お金持ちの友達ができた娘が「うちは貧乏で最悪!」と文句。親はどう対応するべき?
子どもにとって、まわりの友達から受ける影響はとても大きなものです。なかには友達と自分の環境の違いを比較して、不満を感じてしまう子もいるようで……。
『最近、娘15歳が開業医の娘と仲良くなり、スマホ2台目を欲しいと言い出した。そんな余裕ないし、そもそも2台も必要か? 友だちは使い分けしてるらしい。「貧乏人の子で最悪!」と言われた。うちは裕福じゃないが普通の家庭です。ああ、腹立つわー』
投稿者さんに共感。言われるとイラッとする
中学・高校生とはいってもまだまだ子ども。こんな文句は受け流してしまえばいい……と頭ではわかっていても、つい「親の苦労も知らないで!」と腹が立ってしまいますよね。
『うちも娘に「生まれ変わったら、お金持ちの家に生まれたいなー」っていつも言われるわ。「ママも!」って笑い飛ばしてるけど、内心ちょっとイラッとしてる』
『あるあるよ。金持ちの友達ができると最悪です。子は“自分の家はおかしい”と錯覚する』
『自分もそうじゃなかった? 高校・大学と世界が広がるほど、家の経済力が見えてきた。親にそんな口きいたことはないけど』
「うちもお金持ちだったら良かったのにな」そう思ってしまうのは仕方ありません。でもその思いを親に文句として吐き出してもいいかというと、別の問題ですよね。
「うちは貧乏だから嫌」と言われたら、どう対応する?
そもそも投稿者さんの娘さんはすでにスマホを1台持っていますし、経済的に不自由というわけではないのではないでしょうか。それでもなお文句をいうのであれば……ママスタコミュニティのママたちの考えを紹介しましょう。
ここは厳しく一喝!
『「貧乏でもありがたく思えよ。ご飯食べられんだから」「貧乏が嫌なら出て行け」って言うわ』
『「自分でバイトして払え」って言いなよ』
当たり前のことですが、親ががんばって働いているからこそ生活できているのだと、しっかり伝える必要がありますね。
スマホを返すように言う
『スマホを取り上げる。「ごめんね~。うち貧乏だから払う余裕ないのよ~」って。大人気なくてもいい。貧乏を知らない子が何言ってんだって感じ』
『「我が家が大富豪だとしても、子どもに2台もスマホを与えるつもりはない。家庭それぞれ親には親なりの考えがある。お金を出す人間は口を出すもの。文句があるなら今のスマホも返上しなさい」と言うかな。投稿者さん家が貧乏なわけじゃなくて、あちらが富裕層なだけでしょ? この環境が嫌なら、富裕層になるための努力をすればいいだけのこと』
娘さんが今持っているスマホは、あくまで親のお金で契約しているもの。“2台持ってて当然”という感覚を根底から崩すためには、これくらい強く言ってもいいのではないでしょうか。
笑い飛ばして一蹴する
『「残念だったね~」と笑うしかないよね。“スマホ2台持つのが金持ち”っていう幼い価値観も今だけだよ』
『「じゃあ、自らが金持ちになれるよう努力しな。そうしたらスマホも好きなだけ持てばいい。親のスネかじってて吠えるな~」と、あざけり笑い飛ばすわ』
「馬鹿馬鹿しすぎて話にならない」と笑顔で一刀両断! ときには”取り付く島もない”態度を見せるのもいいかもしれません。
将来に向けてアドバイスする
『「自分で稼ぐスキルを身につけよう! ファイト!」と返す』
『「だったらあなたがお金持ちになって、あなたの子どもは裕福で幸せな子どもに育ててあげなさい」と言う』
『「開業医と結婚できるように頑張って勉強して、品も身につけなさいね」って言う』
品のある人は「貧乏人の子で最悪!」なんて言わないでしょう。そんなことも、成長するにつれてわかってくるのでしょうね。
そのうち子どもも理解していくはず
“開業医の娘”であるお友達は、娘さんにとっては新しいタイプだったのでしょう。だからこそショックを受けたのかもしれません。ただ成長するにつれて「世の中にはいろいろな家庭がある」と気付くはずです。
『貧富の差があるとそのうち離れてくよ。お互いに』
『しょうがないね。それも勉強だよ。もしかして私立? うち私立だけどクラスに医者、弁護士、経営者の子ゴロゴロいるわ。子どもも「世の中経済格差があるのは仕方ない」ってわかってる』
『自分が私立中に進学したら医者と社長の娘がゴロゴロいて、そこで悟ったな。午後の授業2時間が美術で、美術館に現地集合ってとき「タクシーチケットあるから同乗したい人いる?」って子がいて、ほおーと感じ入った。以後、羨ましいとか妬ましいとかいう感情は無くなった。良い勉強だった』
『結婚したらわかるよ。そのとき「最低なこと言ったな、悪かった」と気付けたら良しかな』
家庭の経済格差は、子ども自身がどうこうできる問題ではありません。そんな「自分ではどうにもできない問題」とどう付き合っていくか、これも社会勉強ですね。
身の丈に合った感覚を見失わないように、成長を見守ろう
一時期、投稿者さんの娘さんと同じような心理状態になってしまったママもいました。
『なんかわかる。私もお金持ちのママさんと付き合うようになって感じてる。「みんな高級ブランドものを買うのに、私だけ持ってないから買って」って2個ぐらい立て続けに買ってもらった。けど冷静に普通の家庭を見回して「持ってない人のほうが多いのでは?」と気づいて、サーッと血の気が引いたよ。お金持ちのなかに入ると麻痺してしまって、自分が貧乏に感じてしまうよね』
自分のまわりの狭い世界しか見えていないと、そこでの価値観がすべてになってしまいます。「友達と同じものを持ちたい」と思うこと自体は悪いわけではありません。しかし一旦冷静になって「“みんなが持っている”の“みんな”ってどれくらい?」「本当に自分に必要なものなの?」と客観視できるように導いてあげたいものです。
『そういう友達を選んだのは娘なんだから。うちはうちって言うしかないんじゃない? 金持ちとか貧乏とか、そんなことより常識のある子に育てな。高校生に携帯は2台いらないって。普通の感覚を見失わないように』
今はまだ、娘さんは社会勉強の真っ最中。これからもいろんな“世間の壁”にぶつかっていくことでしょう。そのたびに娘さんの価値観はブレていくかもしれません。そんなとき自信をもって“常識”を教えられる親でありたいですね。
文・千永美 編集・秋澄乃 イラスト・Ponko
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