＜子どもは一人っ子が正解だった？＞【前編】子だくさんの夢を叶えたけれど、子育てに疲れたママのヘルプ
みなさんは、「将来子どもは何人ほしい」と思い描いたことがありますか？ 自分の家が大家族だから1人の子と向き合いたい。自分がきょうだいで育って楽しかったから子どもも2人以上を望んでいる。いろいろな夢があることでしょう。今回のママさんは子だくさんに憧れて、子どもを4人産んだそうです。いちばん上のお子さんが10歳で、いちばん下のお子さんが2歳。きっと大変な毎日を送っているのでしょうね。相談者さんは一見夢を叶えたようにみえますが、そこで悩みが生じたと相談をしています。
『子どもは一人っ子が正解だったかな。ずっと子だくさんに憧れて、うちも子だくさん。だけど、自由な時間とか1人になる時間が子どもがまだ小さいから全然ない。カフェでコーヒーを飲んで景色を眺めるみたいなゆったりと穏やかな時間がほしいって最近、切実に思う。上の子だけだったら、そういう時間が今はあっただろうなと後悔。年取ったときに子どもはたくさんいたほうが助かるよ、って声をかけられるけれど、どっちが正解だったか本気でわからない。なんかもう、気持ちが本当に疲れて沈む』
子どもを育てるのは、じつに大変ですよね。1人でも大変なのに4人もいたら、のんびり過ごせる時間なんて皆無。喫茶店でコーヒーをゆっくり飲む時間はおろか、お風呂でぼーっとしたり、音楽を楽しんだりする時間すらないのでしょう。
“1人の時間”はこれから必ずできると思って
「子どもは少ないほうが良かったのか」と嘆くママさんの投稿に、励ましのメッセージがたくさんあつまりました。ゆっくりする時間がないのは今だけのこと。子どもが自分の手から巣立てば、必ず1人のゆったりした時間が訪れます。
『嫌でも離れるから。中高生になった今寂しくて戻りたいよ』
『うちも3人だけれど、もう暇だよ。上は成人して一番下が中学生。思い返せば、人生の中ですごく濃くて忙しくて大変だったけど楽しかったな』
『算数じゃないんだから正解とかないよ。今はそうでも子どもなんて高校を出たら大抵家からいなくなるし、むしろ小学校高学年でもう友だちと遊びに行っちゃうから、そのときさみしくなるよ』
子どもたちが全員学校に通うようになれば、そのうち家族より友達を優先するようにもなるでしょう。これも一理ある、先輩ママたちの優しいアドバイスです。
ただきっと相談者さんは、心身ともに疲れている“今”だからこそ、1人の時間を欲しているのですよね。時間は意識して作らなければ、できません。旦那さんに子どもたちをお願いしたり、上の子たちが学校に通っているあいだ、下の子をベビーシッターや保育園の一時保育などに預けたりしてリフレッシュする時間を作ることも大切ですね。
きっと正解はない。周りと比べる必要もない
相談者さんの悩みはきっとないものねだり。子どもが多いほうが幸せか、少ないほうが良いのか、それは自分で経験してみないと答えは見えてきません。答えがあるとしてもそれは、相談者さんだけの正解です。ましてや他人と比べるものでもないでしょう。
『2人いるけれど、一人っ子でも良かったかなと思うことがある。でも私は性格上ないものねだりをするから、一人っ子だったらぜーったいもう1人産めば良かったと後悔していたと思う。だから、どれを選んでも結局同じだった気がする』
『一人っ子親ならきょうだいいたほうがよかったかな、とかさ。異性のきょうだいなら同性のが良かったかな、とかさ。親ならみんな一度は思うんじゃないかな』
『正解もなにも子どもはもう生まれていて、これからもやっていくしかないんだから、正解とか考えなくていいよ！』
仮に子どもが少なければ「子だくさんの夢を叶えることができなかった」と悲しくなるかもしれません。たらればの話はさておいて、どうすれば今自分のストレスが軽減されるのかに目を向けたほうが、きっと自分のためにも子どもたちのためにもなるはずですよ。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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