<ママは家庭を支える?>「男はズルイ!」家事育児は私に押し付けて仕事に打ち込む夫【後編まんが】
前回からの続き。これは数年前の話です。私と夫は、同じ会社の同じ支社で働く同僚同士でした。結婚後、子どもが生まれてからは部署を異動し時短勤務をしています。気づけば「夫は仕事」「妻は家事育児の主な担い手、仕事はそこそこ」と線引きされていました。
ときは流れ……このたび夫が大きなプロジェクトを成功させ、昇進。しかし、私は素直に喜ぶことができませんでした。仕事で成功した夫が妬ましい、私は仕事に打ち込めず、家事や育児といった雑用に追われてばかりでたまらない、と本音を打ち明けた翌朝。
しかし夫は……。
家事の大変さを少しでも分かち合おうとしてくれている夫の姿勢に、心が少しずつ癒されていきます。
そんなことが一ヶ月ほど続いた、ある日。会社で、ふいにこんなことを言われました。
「今度新しくできる、ファミリー向けの商品開発部門でチーフやってみない?」
「わ、私が……ですか?」
「来年3月で時短勤務も終わるでしょ? そのタイミングで、どうかな。ママ目線の意見、たくさん欲しいんだよね」
信じられない……今まで私が孤軍奮闘してきた子育ての経験が、こんな形で役に立つなんて!
突然舞い込んだ嬉しい知らせに、すっかり夢心地になってしまいました。しかしその後、さっと頭に冷たいものがよぎります。
(いくら小学校に上がったと言っても、まだまだ手がかかるし、PTAだってあるだろうし……私、本当にやれるのかな……?)
その日の夜、さっそく夫に相談しました。
夫「ママが仕事で疲れたときは、僕が支える。だからもう一度、自分の夢を叶えてみないか」
私「自分の夢……叶えられるかな、これからでも」
夫「もちろんだよ。だってあんなに優秀だったんだから」
そう言って夫は私に笑いかけます。
私「ありがとう……私、頑張ってみる……!」
夫「それと、もうひとつ……ママは家事や育児が雑用だって言ってたけど、そんなことないよ。朝食づくりひとつとっても、やればやるほど奥が深くてクリエイティブだし。育児だって……元々この世に存在しなかった息子が生まれて、元気に育っている。本当にすごいことだと思う」
わかっていました、心のどこかでは。子育ても家事も、地味で成果が見えづらいけれど、本当は何物にも代えがたい、大切なことなんだって。それをほかの誰でもない夫が言ってくれて嬉しかった。
私は、自分のしてきたことの価値をあらためて噛みしめました。そして夫の協力を得て、もう一度仕事で夢を叶えるため、進みはじめます。
あの夜、胸に抱えた「ズルイ」という気持ちを、夫に素直に打ち明けてよかったと思っています。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・編集部 作画・Ponko 編集・秋澄乃
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