<習い事の疑問>習字・書道って、やる意味がある?ただ字がきれいになるだけでは?という意見への答え
子どもの習い事の定番といえばスイミングやピアノなどですが、派手ではないものの「習字」も根強い人気がありそうです。子どもの頃に自身が習っていたママも、少なくないのではないでしょうか? その「習字」を習うことを、真っ向から否定するような投稿がありました。
『習字って、習うことに意味がある? ただ字がきれいになるだけでしょ?』
今子どもに習わせている、昔自分もやっていた、というママたちを中心に、反論が集まりました。
ただ字がきれいな「だけ」でも、こんなにもメリットが!
多くのママが引っかかったのが「ただ、きれいになるだけ」のフレーズです。
『”ただ字がきれい”って、すごくよいことだと思うけど』
『字がきれいで損することなんてないよ』
字に関しては、読めないよりは「きれい」がよいに決まっています。字がきれいになることの利点を挙げたコメントも、たくさんありました。
『字がきれいって、それだけで育ちがよい感じがする』
まずは人に与える印象です。字がきれいなのは「上品」「信頼できる」という好印象につながりそうです。「遊んでいた学生時代だったけど、書道はずっとやっていた」というコメントもありました。書く機会が少なくなりつつある世の中では、字がきれいだと、いっそうの好印象を与えそうです。
『売れっ子ナンバー1ホストは、美文字らしいよ。この時代に、お客の帰り際に手書きのメッセージカードを渡してるんだって』
ギャップ効果でしょうか。真偽は不明ですが、「あまりにきれいな字に、女性たちは”この人は心もきれいに違いない”と勘違いする」と、教えてくれました。
『ダンナの元カノが「ミス○○」に選ばれるレベルの、良家のお嬢さん。昔の年賀状を整理していたらその人からのものがあったんだけど、クセ字レベルじゃないくらいの汚い字でびっくりした』
イメージダウンのパターンもありました。昔の彼氏の奥さんという微妙な立場の人に、何年も経ってがっかりされているとは……。この事実を知ったら、せつないでしょうね。
『字がきれいだと育ちがよく見えて、得だよ。私は入社試験の書類審査を通ったあとの面接で、「履歴書の字がきれいだったから(書類審査を通した)」と言われたことがある』
字がきれいだと、得をすることがあるようです。字の美しさをアピールするために、履歴書を毎回、手書きにしている方もいました。さらには「仕事でお客さまに直筆で手紙を書くと信頼してもらえる」というコメントも。やはり字がきれいな”だけ”で、人に好印象を与えられるのはたしかなようです。
『年賀状や祝儀袋、命名用紙とか。毛筆の出番は少ないけど、達筆な人はうらやましい』
芳名帳への署名など”ここぞ”という場面での美文字は、その人の本質が見えるようで、イメージがさらによくなるのでしょうね。
「字がきれい」は、おまけ?自身のなかに前向きな変化が
他人に与える印象だけでなく、自分自身のなかに前向きな変化が生まれるというコメントもありました。
『わが子には小学1年生から習わせているけど学校では毎年金賞をもらうし、区展に選ばれることも。学校の先生にも「書いてほしい」と頼まれたりして、自信になっているよ』
『字が上達したのは、私のなかではおまけだな。うちの子が習字を続けてよかったと思うのは、自信がついたこと。それによって、いろんなことに挑戦するようになった。続ける粘り強さも身についたよ』
他にも「何かひとつでも自信が持てたらいいなと習わせた。子どもも褒められるとうれしいみたい」といった、前向きな変化を綴ったコメントが目立ちます。
『大人になってから褒められることは少ないから、「字がきれい」と言ってもらうとうれしい。やる気もアップする』
一度身につけた技術は、大人になっても活かせます。「字がきれいな友達からの年賀状は届くたびに感動する」という声もありました。自信のあることを披露して人に喜んでもらえるなんて、さらに素敵なことですね。
ほかにも「字がきれいになる」とは違う部分での、習字の利点を挙げた人も多くいます。
『人に物事を教わる際の姿勢や、礼儀作法が身についたように思う。じっと座って時間をかけて文字を書くことを繰り返すうち、集中力もついた』
「集中力が身についた」や「落ち着いて行動できるようになった」「姿勢がよくなった」というコメントは、いくつもありました。投稿者さんがいう「字がきれいになる”だけ”」ではないということでしょう。
やることに意味があるかどうかは、本人の意識次第!
ただ、少数ですが「字がきれいになっても意味はない」という声もあります。
『今の時代、意味がないと思う。お年寄りって「字は心を写す鏡」みたいなことを言うよね。私も習字を習っていて段を持っているけど、性格悪いよ』
ご当人が「性格が悪い」と断言するのですから、おそらくそうなのでしょう。残念ながら心の落ち着きや集中力など、先ほど挙がったメリットは身につかなかったようです……。
さらに、こうした考察も。
『習字やピアノなんかの習い事でも、そういうこと言う人っているけど、活かせるかどうかは本人次第でしょ?』
「そういう言い方をすれば、習い事はなんでも”○○なだけ”になる」という意見も。
『大事なのは、好きでやること。習字に限らず、習い事はその子が楽しいと感じて続けられて、自信が持てるようになって初めて”意味がある”といえる』
投稿者さんや先ほど「意味がない」と言った方は、習字に楽しさを見い出せなかったのかもしれません。好きでもないのにやらされていたのであれば、”ただ字がきれいになっただけ”です。しかしやっている当人が楽しいのなら、それだけで十二分に意味があるのでは? そのおまけとして字がきれいになったり、前向きな心の変化があるのならさらに”意味があること”になるはずです!
文・鈴木麻子 編集・すずらん イラスト・Ponko
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