予想以上の収穫!採れすぎた野菜の賢い保存方法【子どもと一緒に楽しむ家庭菜園09】
春から初夏にかけて植えた野菜の種や苗。いよいよ収穫もピークを迎えるころではないでしょうか。サラダにしたり野菜炒めを作ったり、スープや夏野菜カレーも採れたての野菜をたっぷり使えそうですね。しかし食べきれないほどたくさんの野菜ができてしまった場合は、どうすれば良いのでしょう? どんなに美味しい野菜でも、収穫してから数日そのままにしていれば、鮮度が落ちて味が悪くなったり傷んできたりしてしまいますね。ママスタコミュニティには、家庭菜園で採れすぎた野菜をどうしたら良いか相談する投稿がありました。
『もう採れすぎて困っています。収穫しないと大きくなりすぎてしまうし、採っても採りきれない。食べきれなくて職場の人や近所の人にあげても、配りきれない。保存用に漬け物も作ってみた。ほかに良い方法はある?』
この投稿に「近所だったら買いたい」「着払いで送って」「ネット通販したら」とのコメントが寄せられました。しかし投稿者さんは採れすぎた野菜を“売る“とは考えていないようです。すると投稿を読んだママたちからは、野菜の大量消費レシピや保存術、おすそ分け方法などが次々と寄せられました。
野菜をふんだんに使う贅沢レシピ
まずはじめに紹介したいのは、ママたちがオススメする野菜をたっぷりと使ったオリジナル・レシピの数々です。
ピーマン・ナス・パプリカ
『ピーマンの素揚げ。美味しいよ〜。おろし生姜とめんつゆかだし醤油をつけて食べる。うちの子どもたちパクパク食べるよ』
『ナスやパプリカは焼いてからオリーブオイル漬けにしたらどうかな』
筆者の家では、夏休みにはピーマンを30個くらいを使って肉づめピーマンをよく作ります。1回でひき肉を1キロくらい使いますが、子どもたちが喜んで手伝ってくますし、大量に食べてくれます。“ピーマンが鈴なりになったら肉づめピーマン”は、わが家の夏の定番メニューです。
シソや唐辛子などの薬味
『自家製のシソふりかけ。シソの葉を洗って千切りにして塩と生姜少々で揉む。皿に広げてレンジでチンして乾燥させる。乾燥したら手でモミモミして、硬い葉脈を取り除きながらパラパラにして完成。塩加減は自分で調整できるし、香りも良いふりかけができるよ』
『シソの葉を100枚くらい使ってシソのジェノベーゼソースを作る。バジルじゃなくても美味しい』
『唐辛子は乾燥させてミルで粉末にすれば一味唐辛子として使える』
ジュースやジャムにして大量消費
またジューサーを使ってジュースを作るとのコメントも。
『トマトはジャムやジュースがおすすめ』
『ジューサーでジュースにして大量消費。ゴーヤとピーマンと人参、梨で大量に消費できる。毎日ジュースにして飲んでいる。ほかにも唐辛子、シシトウ、パプリカ、スイカなどは組み合わせでジュースになるよ』
野菜が大量にあるからこそ、できる料理ってありますよね。特に家族みんなが好きなメニューなら、旬の野菜を繰り返し使って料理しても喜ばれることでしょう。
旬が終わっても楽しみたい。賢い保存方法は?
