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【後編】子どもが偏食になるのは、ママの料理の腕が原因ってほんとう?いやいや違うのでは?

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投稿者さんは、子どもの偏食の原因は母親の料理の腕が関係していると考えています。でも他のママたちからは、そうとも限らないという声が届きました。例えば、あまりにも好みではない味の料理を食べて、それがトラウマになってしまうこともあるかもしれません。まさに筆者がこれ! 以前ウニを食べたときにすごく嫌な味がしたのです(筆者にとっては受け付けられない味でした)。かれこれ20年くらい経ちますが、あれから一度もウニを食べていません……。
もとい。ではあらためて偏食について、その原因と対策を探っていきましょう。

なぜ偏食になるのか?

味に敏感すぎる、こだわりがありすぎる

味に対する感覚が敏感(感覚過敏)になると、それが偏食の原因になることもあります。複数の食材が混ざった味や食感が嫌だと感じて食べないこともあるのです。この場合には、食べ物を小分けにしたり、食材同士が混ざらないようにすることで対処することができます。また好きな食べ物、嫌いな食べ物が決まっていて、それにこだわってしまうことも。このような過敏さやこだわりに関しては無理に食べさせることなく、少しずつ食べ物に慣らしていくことが大切ですね。

ちなみに味覚など五感が過敏になる感覚過敏は、自閉症スペクトラムの子どもに見られる特徴の1つでもあります。例えばつぶつぶした食感の食材や、特定のコンビニエンスストアのおにぎり以外は食べないというふうに。

参考:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター「ライフステージに応じた自閉症スペクトラム者に対する支援のための手引き

ほかにも驚くほど味覚センサーが繊細な発達障害児もいて、いつも買っているスーパーとは別のスーパーで買ったニンジンを探り当ててしまったりすることがあるそうです。

発達障害であるかどうかではなく、このように味以前に、非常に舌が敏感な子どももに対して「偏食だ」と思い込んでしまっているケースもあるということを知っておくといいのではにないでしょうか。

おやつの食べ過ぎ

食事の前におやつをたくさん食べてしまったり、好きな時間に食べてしまうと、それだけで満腹になってあまりご飯が食べられなくなります。そうすると自分が食べたい物しか食べないなど、偏食につながることもありますよね。もともとおやつは、活動量が多い子どもの栄養や水分を補給するもので、食事では取り入れきれない栄養を補うものです。1回に食べる量や食べる時間をしっかり決めておきましょう。

参考:栃木県 県東健康福祉センター子どもと家族の健康づくり推進会議「おやつを上手に食べよう!

子どもの身体が受け付けない

子どもが「これは食べたくない」「いらない」というのは、子どもが無意識のうちに自分の身体が受け付けない食べ物を、そう判断している場合もあります。親は偏食やアレルギーを疑いがちですが、そうではない場合も……。食べ物を受け入れられるジアスターゼなどの酵素(消化にかかわる酵素)が体内にできていないと、自然と「いらない」となってしまうのです。子どものときには食べられなかった物を、大人になったら食べられるようになるということがありますが、それはそういった酵素ができたからだと考えられます。好き嫌いではなく「食べられない」というのが正しい表現かもしれません。

偏食にはどう対処していく?

代わりの食材を使っていく

偏食の子どもは栄養面で心配になるのですが、同じ栄養素を持つ食材に替えることで対応ができます。偏食気味な様子を見れば、嫌がる特定の食材にこだわってそれを食べさせようとしてしがちです。でも気にかけるべきは、たんぱく質・脂質・糖質といった生きていくために必要な栄養素が摂れているかどうか。そういった栄養素を含む食材はたくさんありますし、ひとつにこだわる必要はありません。栄養のバランスは1日で見るのではなく、1週間くらいを目安にしてもいいでしょう。

調理法や食品の形を工夫する

同じ食べ物でも煮た場合と焼いた場合では味や食感が変わってくることがあります。偏食の子どもも、食感が変われば食べられるようになることもありますから、調理法を工夫するのもいいですよね。また仮ににんじんが嫌いならば、星形にするなど形を変えたり、細かく刻んでハンバーグにいれるなどの工夫もいいでしょう。さらに野菜嫌いの場合には、野菜ジュースを使うのも手です。ただしそれはあくまで補助ですので、そこに野菜が入っていたことをきちんと伝え、野菜を口に入れたという実感を持たせるための最初の一歩として活用するとよさそうです。

偏食は長い目で見ていこう。さらに心がけたい3つのこと

子どもの偏食はママにとっても大きな心配事には違いありません。だからこそ、「食べて」と強要してしまいがちなのですが、そこはグッと我慢です。無理に食べさせると、いつまでも嫌いな食べ物のままになってしまう可能性がありますよね。だったらいっそのこと食卓に出さなければいいのでは? という考えもあるでしょうけれど、それでは食べる機会がなくなり、偏食を直すチャンスがなくなります。そこでママができることは、「一緒に食べる」「必ず1つは嫌いな物を食卓に出す」「楽しく食事をする」です。

ママが美味しそうに食べれば、子どもの食べてみようという気持ちになるかもしれません。それに食卓が会話で溢れていて、楽しい雰囲気ならば食べ物への抵抗も軽減される可能性もあるでしょう。偏食はすぐに改善されることではないからこそ、ママが気持ちに余裕を持って長い目で見ていくことも必要と言えそうです。

文・川崎さちえ 編集・blackcat イラスト・Ponko

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