<いきすぎた食育?>市販のお菓子はNG!食生活にこだわりがあるママ友。子どもの心中【後編】まんが
前回からの続き。子どもの習い事で知り合ったAさんはとても素敵なママです。家はモデルハウスのようにおしゃれで片付いていて、毎日のおやつも全て手作り……。ある日、Aさんに「数時間だけ子どもを預かってほしい」と言われて私は快く引き受けました。
リカちゃんは突然「ママのお菓子はもう飽きたから、違うお菓子が食べたい」と言いだしました。でもうちにはグミやキャンディやチョコレートなど、Aさんが禁止しているような市販のお菓子しかありません。ところがうちの子が「この箱にお菓子がいっぱい入っているよ」と教えてしまったのです。すると……。
私は一瞬ギョッとしましたがつとめて冷静を装い、優しくリカちゃんに話しかけました。
私「チョコレートのお菓子、食べたことあるの?」
リカちゃん「うん、習い事の帰りに友だちにもらったことある」
私「そっか。食べたかったんだね」
リカちゃん「うん……」
私「でもよそのお家のものを勝手に食べるのは良くないことだよ。今度からはちゃんとお家の人に聞こうね」
私にはそんな言葉をかけるのが精いっぱいでした。
いつも品良くしているAさんと、リカちゃんがお菓子をむさぼり食べる様子とのギャップに、私は軽く衝撃を受けました。その日以降もAさんとは変わらないつきあいが続いていますが、今でも本当のことは言えずじまいです。
子育て方針は各家庭それぞれで、他の家のことをあれこれ口出しするものではないとは思っています。でもリカちゃんの本音を見てしまった気がして、後ろめたい気持ちにもなりました。
子どもであれ大人であれ、何ごとも我慢をさせすぎると反動も大きいのかもしれない……と学んだできごとでした。
脚本・rollingdell 作画・小松 編集・井伊テレ子
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