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<初めてのおつかいは高年齢化?>小さい子どもにおつかいを頼んだことはある?昔はできたけれど……?

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子どもたちに長く読みつがれてきた絵本『はじめてのおつかい』(作:筒井頼子 絵:林明子/福音館書店)を知っているママも多いでしょう。主人公のみぃちゃんが、ママに頼まれてはじめて一人で買い物に行く、というお話です。途中、つまずいて転んだり、お店の人に大きな声で「ぎゅうにゅうください」と言えなかったり……。ハラハラドキドキするこの物語。主人公のみぃちゃんは「5歳」という設定です。
初版が発行されたのは1977年。今とは世の中の事情がだいぶ違います。今の時代、5歳の子どもにおつかいをさせているママがどれほどいるでしょうか……。

『みんなは子どものとき、おつかいに行っていましたか? みんなの子どももおつかいの経験、ありますか?』

ママスタコミュニティに寄せられた質問です。この問いかけに回答を寄せたママは約30人。「自分も子どもも経験がある」との回答が14人、「自分はあるけれど子どもはない」と答えたのが16人と、ほぼ同数の結果でした。

自分も子どもも経験あり!何歳くらいから?

まずは「自分も子どもも経験がある」と答えたママたちのコメントです。

『すぐ近くにお店があって、お店の人とも顔見知りだったし、よく行かされた。幼稚園に入る前だったと思う。子どもは小学生になって初めて一人で行ってもらった』

『自分は幼稚園くらいから行ってた記憶があるけど、子どもには小学6年生で初めて行かせた』

『スーパーが徒歩2分で近いから、4年生くらいから簡単な買いものを頼んでる。自分は低学年から行ってたわ』

わが子にも「おつかい」をさせているママたち。けれど気になるのが、その年齢です。自分は幼児のころからしていたけれど、子どもには小学生、しかも高学年になってからというママたちが多いようです。その背景には、「自分は経験があるけれど、子どもにはさせていない」と答えたママたちと共通の思いがあるのかもしれません。

自分は経験あるけれど、子どもにはやらせない。その理由は?

子どもだけで行くには危険

子どもには行かせていない、と答えたママたちの多くが理由としてあげたのが「危険を感じて不安だから」でした。

『私は近くのスーパーにおつかいに行ってたけど、子どもには危険だからさせてない』

『このご時世はないなー。不審者が怖いし』

『今は物騒なので行かせない』

さらには自宅やお店の立地条件を理由に「行かせない」と答えたママもいます。

『うちは国道とか大きな道の側で車通りも多いから、行かせたことない』

『私が車で行った方が早くて安全』

子どもがおつかいに行くとなると基本は徒歩でしょう。徒歩圏内で、しかも安全に行き来ができるお店があるかどうか、というのも条件になります。「地方住まいで、徒歩で行けるようなところにお店はない」といったコメントもありました。

お酒やタバコが買えないという事情も

ママたち世代がおつかいを頼まれていた時代と現代で大きく違うのが、こちら。「お酒やタバコ」の購入の仕方です。

『父からタバコのおつかいをよく頼まれた。自販機で買ってくる。今じゃ考えられないし、できないけどね』

『今はできなくなったけど、私が子どもの頃はタバコやお酒のおつかいしたな』

『私は徒歩で3分もかからないくらいのところに、今でいうコンビニのようなお店があった。父のタバコとか買いに行ってたな』

未成年へのお酒やタバコの販売は法律で禁じられています。もちろん昭和・平成の時代も禁止されていましたが、タバコは自動販売機で手軽に買えましたし、顔なじみの酒屋さんであれば”おつかいとして”子どもに酒類の販売もしてくれたものです。おつかいのチャンスが減ったのには、このことも理由にあるのかもしれませんね。

学校の規則で禁止されているから

『小学校から子どもだけで買い物に行くのは禁止されているよ』

『今は学校で「家のお手伝いでもコンビニやスーパーの買い物禁止です」って言われているから、行かせない』

これではお子さんに頼みたくてもできませんね……。

おつかいデビューには工夫が必要

さまざまな事情から、わが子におつかいをさせていないママたちがいましたが、いつかは「おつかいデビュー」の日を迎えることになります。その参考になるコメントもありました。

『初めておつかいに行かせたときは近くで見てた。小学3年生くらいからは、千円札で支払いをさせたり、おつりがなるべくないように小銭で調整することを教えたり。こういうことって、やってないと難しいよね』

最初は柱の陰から(?)見守っていたようですね。一人で行けるようになったとしても、子ども用携帯やGPSを持たせておくと、ママも安心でしょう。

さらに『はじめてのおつかい』のみぃちゃんが出かける前に「車に気を付けること。お釣りを忘れないこと」とママと約束をしたように、そのお宅なりの“約束“を決めて送り出すことも大切ですね。

一人でおつかいができた! という経験は、子どもにとって大きな自信になります。今でもそのときのことを鮮明に覚えているママもいるほどです。

『初めてのときは少しお姉ちゃんぶって、母親のつっかけ(少しヒールが高くて、それが大人の気分にさせた)を履いて意気揚々と行ったのを覚えてる。年長の夏だった』

おつかいはいつから始めれば良い、というものではありません。親子でしっかりと話し合って、お子さん自身が”頑張れる”と思ったときに、そっと背中を押してあげるので良いのではないでしょうか。
最初はママもハラハラドキドキするでしょうが、それも思い出になるはずです。

文・すずらん 編集・千永美 イラスト・松本うち

【つぎ】の記事:<子どもに漫画は悪影響?>規制のしすぎはNG!?親子で問題点を考えるきっかけに【前編まんが】

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