<志望校選びの親子バトル>「家から近い」だけで高校を決めるのはアリ?
「高校受験の志望校選びで、ママと子どもの意見が合わない」。ママスタコミュニティにも、ときどきアップされる悩みです。今回寄せられたのは、わが子が自宅から近い高校を希望しているというものでした。その高校は学力的にあまり高くないところ。投稿者さんとしては「せめて平均レベルの高校に行ってほしい」と考えているそうです。
家から近い高校には、こんなにもたくさんのメリットが!
『家から近いというだけで、高校を決めるってアリ? 公立の普通科で偏差値は40台と低め。私はもっと将来を考えて選んでほしいんだけどな』
お子さんは現在中学2年生。偏差値はわからないそうですが、学校のテストではだいたい平均70点台のこと。頑張れば、もう少し上の高校も狙えなくはなさそうです。
志望校選びの基準は偏差値以外にも校風やカリキュラム、やりたい部活がある、などさまざまです。その子によっては「制服が素敵」「友達と一緒」なども理由のひとつとなるでしょう。なかでも「家から近い」は、かなりポイントが高いかもしれません。集まったコメントにも、投稿者さんのいう”家から近い高校”をおすすめする声が多くありました。
『通学距離は短いほうが安全だし、時間を有効活用できる。交通費も安くて済む。うちは交通費のかからない近所の公立を狙っています』
時間もお金も余裕ができる、安全面でも有利。すべて”近い高校”のメリットです。とくに外せないのが、当然ですが「通いやすくてラク」ということ。子どもが高校に通うのは、毎日のこと。実際に通ってみればおそらく投稿者さんが今想像している以上に、近いことのありがたさを感じそうです。
『うちの子も実際に通い始めてから「近くてよかった」と言っているよ。毎日のことだからね』
『次男は家から徒歩10分の高校。遠い高校に行った長男は後悔していたよ。毎朝6時45分に家を出ないといけなくて、大変だったみたい』
わが子が遠い高校に通うとなると、必然的に朝が早くなります。お弁当の準備をするママは、子どもよりさらに早起きする必要があります。高校が近いということは、実はママにとってもありがたいことなんですよね。
近さよりも偏差値が大事では?実力より低い高校は疑問
家からの近さより、偏差値を重視すべきというアドバイスもあります。
『近いという理由だけで志望校を決める志の低さだと、入学したら周囲に流されてあっという間に低いレベルの子になるよ』
『社会人になってから苦労する。「家が近い」というラクなほうに逃げる癖がつく。大切な自分の進路と、もっと真剣に向き合ってほしいな』
投稿者のお子さんが「家から近い」という大義名分をふりかざし、「受験勉強から逃げているように感じる」というコメントもありました。
低いレベルの高校だって大学進学は可能。あとは本人の努力次第
本来の学力より低いレベルの高校を、家からの近さで選んだという実例も集まりました。
『私も徒歩10分・偏差値40台の高校に通っていた。3年間特進クラス。国立大学に受かったよ』
『甥っ子がそうだった。その高校で成績トップのほうでいられれば、大学の推薦をもらえるよね』
少なくなかったのが「レベルの高くない高校に行って、成績上位で指定校推薦を狙ってみたら?」という提案です。しかし「レベルの高くない高校の推薦なんて、アテになるの?」という意見もありました。投稿者さんの近所の高校の進学状況はどうなのか、一度調べてみるのもよさそうです。
『偏差値が低いと、通っている子の意識も低い場合がある。高卒で就職する子が多い高校なら、受験勉強に力を入れにくい。ただ大学受験するのに、高校の偏差値は関係ないよ。本人の頑張り次第ではどこにでも行けるから』
たしかにそうですね。本人が努力すれば、いくらだって逆転は可能です。
『うちの子もそんな理由で近所の高校に行った。家庭教師をつけて大学に進学したよ』
「近い」だけを理由に選んだ子たちは、そのぶん高校で大学受験のための勉強を頑張っていたようです。
「家庭教師をつけた」というコメントもありましたが、勉強面で学校が頼れないようであれば、塾や家庭教師という手もあります。お金も時間もかかりますが……でも考えてみてください。もし遠い高校に進学すれば、必然的にお金(交通費)と時間の負担は増えたはず。だったらその分を学校外の勉強に充ててみてはどうでしょう?
志望校選択まで、あと1年。納得いくまで話し合おう!
投稿者さんが追加情報として、お子さんは「将来は看護師か保育士になりたいと言っています」と教えてくれました。「低レベルの高校からでも目指せるのかな?」と、不安そうです。
『お子さんが本気でなりたいのなら、目指せますよ。看護師や保育士なら専門学校もあるので、必ずしも大学に行かなくていい』
コメントで教えてくれた人もいました。どちらも国家資格が必要な仕事ですが、大学や短大でなく専門学校に通っても道は開けるようです。「近所の高校では無理」と、悲観的になる必要はありません。
お子さんはまだ中学2年生ということなので、志望校を決めるまでには時間があります。「家から近い」高校は十分に魅力的ですが、他にも魅力のある高校がないとは限りません。投稿者さんが希望する偏差値レベルの高校も含め、いくつかを比較してみましょう。進学実績はもちろん要チェックですね。もしも見学に行けるチャンスがあるなら、逃す手はありません。「行ってみたらやっぱり雰囲気がよくない」なんてこともあり得ます。
それでも「近いところがいい」と言われたら? その高校で「テストは毎回○位以内になること」など、約束をしてみてはどうでしょう。気が変わり将来他にやりたいことができたときのためにも、勉強はしておいて損はありません。学校では不足しそうな学力を補うため、塾などで学ぶことを提案するのもよさそうです。「近くてラク」を選んだ分、頑張らなくてはいけないことを課してみてはいかがでしょうか?
投稿者さんとお子さんには志望校決めまで、まだ1年の余裕があります。「ここに進学すれば、将来はどうなるかな?」とさまざまな可能性を挙げながら、親子で納得いくまで話し合ってみましょう!
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