料理してすぐに食べるだけではなく、もう少し長く野菜を楽しみたいとのコメントもありました。
『ピークを過ぎたらパタッと収穫できなくなるんだよね。冷凍保存できるものは加工して冷凍しておく』
『冷凍保存したら時期が過ぎても役に立つ』
加工してから冷凍保存するとコメントしてくれるママもいます。
『トマトはミートソースにして冷凍保存。そのまま保存したりもする』
『フードプロセッサーで野菜をみじん切りにして冷凍保存。ドライカレーとかミネストローネの材料としてそのまま使える』
農家さん直伝!冷凍保存のコツ
農家をしているご近所さんやママ友からは、出荷できない規格外の野菜の多くは、家庭で消費したり遠方の親戚などに送ったりし、それでも使いきれない分は冷凍保存すると聞いています。農業が盛んな地域に引っ越すまでは、冷凍保存というと手間がかかって難しいという漠然としたイメージを筆者は持っていました。しかし農家の人やママ友に教えられたとおりにやってみると、保存の下準備も簡単だと思うようになりました。手間暇かけて育ててきた野菜ですから、できるだけ無駄なく美味しく食べられると嬉しいですよね。
「あと1品なにか足したいな」と思うときに、冷凍保存しておいた野菜を取り出せば、すぐに副菜を作れるので重宝しています。このほかにも冷凍保存できる野菜はいろいろありますから、調べたり詳しい人に教えてもらったりして活用してみてくださいね。
野菜別の冷凍保存のポイント
夏野菜の代表格であるトマト、ピーマン、きゅうり、なす。ママ友に教わった冷凍保存方法を紹介したいと思います。
トマト
水洗いをしそのままフリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。使うときは常温で数分置いておけば包丁を入れられる柔らかさに戻ります。一旦冷凍したトマトは、食感が変わるので生食には向いていないかもしれません。筆者はピザやパスタなどに使うトマトソースや、トマトスープなどの材料に使っています。
ピーマン
水洗いしてそのままフリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。しかしピーマンはかさばるので、私流ではありますが、半分に切ってヘタとタネを取りのぞき、重ねてフリーザーバッグに入れています。こうすると1パックに10から15個くらいのピーマンを入れることができ、冷凍庫の収納スペースが節約できます。使うときは冷凍庫から出して1分も経てば包丁で切れる柔らかさに。ピーマンも食感が変わるので、野菜炒めや焼きそばやチャーハンなどの具材におすすめです。
きゅうり
水洗いして1ミリから2ミリ程度の輪切りにし、塩をふりよく揉んでから5分ほど置きます。水分が出ますので、絞ってフリーザーバッグに移し替え冷凍庫へ入れます。使うときには常温で1時間くらい置くと、凍っていたきゅうりが解けるはず。また水分が出てくるので絞ってから料理します。きゅうりもシャキシャキとした食感がなくなるので、筆者はポテトサラダや酢の物などに混ぜて料理しています。
なす
水洗いしてできるだけ傷をつけないようにしてフリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。ナスはヘタを取ったり皮が固いところを包丁で取ったりすると、そこから黒ずんでしまいますから冷凍する前は洗うだけにしてください。使うときは常温で数分置いておけばOK。なすも食感が変わるので、筆者は煮物に使うことが多いです。
採れすぎた野菜は、喜んでくれるところへおすそ分け
ここまで食べきれなかった野菜の保存方法についてご紹介しました。一方で、いろいろ試してみてもやっぱり自宅では消費しきれないと思ったら、新たなおすそ分け先を探すとの提案もありました。
『小学校とか幼稚園とかで動物を飼育しているところないかな? エサにどうぞって持って行ったら喜ばれると思うよ』
『近所とか知り合いの保育園や幼稚園の先生とかはいない? 子どもたちの野菜収穫体験とか提案してみたらどうかな』
知人に小学校や幼稚園などに勤めている人はいらっしゃいませんか? またお子さんが通っていたり、卒園した幼稚園や保育園に話をしてみてはいかがでしょう。筆者の子どもが保育園に通っていたときのことですが、保護者の人の自宅にある栗林で栗ができ過ぎてしまい、園児たちが栗拾い体験をさせてもらったことがありました。園児の保護者であったり、知り合いからの申し出であれば、話がまとまりやすいのではないでしょうか。
『車で通りかかっただけだけど「ご自由にどうぞ」って書いて、玄関前の棚に野菜がいっぱい置いてある家を見かけたことがあるよ』
『玄関前とかに「採れすぎて困っています。ご自由にお持ちください」と書いて置いておいたら、心おきなく持って行ってくれると思う』
せっかくの野菜をダメにしてしまうくらいなら、知り合いではなくても喜んでくれる人が受け取ってくれたらうれしいですよね。投稿者さんは寄せられたコメントに感謝しつつ、
『来年は作り過ぎないように気をつける』
と投稿していました。来年、再来年と続けていくうちに、自分の家庭にちょうど良い野菜の量がわかってきて、家庭菜園をより楽しめるようになるのではないでしょうか。
【子どもと一緒に楽しむ家庭菜園】シリーズは、今回でおしまいです。家庭菜園の野菜がどっさりと収穫できたなら、野菜をたっぷり使った料理もお子さんと一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。そして「来年は何を育てようか」と話が弾んだら、ぜひ来年も家庭菜園にチャレンジしてくださいね。
文・間宮陽子 編集・Natsu イラスト・Ponko
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