<母親失格?>「子どもを可愛く思えない」落ち込む娘「30年前の私も」【後編まんが:実母の気持ち】
前回からの続き。数年前の話です。2ヶ月前に出産したばかりの娘がいます。ところが「最近ずっと塞ぎ込んでいる」と娘の旦那さんから連絡をもらいました。私は遠くに住んでいるため普段は手助けしてあげることができず、心配になってすぐに行動を起こしたのです。
娘は黙ったまま、答える気力もないと言った様子です。それでも私が「ご飯でも作ろうか」「何が食べたい?」と明るく話しかけていると、娘はようやく口を開きました。
これまで娘からメッセージや画像をもらうたび、母子ともに元気そうだと安心していました。しかし実際に会ってみると、娘は思った以上に疲れているように見えます。私はしばらく娘をそっとしておき、孫のお世話を引き受けていました。するとしばらく後、娘は思いもよらない告白をはじめたのです。
娘「私、タカトのことを可愛いって思えなくなって……こんなの母親失格だよね……」
泣きじゃくりながら話す娘に、私はすかさずこう言いました。
私「……私も30年前、同じことを思った覚えがあるよ」
娘も旦那さんも驚いた様子でこちらを見ます。私は諭すように続けました。
私「誰でもいきなり親にはなれないもの。私も、赤ちゃんだったあなたと一緒に泣きながら夜を明かしたこともあったなあ」
出産すると夫婦2人だけの生活が大きく変わります。赤ちゃんがいることで行動が制限されて追い詰められたような気持ちになることもあるでしょう。しかしだからこそ自分だけで辛い気持ちを抱え込まないでほしいのです。たとえ遠くにいても手助けできることはあるはず。これからも娘家族を見守っていきたいと思います。
原案・ママスタコミュニティ 文、作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
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