お赤飯の色づけに食紅って使う?あずきじゃなく甘納豆を使ってもいいの?
今回はお赤飯の炊き方の違いについて、です。
『お赤飯を作るときに食紅を使うのは普通ですか? 私は食紅を使わないので、結婚してから義母の作り方にびっくりしていて……』
ママスタコミュニティにあったあるママからの投稿です。義母がお赤飯を炊くときに食紅を使っていて、驚いてしまったそうです。なぜなら投稿者さんにはそのような習慣がなかったから。そもそもお赤飯を炊くときに食紅を使うのは一般的なのでしょうか?
お赤飯を炊くときに食紅を使う?
『うちではふつうだった。逆にご飯を赤くするには食紅以外で何があるの?』
『昔、実家はあずきで作っていたけれど、家に食紅があったから食紅も入れてさらにピンクにしていたかな……。それがふつうだと思っていたわ』
子どもの頃から食紅を使ってお赤飯を炊いていたならば、それが当たり前のことになりますよね。むしろ他に赤く染める方法がわからないとの意見も見られました。一方で食紅を使わずにお赤飯を炊いている人たちは、色づけに何を使っているのかというと……。
「一緒に炊くあずきで色をつけているのみだよ!」という意見も
『え? あずきの色で十分だよね?』
『あずきを入れて炊いたら自然なピンクになるよ?』
お赤飯にはあずきが入っています。そのあずきから色がにじみでるので、一緒に炊飯すればほんのりご飯に色がつくのでそれで済ませているという声も届きました。きれいなピンク色ではなく、少しくすんだピンクになりますよね。北関東に住んでいる筆者もあずきだけで色をつけています。
食紅だけではない!地域によって異なるお赤飯の炊き方
お赤飯の味つけいろいろ
『お赤飯は地方によってさまざまじゃない? お砂糖を入れる所とかあるよね』
『うちの地域だけなんだけれど、赤飯は醤油で炊くから茶色の赤飯だよ』
お赤飯の味つけも地域によって異なるようで、お砂糖を入れて甘くしたり、醤油で味をととのえたりするという人もいることがわかります。ちなみに醤油で色をつけるお赤飯は「醤油赤飯(しょうゆおこわ)」と呼ばれ、新潟県長岡市とその周辺で食べられる郷土料理のひとつのようです。
あずきではなく、ささげ豆を入れることも
お赤飯にはあずきを入れるのが一般的かもしれませんが、地域によっては「ささげ豆」を入れることもあります。特に関東地方ではささげ豆を使うことがあるようですね。あずきは煮ると皮が破れてしまうことがあり、その昔それが「腹切れする豆は切腹に通じる」と武士の間で評判が悪かったのだそう。そこであずきの代わりに煮ても皮が破れにくく煮くずれもしにくいささげ豆を使って、お赤飯を炊くようにようになったと伝わっているようですね。
北海道では甘納豆を入れて、食紅も使うよう
『北海道は食紅と甘納豆で作るよね』
『北海道ではふつう』
『北海道では食紅と甘納豆でした。関東に嫁ぎ、違うのにビックリでした』
たとえば北海道では甘納豆を入れてお赤飯を炊くスタイルが浸透しています。このスタイルは、昭和20年頃、忙しいお母さんたちがあずきのお赤飯ほど手間をかかけずに作れるようにと札幌の学校法人の学長が考案したもの。炊いたご飯に甘納豆を混ぜて、食紅で色づけする調理法です。甘いお赤飯は北海道の定番ですよ。
せっかくだから投稿者さん流のお赤飯を義母に作ってあげたら?
お赤飯の炊き方は、地域によって異なる場合があることがわかりました。色合いやお豆の大きさ、味わいなども少しずつ違いそうで、食べ比べをしたくなるほどどれもおいしそうですね。
義母お手製のお赤飯もきっとおいしいでしょうけれど、次は投稿者さんが食紅を使わないお赤飯を炊いてあげるというのはいかがでしょうか。それにお赤飯のほかにも地域性が出る料理を知っているのであれば、そういったおかずも添えてあげてください。お赤飯をきっかけに、義母との会話が弾むかもしれませんよ。
文・こもも 編集・blackcat
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