<子育てに後悔>「私って、典型的なダメ親だ……」子どもが小学生になって気づいても、もう手遅れ?
厳しい躾(しつけ)をしている家庭もあれば、おおらかに育てている家庭もある。子育ての方針は、本当にそれぞれです。親はみんな「こんな子になってほしい」と考えながら育てるのでしょうが、思うようになる部分もならない部分もありますよね。
ママスタコミュニティに「わが子の性格がこうなったのは、完全に私のせい」と、自分を責めるような投稿がありました。お子さんは現在小学5年生。幼少期の育て方を失敗してしまった、と悔やんでいる様子です。
「失敗を怖がって挑戦しない子になったのは、私のせいだ」
自分を”ダメ親”と気づいたきっかけとは?
『2歳差で下の子を生んでから余裕がなくなり、今思えば当時から長男を大人のように扱っていた。失敗を執拗(しつよう)に叱ったり、できないことは「もうママがやるからいい!」とすぐに手を出したり。「このままじゃダメだ」と気づいたのは、長男が小学1年生になった頃。それからは意識を変えて育てたつもりだけど、挑戦しない子になってしまった。自信の持てない子に育ってしまった。今さら悔やんでも、遅いよね。子どもに申し訳なくて……』
その後の追加コメントから推測すると、どうやらお子さんが小学1年生の頃、投稿者さんはネットで「よくない子育て法」についての記事を目にしたようです。そして当時の自分がやっていることが、”ダメ親”の典型だと気づいたのだそう。それから4年。今、投稿者さんには心がけていることがあるといいます。
それは「失敗しても怒らない」「努力した過程を褒める」「子どもの話を聞くときは、まず肯定する」「スキンシップをたくさん取る」。そのかいあってか、お子さんは素直で明るい子に育っているとか。ただ、失敗を恐れて挑戦したがらない気質は相変わらずで、原因を過去の自分の育て方のせいと思っているようです。
同じ悩みを抱えるママたちも……
集まったコメントのなかには、似たようなことで悩んでいるママからのものもありました。
『うちも過干渉で、失敗する前に声かけちゃってた。で、投稿者さんのところと似たようなタイプに育っている。私も反省しかないや』
『まったく同じ。気をつけようと心がけてはいるんだけど、私は自分を修正できない。「これじゃダメなのに」と焦って、さらにイライラ。ダメ親のまま、時間が過ぎていく』
「このままじゃいけない」と気づいても、そこから意識を変えていくには努力が必要ですよね。
気づいたことが大きな前進。この先いくらでも変わっていける!
お子さんの気持ちができるだけ前向きになるようなやり方で、今は子育てを頑張っている投稿者さん。ママたちからは称賛するコメントもありました。
『子どもに真剣に向き合っている、素敵なお母さんだと思いますよ。そのまま気づかずに、大人になるまで育てちゃう親もいるんですから』
気づいただけでも大きな進歩です。
さらに「小学5年生なら、まだこの先いくらでも変わる可能性がある」という声もありました。
『親だけじゃなく友達、先生との関わりで、この先いくらでも変われる。中学や高校で好きなことが見つかって、挑戦する気になるかもしれない。そのときに、そっと支えて応援してあげればいいよ』
『これから関わっていく人たちに、いい刺激を受ける場合もあるよ。先生や先輩、周りの大人。親は「あなたなら大丈夫」というスタンスで、見守ってあげたらいいんじゃないかな』
お子さんにとって今までは、親との関わりが一番強いものだったかもしれません。でも思春期に向かうこれからは、親よりも友達の存在が大きくなりそうな年頃。さらに先生や先輩、習いごとの指導者など、たくさんの人との関わりがお子さんの人となりを作っていくのではないでしょうか?
『大きな失敗や挫折は、これからのほうが多いと思うよ。投稿者さんは今悔やんでいる分、そのときにしっかり受け止めて、前向きな言葉をかけてあげればいいんじゃない?』
中学生になれば人間関係も複雑になり、勉強や部活動で悩んだり挫折することもありそうです。お子さんを精神面でしっかりフォローしてあげたいのは、幼児期より、むしろこれからかもしれません。
「挑戦しない子」ではなく「慎重な子」では?温かく見守って
「子どもの性格を決めるのは育て方だけではない」というコメントも、ありました。
『性格もあるから、すべてが躾のせいだとは思わない。「挑戦しない子」というとネガティブに思えるけど、「何ごとにも慎重な子」に育ったということでは?』
慎重な子はチャレンジが苦手かもしれませんが、一つひとつを観察し、着実に進めていける長所がありそうです。慎重になりすぎて怖がっているときには、ママが背中を押してあげればいい……。まさに投稿者さんが今実践していること、そのものです!
『温かいコメントすべてが心に刺さりました。たしかに長男は赤ちゃんの頃から新しい環境が苦手だったし、生まれ持った気質もありそうです。同じように悩んでいる方、「まだまだこれから」と言ってくださる方がたくさんいて、励みになりました。失敗したときにどうすればいいか、導いてあげられる親になれたらいいなと思います。子育ては自分育てですね。みなさん、ありがとうございました』
最後に、投稿者さんから寄せられたコメントです。気づいたときが、変われるとき。それをちゃんと実践している投稿者さんは、立派ですよね。落ち込む必要はありません。
投稿を読んで「私も気づいてはいるけれど、なかなか変われない」と、悩みをくれたママもいました。ついイライラしたり怒ってしまったりしたときには「ごめんね。ママが怒ることじゃなかったよね」と、素直に伝えてみてはどうでしょう? ”ダメ親だった”という気づきを第一歩にして、まずは少しでも自分にできそうなことから始めてみるといいかもしれません。
投稿者さんの子育ても、まだまだこれからですよね。お子さんが成長して、この先どんな大人になるのか? 不安ではなく大きな期待を寄せて、見守ってあげてください。
文・鈴木麻子 編集・千永美 イラスト・Ponko
【つぎ】の記事:<腹が立つけれど>【前編】「夕飯は湯豆腐といんげんの胡麻和えだよ」に、家族全員「いらない」
関連記事
※”口うるさい”子育てから抜け出したい!ママたちが提案する打開策- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 失敗を恐れて挑戦しない子