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<次の絵本は何にする?>【前編】子どもの頃大好きだった絵本は?親子で読み継がれる古典的名作

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幼い頃に読んだ、大人になっても忘れられない絵本はありますか? 幼い頃に読んだ絵本をわが子に読み聞かせをし、なつかしい気持ちでいっぱいになった経験のあるママもいるかもしれません。末長く愛される絵本には何か共通の特徴があるかもしれませんよね。ママたちはどんな絵本が記憶に残っているのでしょうか。ママたちの声を紹介します。

女の子の心理描写がたまらない林明子さんの絵

『1番好きだったのは『おでかけのまえに』。絵がかわいいよね』

『『こんとあき』』

『『いもうとのにゅういん』『もりのかくれんぼう』』

『『きょうはなんのひ?』は大好き!』

『『あさえとちいさいいもうと』という姉妹のお話。妹がどこかに行っちゃって姉が探しに行く話。『きょうはなんのひ?』は両親の結婚記念日に手紙で謎解きゲームを作り、母親がその謎を解いていく。最後には父親が犬のプレゼントを持って帰ってくる話』

絵本作家の林明子さんが描いた絵本を挙げてくれたママたちの声です。林さんの絵本は、かつて女の子であったママたちの記憶の片隅にずっと残り続けていたようですね。林さんの描く女の子に自分を重ねてハラハラしたりドキドキしたりしながら読んだ人もいるのではないでしょうか。筆者もそんな一人でした。みなさんが挙げてくれた絵本以外にも『はじめてのキャンプ』(作・絵 林明子/福音館書店)や『いってらっしゃーい いってきまーす』(作・神沢利子/絵・林明子/福音館書店)、『ぼくのぱん わたしのぱん』(作・神沢利子/絵・林 明子/福音館書店)などを愛読していましたよ。

また林明子さんの絵本には隠し絵が描かれていますよね。たとえば、『いってらっしゃい いってきます』と『ぼくのぱん わたしのぱん』。二作は本来ストーリーのつながりはない別々の絵本なのですが、『いってらっしゃい いってきます』に描かれた街並みに小さく『ぼくのぱん わたしのぱん』のパン屋と登場人物が描かれていたりして、楽しい仕掛けがあるんです。他にも絵本同士のつながりを連想させる隠し絵があるので、そんな仕掛けを子どもたちと探すと、子どもにとって忘れられない絵本になるかもしれません。

かこさとしさんの世界観にどんぷりハマったママも

『かこさとしさんの絵本が好きで『にんじんばたけのパピプペポ』『からすのパンやさん』『パピプペポーおんがくかい』。パンやさんは子ども4人が成長した続編も持っている』

『『どろぼうがっこう』』

『「だるまちゃん」シリーズ』

絵本作家・かこさとしさんの絵本を挙げてくれたママもいました。かこさとしさんの絵本にはねずみやカラス、そらまめなど、愛嬌のあるキャラクターがたくさん登場しますよね。生き物も生き物でないものも人間と同じ目線で描く「かこワールド」に魅了された人も多いのではないでしょうか。また登場人物がたくさんいる分、何度読んでも新しい発見があり、飽きない作りになっていますよね。かこさんは2018年に92歳で亡くなられましたが、かこさんの絵本は母から子へ読み受け継がれ、これからも私たちのなかで生き続けていくことでしょう。

後編へ続く。

文・安藤永遠 編集・山内ウェンディ

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