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今も覚えている「親から教えられたこと」。あなたは何ですか?

子どもの頃、親から言われた「〇〇はダメ!」「~しなさい」。自身が親となった今、我が子に同じことを言っている人もいるのではないでしょうか。ママスタコミュニティに、こんな質問がありました。

『お金の貸し借りは1円でもダメ。人の身体について何か言うのもダメ。差別的な言葉を悪気なく言ったら叱られた。私も子どもに引き継いでいる。みんなは親に何を教えられた?』

ママたちからは、さまざまなシーンを連想させるようなコメントが寄せられました。

娘よ、こんな男には気をつけろ!

『男は皆オオカミ』

『働かない男、職を転々とする男はダメ (離婚した父親みたいなのはダメ)』

今も覚えている「親から教えられたこと」。あなたは何ですか?1

『「女は男で身を持ち崩す」って何度も何度も言いきかせられた……。実際そういう人がいるんだと大人になってわかった。けどさ、そんなん言われても「母よ、何があった?」と思うよね。ちなみに父も母も真面目だし、全然そんなタイプではない』

ご両親は身近なところで悪い例を見てしまったのでしょうか。娘にはそうなってほしくない一心だったのでしょうね。

『彼氏と夜まで遊んだとき、「いくら家に送るとは言っても、本当にあなたを大事に思っているならこんな夜まで遊ばせない」と言われた。当時は「うるせー!」だったけど、今考えると本当にその通りです、お母さん……』

親になってみて初めてわかることってありますよね。

世に出る前に、身につけておいてほしいこと

お金について

『連帯保証人には絶対なるな。お金は、貸すならあげるつもりで渡せ。お金はないよりあった方がいい。ローンは借金』

『特に「お金は絶対貸し借りするな」って言われた。「お金にだらしがない奴は、人間がだらしがなくなる」って』

大切な我が子が金銭トラブルに巻き込まれるのは避けたいですよね。子どもはお金の怖さを言われてもピンとこないでしょうが、だからこそ大人が前もって教えておくべきかもしれません。

『1円を笑うものは1円に泣く。働かざる者食うべからず。貧乏でも健康ならありがたいと思え』

生活のために働くことは、とても大切なこと。でもお金を稼ぐことだけに振り回されないでほしい……そんな厳しくも温かい気持ちが伝わってくるようです。

所作・マナーについて

『お箸はちゃんと持ちなさい。食べ物を粗末にするな』

今も覚えている「親から教えられたこと」。あなたは何ですか?2

『「人の前を横切らない」。親しき仲にも礼儀ありで、相手が親でも兄弟でも祖父母でも、前を通るときは「前を失礼します」と一言言うべきって教えられた』

『「挨拶やお礼はしっかりする」人として当たり前のこと。「字は丁寧に」美しい文字は人を惹きつける』

特に食事の作法について厳しく教えられたというママが多くいました。大人になってから「ちゃんとマナーを身につけておいてよかった!」と親に感謝した人も少なくないのではないでしょうか。

人との付き合い方について

『自分がされて嫌なことを人にしてはいけません』

『あなた1人では何もできないのだから、何かやり終えたときには必ず周りの人に感謝をすること』

つい自己中心的な考え方に陥ってしまったとき、思い出したい言葉ですね。

『いくつになっても、偉くなっても、偉そうにしない。いろんな意味で、自分より上の人間と付き合いなさい』

『やらない善より、やる偽善。悪口は家の中で』

『人に対して指差しをして話さない。車椅子、障害のある人を見ても口を開かず静かに見守る。私もそう教えてます』

『偏見や差別がない心を誇りに思うこと』

社会にはさまざまな人がいます。善悪の考え方も、それぞれかもしれません。それでも親からはっきりと指針を教えられていると、いざというとき迷わず行動できるのではないでしょうか。

人生の先輩だからこそ言えること

生き方・人生について

『素直、真面目が一番良い』

『情けは回りまわって自分に。情けは人のためならず、自分のため』

『偉くはなくとも正しく生きよ! 』

『因果応報は必ずある。人のふり見て我がふり直せ』

『「人に流されるな。悪いことはするな。お天道さまは見ている。自分に恥じない生き方をしろ」。父がよく言ってた。お天道さまって神様かと聞いたら、「そうでもあるし、未来の自分でもある」と言われた』

「未来の自分」に恥ずかしくない生き方を……大人になった私たちも、まだまだ精進しなくてはいけませんね。

『宿題してから遊べ。いやなことをしてから遊びを楽しむ方が、人生は有意義になる。元気なうちに苦労を買った方が、後が楽に生きられる。一生の法則だ!』

子どもたちにストレートに響く言葉かもしれません(笑)。親が楽しそうに言えば、子どもも前向きな気持ちになってくれるのではないでしょうか。

我が子の命を救った親の言葉

『学校で酷いイジメにあっていて遺書を書こうとしていたが、寸前に親が気付いて言った。「学校なんていくらでもあるから、今の学校には二度と行かなくていい。(いじめっ子の)近所に住むのも嫌なら引っ越せばいい。その学校だけが全てじゃない。逃げでもない。人生はやり直せるから!」。イジメを必死で隠していたのにな。でも嬉しかった』

命を絶つことを考えるほど追い詰められていた我が子の異変に気付き、全身全霊で「学校が全てではない! 人生はやり直せる!」と伝えた親御さん。どんなに心強かったことでしょう。親の深い愛情と真摯な思いが、しっかりと子どもの心に届いたようです。

子どもたちに伝えたい、たくさんの「大切なこと」

『「食べ物で意地悪をしない」「死ぬという言葉は簡単に使っちゃいけない」。毒親だったのに、小さい頃に言われたことを今でも覚えてる。子どもにも言っている』

母に対して複雑な感情を抱えつつも、その言葉には納得して愛情を感じたからこそ心に残っているのではないでしょうか。言葉が持つ不思議な力を思いしらされます。

筆者には高校生と中学生の子どもがいますが、ママたちのコメントを見て「我が子に教えるべきことを、まだまだ伝えきれていないのではないか」と反省しました。子どもたちが巣立っていく前に、折を見てちゃんと伝えていこうと思います。皆さんは、我が子にどんなことを伝えたいですか?

文・千永美 編集・荻野実紀子 イラスト・なかやまねこ

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
親に教えられたこと