まんが【後編】中学から「不良の道」に走った娘。世間から陰口をたたかれる日々……しかし突然の転機が
前回からの続き。娘のリカは中学で不良グループに入り、非行を繰り返すようになりました。無理やり隣県の高校に入学させましたが、ある日学校から「リカさんが寮を脱走しました」と連絡が……。私たち夫婦は急いで学校へ向かいました。
次女は結局、高校を中退してしまいました。働きはじめたと言っても気が向いたときにアルバイトをする程度。しかしそんな生活を続けていた娘に、思いもよらなかった転機が訪れたのです。
次女は小さな頃から「おばあちゃんっ子」でした。たとえ親戚中に白い目で見られても、祖母だけは以前と同じように可愛がってくれた……。かけがえのない存在を失ったのは相当ショックだったのでしょう。
次女が非行の道に走ってしまったときは「どうにかしなければ」という思いに駆られ、次女のことも自分のことも責め続けました。世間からの「不良グループなんだね」「高校辞めちゃったのね」との目はとても辛いものでした。真面目で優秀なよその子の話を聞いては親としての劣等感にさいなまれ続け、次女本人に「なんであんただけこんなことに」と冷たく言い放ったこともありました。後悔ばかりで「もっと真摯に次女と向き合っていれば、非行に走らなかったかもしれない」と心が晴れず、終わりの見えない日々がしばらく続きました。
しかし誰しもが順調に道を進んでいけるわけではありません。次女の子育てを通して、すぐに結果を求めるのではなく、「ときには耐えて見守る」ことの大切さも学んだ気がします。今が平穏だから言えることだとは承知していますが、次女の幸せそうな様子をみると、彼女の回り道は親子の成長に必要だったのかもしれないと思えています。
脚本:rollingdell 作画・しげる 編集・井伊テレ子
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