＜モラハラの連鎖を断ち切る＞父親から圧力。息子に託す思い「自分で選んだ道を進め」【第7話まんが】

前回からの続き。これは数年前の出来事だ。嫁のサチと2人の子どもアサヒとユウヒが家を出ていった。俺は、ふと嫁と結婚することを決めた日のことを思い出す。親父の願いは俺に農場を継がせることだった。反発しない気持ちがないわけではなかったが、家を継ぐことが長男である俺の「責務」であると疑わなかった。その結果……。



サチにはできるだけ作業を手伝わせたくなかった。でも親父の圧に負けてサチに仕事を教えるにつれ、俺もサチを労働力として見るようになった。

長男のアサヒが野球の強豪校からスカウトされたことをキッカケに、俺たちは離婚することになった。サチと息子たちは母さんを連れて出て行った。サチにはずっとつらい思いをさせて悪かったと思っている。息子たちも俺や親父につらく当たられているサチを見たくなかったに違いない。サチたちが出て行って最初の春、「アサヒがスカウトを受けた高校に合格した」との連絡がサチから届いたが、それ以来やりとりはない。

こんなにアサヒが頑張っているのに、俺はそばで応援することもできない。好きで結婚したはずのサチを守れず、みんな俺から離れていった……。もっと違うかたちの家族になれたかもしれない。どうしてこうなった？　いや、原因は分かっている。俺が親父に自分の意志を通さなかったから、自分の人生を生きようとしなかったからだ。後悔の念をこれから一生背負って生きていく。そう決めながらアサヒに「おめでとう」とエールを送った。

脚本・子持ち鮎　作画・よしはな　編集・Natsu
【つぎ】の記事：＜産後の生活がつらい＞夫の行動ひとつひとつがうとましいのは……産後クライシス！？【前編】

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