いつでも、どこでも、ママに寄り添う情報を

<負の連鎖を終わらせたい>子どもへ「将来帰ってこなくていい」田舎の苦悩は私で止める【後編まんが】

前回からの続き。これは現在のお話です。田舎の風習を当たり前のように受け入れていた長男嫁の幸恵さん。同居をして、子育ては義母に取り上げられ、ゆっくりご飯を食べる間もなく家事をする。そして今は足腰が悪い義母のお世話。2人の子どもは東京に行って帰ってこない。「この田舎の女の生き方は間違っている」と声をあげた高校時代の友人・美由紀ちゃんに同意ができなかった過去を悔やんでいます。


後編01「負の連鎖を終わらせたい」同居・介護が当たり前の田舎_出力_007
美由紀ちゃんは事業を成功させました。10年ほど前にご主人を亡くした今は、自分のお母さんを引き取ったとも聞きました。たまに雑誌などに名前が出てきます。そのたびに嬉しくもありますが、どうして私はこの狭い田舎の常識に囚われて美由紀ちゃんのように一歩前を見ることができなかったのだろうと後悔しています。

後編02「負の連鎖を終わらせたい」同居・介護が当たり前の田舎_出力_008
もっと自分で子どもの面倒を見たかった。誰にも気を使わないでおいしいご飯をゆっくり時間をかけて食べたかった。介護だってしたくない、私の苦しみを見て見ぬ振りをしてきた旦那を愛していない。なぜ女に生まれただけでこんなに苦労をしなければならないのだろう。
けれど私には今から働く気力も能力もない、離婚をする根性もないのです。

後編03「負の連鎖を終わらせたい」同居・介護が当たり前の田舎_出力_009
娘と息子は東京に出て帰ってきません。「私も頑張ったのだから、次はお嫁さんの番」と頭の片隅で思うことはあります。旦那は、長男がお嫁さんを連れて帰ってくると今でも信じています。けれども、今の私は幸せではないのに、それを他人にしてはいけないことだと思っています。田舎特有の「同居、介護」は私の代で終わらせないと、と思うのです。
これからどんどんと年を取っていき、自分の身体も衰えていくと思うと、田舎での生活は都会と比べて不自由も多いです。けれど私も、今からでも美由紀ちゃんのような先鋭的な女性になりたい。長男、長女にLINEで連絡をしました。「将来こっちに戻ってこなくていいからね。あなたたちそれぞれの幸せを考えて」と。
これからも私は1人で義母の介護を頑張って、多分旦那の介護もして、そのあと私の介護を誰かにお願いできるように、子どもに頼らないように国の補助などの選択肢を調べながら生きていこうと思います。

原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・まゆか! 編集・横内みか
【つぎ】の記事:<専業主婦はラクするな?>家族の「お茶くれ」でイラつく妻「意地悪」【第1話まんが:旦那の気持ち】

※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。

関連記事

<結婚条件に不信感>大事な娘が結婚を決めるも……同居前提!?「正直嫁がせたくない」【前編まんが】
これは1年前の話です。娘のナオ(26歳)が結婚することになりました。大切に育ててきた一人娘の結婚。それは嬉しい気持ちでいっぱいですが、「私の子育てもいよいよ終了かな」と寂しい気持ちがないと言ったらウソ...
<負の連鎖を終わらせたい>同居・介護が当たり前の田舎に住み……「私の人生って何?」【前編まんが】
これは現在のお話です。私(幸恵)はとても田舎に住んでいます。都会の人には信じられないことなのかもしれないけれど、「長男夫妻が同居」と暗黙の了解で決まっているような地域です。 結婚をしたら旦那の両...
【俺は、ハズじゃなかった婚!】「もう疲れた!」13年の結婚生活に終止符を<第1話>#4コマ母道場
「結婚」という高いハードルを飛び越えるには、多かれ少なかれ「きっかけ」が必要になってくるでしょう。年齢、仕事、お金……「夫婦」の数だけ「きっかけ」もさまざまです。その「きっかけ」を力にして、ようやく「...