【前編】「転入生に志望校の推薦をとられた!」と逆恨みする姪。うちの子まで巻き込んで“いじめ”をしようとしているけれど、保護者としてできることはある?
いじめは一体どんなことが原因で起こるのでしょうか? もしも子どもの同級生がいじめをしようとしていたら、もしも誰かがターゲットになることを知ってしまったら……。保護者はどんな対応をするのが望ましいと思いますか? あるママさんは、自分の姪っ子が自分の娘を巻き込んで、いじめをしようとしていることを知ってしまったのだそう。
『私立から転入してきた子に「推薦を取られた」と怒る姪。うちの子と姪は中3です。休校明けに私立中高一貫校から転入してきた子がいます。夏の進路面談で姪は、某有名大学付属の私立高校の推薦が取りたいと担任に言ったところ、「英検を準2級以上取得すれば姪の成績なら推薦をもらえる可能性がある」と言われたことで姪は準2級を取得し、さらに成績も上げていました。
ところが、休校明けに私立から転入してきた子が姪よりも優秀で、そちらに推薦が流れたそうです。それから姪がうちの子を仲間に入れて、「転入してきた子をLINEイジメしよう」と言ってきます。
私はうちの子に相談されたため、旦那から義姉に「うちの子を巻き込まないでほしい」とLINEのやりとりを見せながら伝えてもらったのですが、義姉自身もモヤモヤしていた部分もあったらしく「子どものことに親が口出しするな、しかも子どもとはいえ、LINEのやり取りを親が見るなんてプライバシーの侵害だ」と言われてしまいました。
どうしたらいいでしょう? 「中学校受験で偏差値が50以下の学校から転入してきた子が後から転入してきて、自分の能力より格上の高校に入ろうとしているのはおかしい」と言っていますが、多分2学期の成績が転入生の方が上だったからこういうことになったのだと思います』
投稿文を読む限り、いじめのターゲットにされてしまった転入生はなにも悪くありません。姪っ子の妬みや僻みだということを理解したうえで、相談者さんのお子さんは相談者さんに話をしてきたのでしょう。みなさんは、相談者さんが保護者としてどんな行動をとるべきだと思いますか?
「可能性がある」は「決定」とは違う
ママスタコミュニティに集まった多くのママさんは「そもそも推薦をもらえる“可能性がある”と言われていただけなのに、妬んで逆恨みをすることが間違っている」と答えてくれました。
『「可能性がある」って言われていただけで決定していたわけではないのだから、取られたは違うと思うけれどもねー。アホな義姉と娘だね! 「そんなバカなことをしている暇あるなら勉強しなよ」って言っておけば?』
『「推薦をもらえる可能性がある」って言われていただけで、姪が確定だった訳じゃないんでしょ? その子が来なくても他に成績あげて推薦もらえる子がいたかもしれないよね』
転入生がこなかったとしても、姪っ子よりも勉強を頑張って、推薦を得た子がいたかもしれません。もしかしたら条件を満たしても、推薦をもらえなかった可能性だってあります。このあたりをきちんと理解していれば、妬んだり僻んだりする気持ちを持たなかったのではないでしょうか。子どもが上記を理解できないのなら、その親がきちんと理解できるまで教える必要があるはず。
いじめの加害者になったら、受験どころでなくなることを理解させて
また、「万が一いじめなんて行えば受験どころではない」という声も。
『いじめの加害者になったらそれこそ受験パーになるのに姪の頭大丈夫か?』
『姪が娘に言ってきた証拠があるなら、それを押さえる。一度、義姉に「こういう記録ありますよ? もし明るみに出たら推薦どころか内申点下がるでしょうね。大人として子どもをいさめたらどうですか?」ってチャンスを一度与えるかな。それでもダメなら、担任すっ飛ばして校長に相談します。あくまでも「うちの子が巻き込まれている」ってスタンスで。受験前だし、学校の評判落としたくないまともな校長なら対処するはずですけどね。「相談して改善が見られないなら教育委員会に相談しないといけませんね」って釘差すわ』
『姪っ子さんの「その子が転校して来なかったら」という気持ちは理解できるけれど、親がいさめないとね。義姉さんも同じ気持ちだからいじめを容認しているんだろうね。いじめをするより一般受験でがんばるように気持ちを切り替えた方がいいのにね。「このままいじめをやめないなら学校へ報告せざるを得ないし、それより前にいじめられている子が学校へ相談しないとも限らないよ?」って言ってみる』
先生の対応によるのかもしれませんが、もしも学校にいじめが知れたならば、内申点が下がることもあるのではないでしょうか? まわりの人間に「そんなことでいじめをするようなやつ」と一生レッテルを貼られることだってあるでしょう。そうなれば、たった一回の嫉妬からおこした過ちが、自分の人生を台無しにしてしまうこともあるのです。まわりの大人たちはそういったことも含め、子どもに“事の大きさ”を教えてあげる必要があるのではないでしょうか。
もしもわが子がいじめられたら、みんなならどんな対応をする?
自分の子どもが実際にいじめにあったとしたら、「とことん相手を追い詰める」と答えてくれたママさんも少なくありませんでした。
『うちの子が被害者なら、とことん相手の人生潰してやる。進学先 就職先 結婚相手』
『加害者の大学合格が取り消しになるまで戦ったって人がいたよ』
『推薦校に密告します。いじめは犯罪です』
もしも加害者が志望校に受かったなら、「いじめの加害者を入学させるつもりなのか?」と学校側に連絡したい。それだけでなく就職や結婚など、その先の人生でも「いじめを平気でできる人間なのだ」とまわりに伝えてやりたい。大切なわが子が傷つけられたなら、そうでもしなければ気が済まない保護者はたくさんいるのです。
子どもはまだ、いじめが「悪いこと」「傷つく人がいるということ」「自分にもよくないこと」だということを、社会経験の少なさからわからないこともあります。そのときまわりの大人がきちんと対応できないと、取り返しのつかないことになる場合もあるのです。
文・物江窓香 編集・古川純奈 イラスト・Ponko
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