ママの薄ピンク色の傘を使う、小学6年生男子。知り合いママに「いじめられるよ」と言われモヤモヤ……
ジェンダーレスをはじめとした多様性のある社会を目指し、変わりつつある現代。「○○だから○○に違いない」と決めつけるような価値観は、徐々に減少している気がしませんか? たとえば男の子が料理をするのも女の子が野球をするのも、現代ではごく当たり前のこと。それを「男(女)の子なのに、おかしい」と言う人は滅多にいないでしょう。
しかし世のなかには、まだ古い考え方をする人もいます。そうした偏見にモヤモヤする、とあるママからの投稿がママスタコミュニティにありました。
男の子にピンク色の傘を持たせるのは、かわいそう?
『小学6年生男子。自分の傘が壊れたとき、私が使っていた薄いピンク色の傘を「これ、使っていい?」と聞いてきた。「イヤじゃないの?」と聞くと、「傘なんてなんでもいいよ」。で、気にせず使っているんだけど、あるとき知り合いの年上ママに「男の子なのに、かわいそう。いじめられるよ」と言われた。かわいそうなのかな?
私が小学生の頃なら「うわ〜、女の使ってる〜」とからかう子はいたかもしれないけど、うちの子の周りにはいないと思う。今どきの子ってみんなやさしいし、そんなこと気にしないんじゃないかな。それでふと「そんな考え方をする親がいるから、いじめってあるんだな」と思った』
投稿者さんが言われたように「ピンクの傘を男の子に持たせるのは、かわいそう?」なのでしょうか。ママたちの反応は……。
『「男の子だからピンクは変」と言うような、古い考えのほうが変。うちの息子も私もピンクは好き。本人がいいのなら、口を出すなって思う』
『本人がよければかわいそうじゃないし、本人がイヤならかわいそう。うちの息子も昔からピンク好きだよ』
集まったコメントのなかに「ピンクはかわいそう」という意見は皆無でした。
多様性を認め合う、新しい価値観のなかで育つ子どもたち
では、そもそも他の子とはちょっと違う傘を使っているために、いじめられるようなことはあるのでしょうか?
『低学年ならまだしも、ピンクの傘というだけでからかう幼稚な子って高学年にいる?』
『うちも男の子(小学3年生)で、ピンク好き。今の子どもたちは「多様性、多様性」と言われるなかで育ってきているから、持ち物の色くらいでいじめなんかしないと思う。気にしなくていいんじゃない?』
『今の子って、精神的に大人だよね。そんな幼稚な理由でからかう子は、ほとんどいないと思う。うちもたまに何かの準備が間に合わず、私のものを持たせることがある。でも息子も「使えれば、まったく問題なし」と気にしていない』
多様性を当たり前とする時代に育っている、子どもたち。知り合いのママさんが言う「かわいそう」も「いじめられる」も、現代ではどうやら杞憂に終わりそうです。
ピンクはともかく、親のお古を使うのはかわいそうかも?
一方で少なくなかったのが「親のお古を使っているのは、どうなの?」という声です。
『いじめられるかはわからないけど、普通に「みっともないな」とは思う。傘くらい、新しいのを買ってあげたら?』
『どんな傘でもいいのなら、安いビニール傘でも買ってあげたら? 同級生の男子が毎回母親の傘を持って来ていたら「あれ?」とは思うよ』
投稿者の息子さんは「傘なんてなんでもいい」と答えるくらいなので、持ち物や身なりに特にこだわりはなさそうです。
『ピンクが好きというより、まだ幼くて身なりに無頓着な感じみたいね。でももう中学生になるんだし、ある程度は客観的に見た装いについて教えてあげるのも親の役目だと思うよ』
『本人がまだ身だしなみに無頓着な年齢だからこそ、親がある程度整えてあげる必要があるんじゃないのかな』
ピンクの傘はもともと投稿者さんのものですから、息子さんが気に入って選んだわけではないでしょう。それならば身だしなみのひとつとして、自分用の傘を買ってあげてほしいという意見です。「いじめられるから」ではなく、「身だしなみを整えるため」に新しい傘を買ってあげれば、さらに気に入って使ってくれるかもしれません。
古い価値観を押しつけてくるのは、おばさんだから?
「その知り合いの人の考え方がおかしい」という点で、コメントをくれたママたちの意見は一致していました。が、それとは別に、投稿文の内容に引っかかりを感じたママもいました。文章のなかにあった”年上ママ”という表現です。
指摘を受けて投稿者さんは、こう付け足しました。
『わかりやすいかなと思って「年上ママ」と書いた。私の親くらいの年齢だから、「60代ママ」って書けばよかったね。年代上の、おばさん世代の知り合いだよ』
この追加コメントに対して、こんな意見も……。
『要するに、投稿者さんはそのママさんがおばさんだから古臭い価値観を押しつけてくる、ってことにしたいのかな?』
投稿者さんの書き方が、ちょっと意地悪だと受け止められてしまったようです。
『何にでもケチつける人、というのがいるんだよ。「子どもと話し合って、小学生の間はゲーム時間を決めている」と言っただけで、「そんな生活じゃかわいそう。あなたが親なんて子どもがかわいそう」と言ってきた人がいるわ』
『そんな考え方をする人は、いつの時代もどの年代にもいると思う。とくにランドセルが赤黒しかない時代を過ごしてる人が気にしてしまうのは、仕方がない。とはいえ今はそんな時代じゃないものね。気にする子は少ないと思うよ』
たしかに世代が上になるほど、昔ながらの価値観を持っている人は多そうです。育ってきた時代が違うのですから、多少のズレはあるのは当然です。しかし年配でも柔軟な考え方をする人はいますし、若くても偏見に凝り固まった人はいます。どんな年代にも”そんな人”は存在し得るのです。「年代が上だから考え方が古い」と決めつけるのは早計でしょう。
「○○だから○○に違いない」という思い込みは、誰にでも起こり得ること。偏った考え方で物事を決めつけていないか、ときにはわが身を振り返ってみるのも大切ですね。
【つぎ】の記事:<古いジェンダー意識>「女に大学はムダ」母に否定され続けた私が選んだ道【前編】まんが
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