<住まいの価値観の違い>【後編】高い家賃の家に住みたい夫、節約したい私。歩み寄りの結果は?
前回からの続き。相談者さん一家は現在引っ越しを検討しているようです。最長で6年間ほど賃貸に住む予定とのことで、旦那さんは新築・3LDK・月8万円・初期費用約55万円・オール電化の家を候補としています。対する相談者さんは築7年・3LDK・月6.5万円・初期費用27万円の家を主張。お子さんの教育費がかかることや、旦那さんが仕事で独立する予定であることから、相談者さんは月1.5万円の差でもできるだけ節約したい意向です。
双方譲れないバトルがはじまりました。
2人の“家へのこだわり”が大きく異なっている様子
相談者さんは、節約以外に6.5万円の家に決定したい理由があるのでしょうか? そもそもなぜ旦那さんは、8万円の家を気に入っているのでしょうか? それぞれ家賃以外の部分にもそれぞれに譲れない理由があることがわかりました。
相談者さん側の意見
まずは相談者さん側の意見です。
『貯金に回す月だったり、贅沢する月だったり、いろいろな使い方をしたい。新築のほうは、家同士があまり離れてなくて、ぎゅうぎゅうでご近所付き合いとか面倒臭い。これは完全に私の押し付けなんだけど、IH嫌なのよね。やっぱり火でご飯を作りたい』
相談者さんは毎月浮くことになる1.5万円を、貯蓄や外食、家族でのお出かけなど、その月々にあわせた余裕のある使い道にしたいようですね。カツカツの生活をするよりも、「1.5万円余裕がある」と思うと、だいぶ心も楽になるのではないでしょうか。
またその他に、「IHよりもガスが良い」「ご近所は静かなほうが良い」といった相談者さんなりのこだわりがあるようです。それを実現できるのが、家賃が6.5万円の家のほうなのですね。
旦那さんの意見
次に旦那さんの意見を見てみましょう。
『新築に憧れがあるからだそうです。旦那が育った環境から、綺麗な今時の家に強い憧れがあるんだって。「たった1.5万円なんだから憧れだった生活させてあげようって思わないの?」と』
旦那さんは新築の綺麗な家に強い憧れがあるようです。「少しプラスした家賃で憧れに近い家に住める」となれば、旦那さんがこだわりたい気持ちもわかりますね。また相談者さんは、家賃の差で浮く1.5万円は、ときに貯蓄や外食などに充てたいとのことですが……。
『「別に俺は家のご飯でいい」って言われた』
旦那さんは「希望の家に住めるのなら贅沢はしなくていい」という意見のようですね。
住環境を重視する人の投資先は
『住む場所や環境って、働くモチベーションになるよ。つまりポジティブな効果が生まれる。帰りたい家があるからこそ、仕事を頑張れて、結果的に昇給したりして余裕が生まれる。逆に、帰りたくない家のことを考えると働く気力も下がり、結果的に収入も平坦』
『家計がかつかつじゃないなら、住んでからグチグチ言われるのが嫌だから旦那さんに合わせる』
『「安いに越したことなくない?」って言うのは相談者さんの価値観だから、そこらへんすり合わせができるといいね』
夫婦と言えど価値観は人それぞれ。必ずしも家賃が安いほうが正解とはならないのですよね。憧れの家に住めるという理由があるだけで、日々の仕事のモチベーションにつながることもあるでしょう。将来旦那さんが飛躍するために必要な、自分への投資といえそうです。
結局相談者さんは、キッチンの設備などに不満はあるようですが、「旦那さんの憧れの生活」を叶えることにしたようです。不満はあっても旦那さんの強い希望を尊重して歩み寄れるのは、素晴らしいことです! そのかわりといってはなんですが、譲歩した分旦那さんにはいっそう仕事にまい進していただき、毎日の生活が充実したものになれば言うことなしですね。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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