【後編】「コロナ禍だから仕方がない」なんて言えない。行事中止で落ち込むわが子へ贈る言葉とは
新型コロナウイルスの影響で、次々と中止になっていく行事に対して「我慢」を重ねる子どもたち。小学6年生のお子さんをもつ投稿者のママは、そんな子どもたちの姿に胸を痛め「仕方がない」という言葉ではなく、「前向きになれる言葉はないかな」とママスタコミュニティに投稿を寄せてくれました。楽しみを奪われた子どもたちが上を向いて歩けるように、ママたちはどんな言葉をかけているのでしょうか。後編では、さらに心の奥に届く言葉をお伝えします。
明るく、前向きに、未来のことを考えて行こう
『健康で生きていけることの方が大切なんだし、生きていればこれからいくらでも思い出は作れる。「何もできなくて悲しい、辛い」って考えながら過ごすか、「落ち着いたらどんなことしようかな~」って楽しみを考えながら過ごすか。同じ時間が過ぎていくなら、後者が良いよ』
『「下を向いていたら虹を見つけることはできない」という名言がある。感染症に限らず、できなくなったことやマイナスばかり考えちゃうときにいつも思い出す言葉。「コロナ禍だったけれど〇〇ができた。〇〇は変わらなかったね」ってことを親子で話し合ってみたらどうかな?』
『うちも小6。「2020年はすごい年になったね。誰も経験したことがない、誰も正解が分からない、今この年に6年生だなんてすごいね」って言っている。悔しいとかはあまり使わないかな。チャンスが数回しかない甲子園を目指している球児は悔しいと思うけどね』
私たちが親として、子どもたちに一番伝えなくてはいけないことは「生きていれば必ずいいことがある」という前向きな気持ちなのかもしれません。過ぎてしまったこと、起こってしまった過去に留まるよりも、どんな状況でも前を向き、しっかりと歩んでいく術を教える機会になったのではないでしょうか。
こんな年だって振り返れば「思い出」になるはず……
『大人になっても忘れられない、歴史にも残る1年間になるよね』
『「成人式の同窓会で、6年のときはこうだったよなと友人と笑いながら話せるから……」と。私ならばこう言うかな』
『「行事という記憶はないかもしれないけど、他にはない歴史の記憶に残る1年だったと思うよ」って声をかける』
世界中に猛威を振るった新型コロナウイルスは、間違いなく後世に語り続けられるでしょう。一連の騒動がキッカケで、あらためて見直された生活様式もあります。言い換えれば「新しい時代の入り口」に立っていると考えることもできそうです。今の変化が数年後、数十年後には「当たり前」になり、そのときに苦楽を共にした友人と笑い話にできる日が、絶対に訪れるはずです。
世の中の価値観は突然変わる。子どもたちの心に届いてほしい言葉
『ある日突然、世の中の価値観が変わるんだよ。変わらないものなんてないんだよ』
「変わった方が良いモノ」「変わらない方が良いモノ」の分別がつく大人になってもらいたいですね。
『たとえ思い通りにいかなくても誰かを批判するのではなく、誰かのために力を発揮できる強い大人でいてね』
本当に強い人とは、そういう人ですから。
『「今までの当たり前って、当たり前じゃなかったんだよね。子どものうちにそういうことがわかるのって、あなたが大人になったときにすごい大きな経験としてかえってくると思う。制限はたくさんあるけれど、なにかできることがあるのならお母さんは協力するからね」って言うかなぁ』
だから、不安もあると思うけれど、いま目の前にあることに全力で!
『人生、思い通りにならないことがあるね。そこから他人に対して、自分に対してどれだけ優しくなれるか、考える良い機会。今まで当たり前にあった物が今はない。できない。この喪失感を味わった子どもは将来、大きな力を持てるよ』
流した涙は絶対に無駄にはなりません。
『去年、最後に担任が学級通信をくれて「人生何が起こるかわからない。もっと教えたいことがありました。最後までみんなと一緒にいたかった。でもいつかは笑って話せる日が必ず来るからそれまで元気で生きていてください。みなさんをずっと応援しています」って書いてあった。普段から子ども思いの先生だったから涙が出た。今は元気に生きていることができているなら、もうそれでいいと思う』
元気でいれば、再び笑顔で会える日がきます。笑い合える日がきます。だからこそ、今は「元気でいること」が最大の使命なのかもしれません。
誰かに怒ることもできず、ただただ「我慢」するしかない子どもたち。そんな子どもたちのそばで、何もできずに見守るママたちもまた言葉にできないほど、「もどかしい」気持ちを重ねていることでしょう。それでも未来は少しずつ明るくなってきているはずです。いまできる限られたことにしっかりと取り組みつつ、事態の収束を待ちたいですね。子どもたちの未来が、光り輝くものでありますように祈っています。
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