ママは子どものためにこそ叱っている」部分をきちんと理解してもらいたいものですね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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