<妊活のプレッシャー>「僕たちなりの幸せを」夫の言葉に涙。前を向く【第4話まんが:私の気持ち】
前回からの続き。これは数年前の話です。私はバツイチ。今の夫と再婚し、彼とのあいだに赤ちゃんを望んでいます。不妊治療5年目です。先日、「妊娠したかもしれない」という希望を見出した矢先。夜、目が覚めると、下腹部に鈍い痛みを感じました。
私:「生理痛……」
思わず取り乱してしまいました。もう私は限界。子どもを授かることができない。きっと夫との赤ちゃんを産むことができないんだ! でも、私は「母親」になれなくても、彼は「父親」になることはできるのではないだろうか。私とは別れて、子どもを産める人と結婚した方が……。
そう思いながらリビングに向かうと。
朝食の温もりをあいだに向かい合って座ると、私は自分の気持ちを夫に話そうとしました。すると夫が問いかけます。
夫:「そうじゃない。僕たちは一生懸命頑張ったよ。でもその妊活のせいで、本来大切にしないといけないものが壊れてしまいそうだ」
私:「……私、諦められる自信……ない」
夫:「いますぐ諦める必要はないよ。治療をしたいならしよう。でも期限を決めよう。あと何回やったら、別の生き方も探してみる。そうやって違うところに目を向けていこう」
私:「別の生き方……」
夫:「ふたりで旅行にたくさん行ったり、ペットを迎えるのもいいんじゃないか? 一緒に習い事をやってもいい。老後はどこに住もうかな~とか考えたり、子どもがいない人生を一緒に探していこう」
私:「…………」
夫:「そうすれば、いつか自然に“子どもがいない人生”を受け入れられるかもしれない。僕はキミが笑っていてくれれば幸せなんだよ。だから間違っても“他の人と再婚して子どもを~”なんて思わないように!」
夫は私に笑顔を向けました。
私:「私は……あなたにも。あなたのご両親にも申しわけなくて」
夫:「この前、母さんが言っていたんだ。親というものは、いつも、いつでも子どもの幸せを考えているものなんだって。僕たちが幸せに笑っていてくれれば、それだけでいいんだって。今の僕たちをみて、親はどう思うかな?」
私:「…………」
夫:「そりゃ子どもがいる人生は素敵だと思うよ。だけど子どもがいない夫婦だけの人生だって、同じくらい素敵なはずだよ。いや、素敵にしていこうよ! 子どもがいても、いなくても、自分たちの人生を輝かせるかどうかは自分たち次第なんだからさ!」
こうして、私たちはあと2回、不妊治療をしたら終わりにする……そう約束をしたのです。
しかし、2回の不妊治療も妊娠には至らず……。悲しくて苦しくて涙が止まりませんでした。ただ一方で少しだけスッキリした自分もいました。
それから私たちは里親を探している犬を飼うことにしました。まだまだ子連れの親子とすれ違うと胸が痛むこともありますが、愛する夫とカワイイ犬と、幸せに暮らしています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・Ponko 編集・秋澄乃
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