「上層階の方がスゴい」わが子がタワマンマウントでバカにされた!でもまさかの逆転劇が【後編】まんが
前回からの続き。わが子が上層階の同級生に嫌味を言われてしまいました。子どもを巻き込んでまで……そんなことが本当にあるの?
私はなんと言ったらいいのかわかりませんでした。
息子は理由もわからず傷つけられたに違いありません。その理由を息子に伝える必要があるのか咄嗟には判断できませんでした。
息子の話によると、うち以外はみんな親子でお邪魔していたようで、どのママもデパートに売っているようなお菓子を持ちよっていたようです。確かにデパートのお菓子の方がスーパーのものよりは高価です。だからとって、私たち親子がしたことは、そんなに恥ずべきことでしょうか?
おまけにタクヤくんから「おまえだけエレベーターが違うよな」(うちのマンションは10フロアごとにエレベーターが違うため)とか「下の階から海は見えないよね」など明らかにマウント発言と思われるようなことを言われたようです。
ここまで言われて黙っていられません。いつかいじめにつながるかもしれない……。
私はタイミングを見てタクヤくんママに話をしようと思いました。
何か改善を求めるというよりは、タクヤくんがうちの息子にこんなことを言っているという事実を伝えようと思ったのです。タクヤくんママはまさか自分の家で話しているようなことを息子が外で言っていると思っていないかもしれません。
人の価値観や偏見はたやすくは変えられないとはわかっています。タクヤくんママがどう思っていようといいのですが、息子が被害を受けたり、私から見たら曲がっていると思わざるを得ないような価値観を息子に植えつけられるのは御免です。
わざわざ約束を取り付けて言うほどでもないと思い、出会ったときに言おうと思っていました。すると休日、マンションに併設された公園で遊ぶタクヤくん一家を見かけました。「旦那さんがいるときに言うのはどうだろう……」と少し躊躇いましたが、タイミングを逃したくなくて呼び止めました。
聞けば、タクヤくんパパは旦那と同じ会社に勤めているようでした。
夫はあとから「本社には1000人以上いるからタクヤくんパパのことは知らなかった」と言っていました。
うちの夫が上司だとわかるとあからさまにへつらった態度になったり、「タワマンは高層階の方がレベルが高い」のように、単純なレッテル貼りで物事を評価するタクヤくんママにうんざりしました。同時に「本当にこんな人がいるんだ」と驚きもしました。
一時は、タワマン内でママ友と時間を気にせずラウンジで会ったり、ゲストルームを借りて遊んだりする付き合い方に憧れたりもしました。しかしこの一件で、同じマンションのママ同士でのご近所付き合いはほどほどにしておこう……と決めました。
脚本・rollingdell 作画・イチエ 編集・秋澄乃
【つぎ】の記事:トイレに母乳を捨ててまで働く意味って何?仕事と子育て、どちらを優先するべきか……【第1話まんが】