<子どもは一人っ子が正解だった?>【後編】子だくさんの夢を叶えた、でも疲れた。後悔を払拭するには
前回からの続き。子だくさんの家族にあこがれて子どもを4人産んだ相談者さん。けれど実際には10年にわたってとても目まぐるしい日々を送っており、1人の時間もないと嘆いています。「これだったら子どもは少ないほうが正解なのでは?」と悩む相談者さんに、「正解はない!」とのコメントが多数寄せられました。
ママスタコミュニティでこの質問に回答してくれたママさんたちには、どうやらひとつ引っかかる言葉があったようです。
「年をとったときにたくさんいたほうが助かる」という考えは持たない方がいい
相談者さんは、周りの人にもママスタコミュニティと同じように子育てのつらさを吐き出していたのでしょう。「年をとったときに子どもはたくさんいたほうが助かるよ、と声をかけられる」と教えてくれました。しかし複数のコメントのなかに、「子どもがたくさんいれば老後は助かるという考えはやめたほうがいい」とありました。
『自分の老後を考えて子どもの人数を決めるのも不自然』
『「年をとったときに……っていうのはたしかにそうかもしれないけれど、子どもを頼りにしていたらダメだと思うよ』
老後が助かるとは、誰かが近くにいて自分の面倒を見てくれる可能性があがるということでしょうか。それとも仕送りをたくさんしてもらえるということでしょうか。しかし周りの人の言葉を鵜呑みにして、そのように子どもに過度な期待をもつのはやめておく方がいいという意見がありました。子どもはそれぞれに人生があり、遠くに嫁いだほうが幸せになれる可能性もあれば、親と離れたほうが自分たち家族の仲を良好に保てる場合もあるでしょう。
きっと「年をとったときに子どもはたくさんいたほうが助かるよ」と言った人は、相談者さんの気持ちに寄り添いつつ子どもの存在を否定しないように、そういう言葉をかけたのでしょうね。自分のことを心配してくれている人がいるというだけでも、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
マイナスに考えるよりも、子どもがたくさんいて良かったことを考えてみよう
「まだ見ぬ未来に期待するよりも、子だくさんで今良かったと思うことを考えたほうが、気持ちをポジティブに保てる」というアドバイスが寄せられています。
『私も同じようなこと考えたことある。自分が2人兄弟でお兄ちゃんが欲しかったとか、妹が欲しかったとかあって、3人産んだ。けれども子育てって学校や地域とのかかわりが不可欠で、それが自分を苦しめるなんてそうなるまで一切理解していなかった。上の子だけ(一人っ子)という選択肢もあったはずだなんてと思うけれど、下2人の子がお腹にいたときの経験や、産まれてきてくれてから与えてくれた笑顔や感動がなくなってしまうのかと思うと、その存在を否定することは絶対にできないから3人産んで良かったと思う。大変だけどね』
『子どもたちは私を苦しめるためじゃなく、私を助けるために産まれてきてくれたと。ちょっとしたことで笑顔にさせてくれるときに、しみじみ思うときがあるよ』
筆者の子どもは一人っ子ですが「この子にきょうだいがいたら、きっと良いお兄ちゃんになったのに」と思うことがよくあります。「自分が死んでしまったら、肉親がいたほうが寂しくないはず」と思うこともあります。けれどもそれはないものねだり。実際にきょうだいがいたら、良いこともあれば悪いこともあると思うのです。
子どもが生まれると、独身のときのように自分のことだけ考えていればいい時間はもう戻ってこないでしょう。子どもが大人になったとしても、心配事はあるもの。けれどその分、幸せな時間もずっと積み重なっていくはずですよ。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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