【前編】「いろいろ工夫したら?」わが子の偏食で義母からグチグチ。ご飯づくりが憂鬱で……
家族のなかに食べ物の好き嫌いが多かったり、偏食の人がいると食事作りがとても大変ですよね。みんなで同じメニューを食べられないことで、今日は何を作ればいいのか、健康状態は大丈夫なのか……などと日々悩んでいるママさんもいることでしょう。今回の相談者さんも、息子さんの偏食に悩んでいるようです。
『子どもの偏食、親のせいにしないで。わが家の長男は偏食です。年長あたりから急に偏食になりました。それまでは何でも食べていました。なぜ、急に偏食になったのかわかりません。それに対して義両親から「いろいろ工夫して食べさせたら?」など、グチグチ言われました。こっちも頑張っているんだよ! ご飯づくりが憂鬱です』
事情を知らない外野にやいのやいの言われると、ついイラッとしてしまうものですよね。義両親の言葉に「私だってわからないながらも努力している!」と感じるでしょうし、毎日の食事づくりがますます憂鬱になってしまったのではないでしょうか。
“偏食”と“好き嫌いが多い”とは違うの?
偏食とは、一般的に身近な食べ物と新しい食べ物の両方を拒絶することを指します。好き嫌いは食の好みの問題ですが、野菜をまったく食べなかったり、反対に麺類しか食べたがらないなど、程度が極端な場合には偏食なのかもしれません。
相談者さんのお子さんのように「今まで食べていた物を食べなくなってしまった」という話もよくあるようです。嗜好がはっきりと主張できてきちんと発達しているとも受けとれますが……やはり親としてはつらいところがありますよね。
子どもの偏食に悩むママさんたち
ママスタコミュニティにも多くの「うちの子どもも偏食だよ」というコメントが寄せられました。
『わかります。うちも3歳ぐらいまでは野菜も果物も食べていたのに急に食べなくなった。メロンも大好きだったのに一切食べなくなった。本当に料理が苦痛でした。
うどんなど麺類ばかり。ご飯も小さく丸めたら食べる、とか食べられる物が限られて大変でした』
『本当に思う。自分が好き嫌いなしで、まんべんなく小さい頃から食べさせて、途中までなんでも食べていたけれど、子どもは突然好き嫌いが出た。どんなに工夫しても無理なときは無理だと思っている』
『うちの子も年中か年長あたりから、昨日まで食べていた物を急に食べなくなったからびっくりしたけれど、小2からまた普通になんでも食べるようになった。すごく不思議で、何で? って思いながら、具材を細かくしたり、混ぜたり一応工夫していたけれど、食べるときと食べないときがあったよ。もしかしたら、また急に平気になるかも』
筆者も20歳を過ぎるまでは偏食でした。母からは今でも「あなたは芋で育ったようなもの」だと言われています。幼稚園まではなんでも食べていたようですが、突然芋とご飯しか食べなくなったそうです。外食をしても何も食べることができず、ポテトとライスという組み合わせで注文。ファーストフードでも注文をするのはポテトのみ。お肉は食べられましたが、副菜がちょっとでも肉に触れていると、もう食べられませんでした。ただ、そのような食生活で成長していても、身長は160cm以上ありますし、体重も標準です。小学校の給食時、いつまでも食べられない私は毎日毎日みんなが掃除をしている中で、ぽつんと残され食事を強要されるという苦痛な時間もたしかにありましたが……食事以外は他の人となんら変わりはなく生活できていました。
けれども28歳で子どもを産んだらなぜか「健康的なものが食べたい」と思うようになり、突然なんでも食べられるようになりました。いまは食べられないものはとくにありません。苦手なものでも残すことなく完食します。偏食は突然始まり、突然解消することもあります。筆者の場合、偏食の解消と親の努力はまったく関係がありませんでした。しかしこの経験談が、「わが子が偏食で健康的に心配だ」と感じているママさんの気持ちを少しでも和らげられればいいな、と考えています。
さて偏食の解消に向けて、子どもに無理強いをしないことを基本にしつつ、なにかいい手立てはないものでしょうか?
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
関連記事
※【後編】「いろいろ工夫したら?」わが子の偏食で義母からグチグチ。ご飯づくりが憂鬱で……- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 子供の偏食、親のせいにしないで。