<感情で叱るのは母親失格?>【前編】私の大事なものをわざと壊した5歳の息子に怒りが収まらない!
筆者の子どもが通っている幼稚園では、「ごめんね」と言われたら「いいよ」と相手を許して仲直りすることを教えています。しかし、子どもにだって大人にだって、どうしても許せないときはあるのではないでしょうか? 今回の相談者さんは、5歳の息子さんが大事なものを壊したことに怒り心頭の様子です。
『怒りが収まりません。どうしたらいいですか。先ほど私が家事をしているあいだに子どもたちのきょうだい喧嘩が始まりました。いつものことだと放っておいていたら、すごい音がして見に行くと弟のほうが、私が毎日使う大事にしているものを壊してしまっていました。
理由を聞くと「お兄ちゃんがおもちゃを貸してくれないから、怒って近くにあったママの物を勢いで壊してしまった」と。怒りで手が震えたのは初めてです。私は悲しさと怒りで2人にいつもよりきつめに叱り、弟がごめんなさいと謝ってきました。でも気持ちがどうしても収まらず、「謝ってもらっても物は壊れてしまったから許せない!」と親なのにこんな言葉を言ってしまいました。謝ってもらっても怒りが収まらない、許せない私は親としてだめでしょうか』
ちなみに上のお子さんは小学2年生とのこと。相談者さんの他の記述から察するに、特にお子さん2人が大きな怪我をしたわけではなさそうでした。
大切な物を壊されてしまった相談者さん。不注意でぶつかってしまったり、わざとでなかったりしたならば、お子さんの謝罪に相談者さんも「いいよ」と言えていたのかもしれません。物はいつか壊れるものなのですから。しかしそのような事情ではなく、怒りに任せて投げ壊してしまったところに、相談者さんは怒りを抑えることができなかったようです。
親だって人間。感情がでることもある
「謝ってもらっても怒りが収まらない、許せない私は親としてだめでしょうか?」と悩んでいる相談者さんに対して、多くのママさんから慰めの言葉が寄せられました。親だって一人の人間、子どものしたことをなんでもかんでも許せるわけではありません。
『そんなときもあるよ。子どもにも、「親だからって何でも無条件に許してくれるわけじゃない」とわかってもらったほうがいいし。たまには感情のままに叱るのもいいと思う』
『それで良いと思う。この世の中、ごめんなさいで全てが解決できるわけではないから』
子育てへの理想はあると思いますが、感情的になってしまうことは、ときに仕方のないことなのではないでしょうか?
お子さんも「自分の行動が人を傷つけることがある」と学べたのでは?
また、今回のことはお子さんにとって、マイナスなことばかりでありません。お子さんは、「ごめんね」では許されないことがあると学べたのではないでしょうか? 感情に任せて手当たり次第に物を投げることはいけないことだと、相談者さんの怒りに触れて、初めて理解することができたのかもしれませんね。
『「また買えばいい」そういうものばかりじゃない、人には許せないことがある。そういうことに気付くことが大事だよね』
『もし他者のものだったら損害賠償沙汰だし、それが物品じゃなくて人に向けてだったら……。お母さんの態度で、感情まかせに物に当たる行為がいけないことだって理解できるといいね』
『「ごめんね!」「いいよ」で済むのは子どものうちのほんの小さいときだけだよね。謝っても許してもらえないことがあるって知るのはこれからの人生で大事なことだと思う。親として駄目とか思うことないよ』
親も子どもも感情的になってしまうことはあります。お子さんのように物を投げてしまうこともあれば、お母さんのように「許せない!」などと口に出てしまうことだってあります。大事なのは、やっていいことと悪いことを教えることと、その後のフォローなのではないでしょうか?
少なくとも相談者さんは怒りに任せて同じように物を投げたり、子どもに手を出しているわけではありません。「あなたが壊したものは、ママが大切にしていた宝物だった」「ママに限らず、大切なものを壊したら人間関係も壊れる可能性がある」など、この機に伝えられることはあるでしょうが、それは気持ちが落ち着いてからでもよさそうです。ママの怒りの時間は、子どもも自分のしたことを考える時間になるはずです。
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