<負の連鎖を終わらせたい>子どもへ「将来帰ってこなくていい」田舎の苦悩は私で止める【後編まんが】
前回からの続き。これは現在のお話です。田舎の風習を当たり前のように受け入れていた長男嫁の幸恵さん。同居をして、子育ては義母に取り上げられ、ゆっくりご飯を食べる間もなく家事をする。そして今は足腰が悪い義母のお世話。2人の子どもは東京に行って帰ってこない。「この田舎の女の生き方は間違っている」と声をあげた高校時代の友人・美由紀ちゃんに同意ができなかった過去を悔やんでいます。
美由紀ちゃんは事業を成功させました。10年ほど前にご主人を亡くした今は、自分のお母さんを引き取ったとも聞きました。たまに雑誌などに名前が出てきます。そのたびに嬉しくもありますが、どうして私はこの狭い田舎の常識に囚われて美由紀ちゃんのように一歩前を見ることができなかったのだろうと後悔しています。
もっと自分で子どもの面倒を見たかった。誰にも気を使わないでおいしいご飯をゆっくり時間をかけて食べたかった。介護だってしたくない、私の苦しみを見て見ぬ振りをしてきた旦那を愛していない。なぜ女に生まれただけでこんなに苦労をしなければならないのだろう。
けれど私には今から働く気力も能力もない、離婚をする根性もないのです。
娘と息子は東京に出て帰ってきません。「私も頑張ったのだから、次はお嫁さんの番」と頭の片隅で思うことはあります。旦那は、長男がお嫁さんを連れて帰ってくると今でも信じています。けれども、今の私は幸せではないのに、それを他人にしてはいけないことだと思っています。田舎特有の「同居、介護」は私の代で終わらせないと、と思うのです。
これからどんどんと年を取っていき、自分の身体も衰えていくと思うと、田舎での生活は都会と比べて不自由も多いです。けれど私も、今からでも美由紀ちゃんのような先鋭的な女性になりたい。長男、長女にLINEで連絡をしました。「将来こっちに戻ってこなくていいからね。あなたたちそれぞれの幸せを考えて」と。
これからも私は1人で義母の介護を頑張って、多分旦那の介護もして、そのあと私の介護を誰かにお願いできるように、子どもに頼らないように国の補助などの選択肢を調べながら生きていこうと思います。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・物江窓香 作画・まゆか! 編集・横内みか
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