<介護のイメージは>【後編】みんなは親の介護をしたいと思う?寄せられた答えの55%は……
前回からの続き。もしも自身の親に介護が必要になったなら、みなさんは自分で介護をしようと決めていますか? それとも介護はしないと決めていますか? ママスタコミュニティのあるトピックであがったアンケートでは、37%の方が、「親の介護をすると決めている」、8%の方が「仕方がなく介護をしている」と答えてくれました。半数以上の約55%は、「介護は拒否する」と考えているようです。
「介護は拒否する」と回答した人たちの理由
「介護は拒否する」という考えには、人によってさまざまな事情があるのでしょう。具体的な理由にはこのようなものがありました。
おそらく親は子どもの手を煩わせたくないと思っているはず
たとえば入浴がひとりでできる人と、入浴に介助が必要な人とでは、介護の大変さは大きく異なるものになってきます。頭がはっきりしているのにからだが思い通りにならない場合、介護されている方もひどくイライラしてしまうこともあり得ます。自分が介護されると考えた場合に「されたくない」と思うために、親も同じ考えだろうと想像する人がいました。
『介護職って立派な専門家がいるんだし、頼っていいと思う。私なら介護はしてほしくない。なるべくお金残しとくから施設に入れてほしい。弱った姿をあまり見られたくない』
『自分もされたくない。娘や息子にオムツかえてもらうなんて絶対にいや。他人に仕事として割りきってやってもらうほうがお互い絶対にいい』
『拒否というか、正直に「できない、してあげられない」と話して、今後どうするか話し合う』
「介護は専門とする人に任せて、自分たちは自分たちにできることを他に考える」との意見が多いことも、介護の大変さを考えれば頷ける話です。
親に恨みがあるから
「親に感謝しているから介護をする」と回答してくれた方と対照的に、「親に恨みがあるから介護をしない」と答えてくれた方もいました。きっと今までの自身の人生を考えて、お世話をしてあげたいと思えなかった場合もあるのでしょう。
『子どもにお金を使わないでパチンコ、飲み屋に散々お金を使い極貧ネグレクトの環境で生まれ育ち、生き地獄だった。毒親だったのでお断りします』
『特に母親だけは絶対しない。依存されて、もう少しで人生詰むとこだったから。死ぬまで絶縁でいい』
介護事情は早めに話し合っておくべきことなのかもしれない
子どもは介護をしたくなくても、親の希望とあれば無理をしてしまうこともあります。親も知識が少ないあまり、「ただなんとなく不安だから」と実子に介護を委ねようとすることだってあるはず。逆に介護をされたくないために、早々に高齢者向け施設への入居を考えるなど、知識を蓄えている人もいます。
介護は必要になってから話し合うと時間が足りず、ご本人やご家族にとって最適なやり方を見つけるのがより難しくなってしまうもの。元気なうちだからこそ、いま将来の介護について双方の意見を話し合っておくと、いざそのときにスムーズに対策がとれるのではないでしょうか。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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