<夫婦の価値観>豚肉で肉じゃがを作ったらダンナに怒られた。おいしいのに、なんで?
家庭料理の定番のひとつが肉じゃがです。晩ごはんの献立に悩んだときの”間違いない”メニューとして、「とりあえず肉じゃがにしておくか」と考えるママもいそうです。肉じゃがに使うお肉は、家庭によってそれぞれ。一般的には牛肉か豚肉が主流ではないでしょうか。
肉じゃがは関東なら豚肉、関西なら牛肉が主流?
ママスタコミュニティにはその日の晩御飯に、豚肉の肉じゃがを作った方からのトピックがありました。せっかく作った肉じゃがに、ダンナさんからクレームが入ったのだそう。
『「肉じゃがは牛肉だ!」って、ダンナに怒られた。私の実家は豚肉だったのにさ』
牛肉を使う家庭、豚肉を使う家庭。寄せられたコメントもさまざまです。
『地域差があるらしいね。私は牛肉が普通だと思っていたけど、ダンナは豚肉だと思っていたって』
『関東は豚、関西は牛が多いんじゃない? 私は関東だから、いつも豚肉だよ』
『うちは牛肉だなぁ。親が大阪出身だから、自然とそうなった。関西は牛肉が多いよね。豚でもおいしいと思うけど』
出身が東日本か西日本かで、きれいに意見が分かれました。みなさんのコメントによれば関東は豚肉、関西は牛肉を使う場合が多いとのこと。両親の出身地が影響している人もちらほらいます。
投稿者のダンナさんは、長野県出身だとか。地理的には日本の真ん中なのでどちらに分類されるのかは微妙ですが、育ってきた家庭では牛肉の肉じゃがが定番だったのでしょう。
なじみの肉はあっても、結局はどちらもおいしい!
牛肉を使うか、豚肉を使うか。こだわりのある人も多少はいましたが、どちらのおいしさも認めるコメントがほとんどでした。
『関東民。わが家も豚。でも初めて牛の肉じゃがを食べたときは、おいしくておいしくて。汁をご飯にかけてお代わりしたよ(笑)。牛じゃがはすき焼きに近い、豪華な感じがするね』
『うちは豚肉だったんだけど、大人になって牛肉でも作れると知り、作ってみたらおいしかった。今はどっちも作っているよ』
豚肉じゃがに慣れていた人にとって、牛肉じゃがはまたいつもとは違う豪華なメニューに感じるようです。
『うちは京都だから牛で作るけど、豚じゃがもおいしいよね!』
「豚じゃがは、あっさりしていておいしい」「関西だから牛肉だけど、塩肉じゃがは豚で作る」などのコメントもありました。要はどちらもおいしいのです。しかし投稿者さんのダンナさんのように、牛肉にこだわるダンナさんは存在するようで……。
『冷凍していた肉を見間違えて解凍したら、豚肉だった。仕方なくそれで肉じゃがを作ったら、キレられたことがある』
怒りまではしないものの、「がっかりされる」「文句を言われる」といった声も。なぜか「牛肉じゃなく、豚肉だ!」と怒るダンナさんは、ひとりもいませんでした。牛肉のほうが、男性ウケがよいのでしょうか?
夫婦の基本は歩み寄り。まずは互いの価値観を受け入れてみては?
今回はたまたま牛肉か豚肉かという肉じゃがの話でしたが、考えてみればこれは夫婦の価値観の違いをどう修正していくか、という話です。
『地域によって使う素材は違うのに、怒るなんて最低だね』
『ダンナが何肉の肉じゃがで育ったかなんて、知らんがな。それ以外は認められないなんて、ダンナの器ちっさ!』
何が”普通”かは、育ってきた地域や環境で違います。それが自分と違ったからといって「普通じゃない!」と怒るのは、あまりに自己中心的。「それなら肉じゃがは自分で作ってもらったら?」「ダンナは自分の分だけお惣菜の肉じゃがを買ってくれば?」と、ダンナさんへの苛立ちを感じさせる声もありました。
『兵庫県に嫁いで豚肉で作ったら、同じことを言われた。それまで牛肉は高いイメージだったけど、関西は消費量が多いからかそうでもなかったので、以来牛肉で作るように。豚肉もおいしいけどね』
『ふたりとも関東出身だけど、私は豚、ダンナは牛。豚肉で作ったら「なんか違う」と言ってたけど、「これはこれでおいしいね」と。牛肉で作ってみると、私的にはなんか違う。でもまぁ、おいしいか、と。育ってきた環境の違うふたりがひとつの家族になるんだから、お互いの思いやりがないとやっていけないよ』
お互いがまずはそれぞれの価値観を受け入れてみる。その柔軟性が大事ですよね。こちらのコメントをくれた方は、その後はその日の気分で豚肉か牛肉かを選んでいるそうです。おいしいレパートリーが倍になりましたね!
どちらも主張を譲れないのなら、第3の食材を考えてみよう
ただ強いこだわりのある夫婦なら、そう簡単にはいかないかもしれません。投稿文を見る限りは、投稿者さん夫婦も双方に強いこだわりがありそうです。では、次のような家庭をお手本にしてみてはどうでしょうか?
『私は西日本で牛、夫は東京で豚。ふたりとも譲れないので、肉じゃがは作らなくなった。肉抜きで「ウンじゃが」と命名したものを作っている』
肉抜きということは”じゃがいも煮”ということ? 野菜ばかりで物足りないかもしれませんが、かといって相手側の主張を受け入れたくないのでしょう。
『私は九州だから牛肉。ダンナは関東だから豚。よって、わが家は鶏を使う』
これぞまさに折衷案です。他にも「うちはウインナー」「ツナじゃがを作ることはある」「合いびき肉にしてみたら?」などのアイデアも。(牛肉ですが)コンビーフや仙台麩などを代用するのもおすすめです。
『実家の肉じゃがは合いびき肉だった。翌朝はパンに肉じゃがとチーズを乗せて食べるのが好き』
合い挽きのひき肉でしょうか? じゃがいもをつぶせばコロッケのようになりますね。
たくさんのアイデアをもらった投稿者さんでしたが、トピックをあげた4日後にまた肉じゃがを作ったという報告があがりました。
『今日も豚肉で作ったぜ』
妥協する気配は見えません。またクレームが入るようなら、まずは鶏肉あたりから歩み寄りを始めてみてはどうでしょう? いろいろ試してみるとレパートリーも広がるはずですよ。
【つぎ】の記事:<義姉と母の老後>60代兄が亡くなった!実家に残された老親と義姉の3人暮らしは【第1話まんが】
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