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本好きの子どもが育つのは幼い頃の「読み聞かせ」のおかげ?

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小さなお子さんがいるご家庭では、寝る前や休日に「読み聞かせ」をするママも少なくないでしょう。子どもを本好きにしたいと「毎日読み聞かせをしなくては!」と奮闘するママもいるようです。そんな読み聞かせについて、ママスタコミュニティにはこんな投稿が寄せられました。

『本が好きなお子さんをお持ちの方。小さいとき、0歳児から読み聞かせしてましたか?』

投稿者さんは、小さいときからの読み聞かせは、子どもの本好きに影響するのか? といった素朴な疑問をもっているようです。子育て中のママたちはどう答えるのでしょうか。

読み聞かせは関係ない!あくまでも本人の意思

まず「読み聞かせはしなかった」というママたちの意見です。

『していない。でも、勝手に好きになっていた』

『たまーにやるくらいだった。両親ともに本は読まないんだけど、子どもは大好き』

『全然していなかったけど、小4の上の子は小説好きでよく読んでいる』

どうやら、おとなが熱心に読み聞かせをしなくとも、いつのまにか本好きになっていた、というお子さんもいるようですね。

『私自身が小学校で表彰されるくらいの本読みだったけど(年間300冊弱)読み聞かせをしてもらった記憶が一切ない』

年間300冊とはすごい数ですね! それだけの読書量を誇るお子さんでも、読み聞かせはしてもらっていないとのこと。本好きになるのには「本人の好みや興味」によるところが大きいのかもしれない、と思わされます。

山のように読み聞かせをしてきました

「読み聞かせはしていない」というママたちがいる一方で、自分が「読み聞かせ」をしてきてそのまま子どもが本好きになっているというママもいました。

『毎日していました。出かけるときは絵本をたくさん持って行きました。今ではかなりの本好きです』

『本好きになってほしくて読み聞かせを頑張ったよ。高校生になった今でも当たり前のように毎日読書している。子どもと本の感想を言い合ったりして楽しんでいるよー』

『赤ちゃんの頃から毎日していたよ。毎週図書館で借りていたけれど、いつでも読めるようにとたくさん買った。今中学生と高校生だけど2人とも読書好き。お小遣いも本に消える』

『0歳からしていたよ。中学生だけど本ばっかり読んでいる。たまに小説書いたりもしている』

『2歳くらいから読み聞かせはしていた。今6年生で早起きしてでも本を読んでいる』

『読み聞かせは1日最低1冊はしていた。今10歳で、寝る前と朝早く起きて文庫本を読んでいる。月40冊は読んでいるよ』

「赤ちゃんの頃から毎日」、「最低でも1日1冊」とノルマのように、読み聞かせに励んできたママたちにとって、お子さんが本好きになってくれたのはこの上ない喜びなのかもしれません。10歳で月に40冊も読んでいるお子さんは、単純に計算しても1日に1冊以上! ママが自分に課してきた「1日1冊の読み聞かせ」の習慣は、自分で読むようになった今でも続いているといえますね。

親の本好きが影響しているかも

『私が本好きだから子どもたちもすごく読む。学校の休み時間も読んでいるらしい。病院や新幹線、飛行機とか時間があればみんなで読んでいる』

『夫は読書が趣味でよく読んでいる。子どもが幼稚園に入ると、一緒に図書館に行って本を選んで借りてたい。小学生の間は1,000冊以上読んでいた』

『私も本が好きで、常に何か読んでいるから、自然と子どもも本が好きになったのかな』

『私自身が読んでいる姿を見てるのも大きいかも』

『私が読書家だから家に本の部屋がある。子どもも出入りするようになって勝手に読むようになった。絵本も図鑑も小説も漫画も読んでいる』

『読み聞かせもしたけど、親自身もかなり本を読む』

周りのおとなたちが「本好き」であることに影響を受けたお子さんも多いようですね。親が日常的に読書をしている姿をみて育つお子さんたちにとっては、読書は「娯楽」になるのかもしれません。また、

『私自身が本がすごく好きだからその影響があると思う。読み聞かせしても親が好きじゃないと読書の習慣は身につかないと思う。そして私の実母も本が大好きだった』

という、どんなに読み聞かせを続けても「親自身が本好きでなければ読書の習慣は身につかない」という視点もありました。たしかに「義務感」で読み聞かせを続けていては、聞いているお子さんも楽しくないですよね。読んでいる側が楽しむことは、その姿をみている子どもたちに「本は楽しいもの」と教えていくことに繋がるのかもしれません。

個人差によるのでは?というコメントも

本好きになるかどうかは「個性によるもの」と答えるママたちもいます。

『読み聞かせしていた。上の子は本好きに育って、文系を志望している。新聞とかも小学生に上がる前に1人で読めていた。下の子も同じく読み聞かせしたけど、好きじゃないみたいで読んでいる最中は脱線ばかり。大きくなっても、エッセイとか漫画は読むけど、小説とかは読まない』

『3人ともしてたけど、本大好きなのは1人だけ。1人は好きな分野だけ読む。1人は本嫌い。結局性格だと思う』

『かなり頑張ってしてた。結果、長男はすごく本が好きで次男は全く……。その子にもよるよね』

『読み聞かせもしてたし、図書館もよく行った。でも本が好きになったのは上の子だけ。下の子は本好きにはならなかった』

『してた。でも上の子は本好き、下の子はそこまで好きじゃないから持って生まれた資質なのかな』

同じご家庭で同じように読み聞かせをしてきても、本好きになるかどうかは本人次第ということのようですね。「性格だと思う」「持って生まれた資質かな」というように、お子さんの興味や関心が本に向くかどうかは、親の気持ちや努力とは関係ないのかもしれません。

身近に本があることも影響する

今回の投稿では、「0歳からの読み聞かせは子どもを本好きにするか」を問うものでした。
ママたちの回答をみると、「その通り! 私は読み聞かせを頑張ってきた」というママもいれば、「本人の意思や好みによるのでは?」という意見もありました。
けれど、そのどちらにも共通していたのは、どの家庭にも本が身近な存在としてあったこと。書店や図書館に頻繁に通ったり、親自身が本好きで本の部屋があったりと、お子さんがいつでもどこでも読みたいときに読みたい本が手に入るという環境にいました。また身近なおとなが常に本を読む姿を目にしながら育ったお子さんもいます。それらの結果が、子どもたちを「本好き」へと導いていったのではないでしょうか。
「読み聞かせをしなくては!」と躍起にならずとも、本を楽しむことを大切にしているうちに、自然と「本好きの子どもたち」が育っていくのかもしれませんね。

文・すずらん 編集・しらたまよ イラスト・Ponko

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