<常識は変わる>【前編】「長男なのになぜ家を買うの!?」実家を継がないのは今時普通なの?
子どものころから自分が慣れ親しんで暮らした家。両親がいて、思い出の品があって、住み心地もきっと良いはず。しかし大人になって結婚をしたら、新しい家族ができるわけです。そのようなことがあるにもかかわらず、両親に「この家を受け継いでほしい」と幼い頃から口を酸っぱくしながら言われていた場合、みなさんならどのような選択をしますか? 今回の相談者さんは、「長男なのに家を受け継がない理由がわからない」と自身の気持ちを吐き出しています。
『長男なのに家を買うって今の時代普通なの? 旦那さんが長男でも家を買った友人が何人か身近にいるのだけれど、両親が亡くなったらその家を誰も継がないってことだよね? そんなの両親がよく許すなと思うのだけれど』
「長男だけれど家を建てる」は昔も今もあることなのでは?
相談者さんは「長男だけれど家を建てるのは昔ながらの風習を無視しているのではないか?」という質問をしていますが、「長男が家を建てることは昔も今もなんらおかしいことではない」というコメントが多数届きました。
『今の時代っていうか、昔から普通にあるでしょ。本家とかでもなければ継ぐとかないよ。ていうか、うちの旦那は本家の長男だけれど、少なくとも私は将来あんなど田舎の家なんて継ぐつもりない』
『普通じゃないの? うちも長男だけど建てたよ。義実家は「田舎だからこっちに戻ってくることは考えなくていい」と言ってくれていた。私の実家近くに土地を買うことになったときも、そのほうが安心とお金を援助してくれた』
『え、普通だよね。うちの旦那も長男だけど、義実家とは全然違うところに建てたよ』
結婚をする相手や仕事の環境などで、そのときに住み心地が良い家・土地は変わります。旦那さんに実家にいたいという気持ちがあったとしても、育児・家事の大変さから奥さんの実家近くに住む場合もあるでしょう。そのためか、「長男だから必ず家を継ぐ」という考えは、そもそも世間から全面的に支持されているわけではないようにも思えます。
地元を出ている人であれば、家を買うことは普通の流れなのかも
また、「すでに地元を離れている人にとって家を買うことは、ごく普通の流れなのかもしれない」という意見もいくつかありました。
『うんうん、田舎育ちだとそう思うよね。都会の人は親の家は親の家としか思わないし。住む人がいなくなったら処分する』
『都会なら普通。地方都市でも普通。長男が古臭い家を継いで住むなんて、田舎だけ』
『ご両親が田舎出身でしょ? 田舎をばかにする訳じゃないけれど価値観が違うもん』
今住んでいる賃貸などの近くに実家という持ち家があるのなら、新しく家や土地を買うお金を節約するために受け継ぐこともあるでしょう。しかし地元を離れたところで生活が成り立っているにもかかわらず、わざわざその環境を変えてまでしてその家を継ぐ利点はそう多くはないのかもしれませんね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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