中2の子どもが実力よりもレベルが高い高校を目指している。先生がやたらと心配するのだけれど、これっていけないことなの?
中学生になると、進学先の高校を意識しながら勉強や部活に取り組んでくことになります。先生との面談でも早い段階で進路について言及されることがありますが、ときに先生とママの考えが違ってしまうこともあるでしょう。ママスタコミュニティにこんな投稿がありました。
『中学2年の子どもがいます。実力より難しい高校を目指していると、この前の学校との面談で伝えました。絶対にそこに行きます! なんて発言は一切していません。ただ、本人のやる気やどういう進路先でもやり尽くしたという過程がほしいので、あくまで目標としてかかげていく1年にしたいと言いました。でも目標とする高校が実力などの面から不安すぎるのか、頻繁に「お子さんとお話ししていますか?」とか「お子さんは難しい高校にいきたいそうですね?」と確認してきます。中学3年ではないので黙って頑張りたいのですが、ダメなのですか?』
中学2年生の子どもの進路に関して、先生が繰り返し確認してくるそうです。今の時点で実力よりも高い高校を目指していることも原因でしょうけれど、他にも理由があるのかもしれませんね。子どもの受験を経験したママたちなら、先生の行動の理由もわかるかもしれません。
担任の先生が頻繁に進路を確認してくる理由は?
他の高校に目を向けられなくなるのを防ぐため
『担任は今まで何人もの生徒を見ているから、この成績だとこのくらいの高校とわかるんだよ。志望校に固執して、受かる高校を受けずに玉砕してる生徒も見ているだろうし。期待を持たせるのが危険だと思っていると思う。他の高校もことも考えて欲しいのかな』
『現実的に厳しい難関だけを目指して、受験間近に成績が届かないとわかったら志望校を変更できるの? 変更したとしても、モチベーションも上がらず、その学校に合格しても敗北感満載だと思うけれど。子どもにそんな思いをさせないためにも、目標は目標、志望校は志望校で別に確保しておいてくださいという意味では?』
実力よりもレベルが高い高校を本命に掲げて頑張ることは決して悪いことではありません。ただ、中にはその高校だけに固執してしまって他校が目に入らなくなってしまう子もいるようです。万が一、今後、成績が思うように伸びなかった場合には志望校を変える話になることもあり、その際、気持ちの切り替えが少しでもスムーズにできるようにと先生なりに考えているのかもしれません。今はいろいろな高校について考えて欲しい、もっと他校の良さにも気付いて欲しいという気持ちがあるのでしょうね。
遠回しに「難しい」と伝えている
『受験には当日点だけではなく、内申点が関係するよね? 今から頑張っても、志望校の目標点には到底到達できそうもないレベルなんじゃないの? だから、先生は無理だと遠回しに伝えているんだと思う』
『子どもが現実をわかっていないようなレベルなんじゃない?』
受ける学校によっては試験の成績だけではなく、内申点がかなり重要になるエリアや高校があります。現状、その内申点が目標とする学校に合格するには大幅に足りず、これ以上のアップも見込みづらいと判断しているのかもしれません。「今後頑張ったとしてもかなり厳しい」とストレートに言うと子どもを傷つけてしまう可能性があるので、遠回しに「他にもいい学校がありますよ」と伝えているとも考えられます。
万が一落ちてしまったときのトラブル防止
『後から文句言われないように、親子間で話し合いをしているのかの確認でしょう。実力以上の高校を受けて落ちて、後から先生がアドバイスしてくれたらランクを落としたのに! と言われかねないし』
レベルの高い高校を受験して、万が一、不合格だったときに、先生の責任を問われるのを回避しようにしている可能性もありそうです。「先生がきちんと指導してくれなかったから」と言い出す親がいるなど、受験にまつわる保護者とのトラブル防止のためにも、手綱を握っておこうと考える先生もいるのではないでしょうか。
指導者によって見解が異なるので、塾の講師などの意見も参考にしよう
筆者自身、これまで2人の子どもの高校受験を経験してきました。彼らが中学2年のときの面談で感じたのは、アドバイスの仕方は先生の性格によっても違うということです。上の子の場合には、「あくまで中2の段階とはいえ、今の成績のままで難しい」とはっきり言う先生でした。一方、下の子の担任の先生は「高い目標を持つことは大切」と考える先生で、決して「難しい」とは言いませんでした。ママの場合も、担任の先生以外にもアドバイスを受けてみることをおすすめします。例えば塾の講師などであれば、また違う見解かもしれません。
子どもと2人で頑張りたいママ。担任の先生にはどう伝える?
『もう決めているなら、「先生のアドバイスも含めて話し合いの結果、子どもが受けたい所を受けさせます」と話したらいいと思います。最終決定も必ず子どもの口から言わせる様にしていました』
『「中3じゃないならまだわからないし、本人も頑張っていますので中3まで様子見でお願いします」でいいんじゃない?』
担任の先生には、子どもの意思を尊重していくとはっきりと伝えてしまうのも一手です。先生も子どもの気持ちを無視することはできないでしょう。前述のように筆者の子どもも、先生には「難しい」と言われたものの、それを踏まえた上で「今はその高校を目標にしたい」と子どもが自分で伝えるようにしましたよ。
逆にもっと先生のアドバイスをもらってしまおう
また、せっかく担任の先生がそこまでお子さんの進路を心配してくださっている様子なのであれば、それを逆手にとってしまうのはいかがでしょう? 何かにつけて進路について質問を投げかけ、アドバイスをもらうようにするのです。情報は多ければ多いほど有利。筆者もそうでしたが、「先生をもっと活用しよう」と考え方を変えてみるのもアリだと思います。熱心さが伝われば、目標校に少しでも近づけるよう、より具体的な成績アップの方法を伝授してくれるかもしれません。
文・こもも 編集・blackcat イラスト・なかやまねこ
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