【前編】「私たち夫婦はお見合い結婚です」って言えない私……恋愛結婚じゃないことへの劣等感を吹き飛ばしてくれたのは?
私たち夫婦はお見合い結婚です。
お見合い結婚するカップルは全体の約5パーセントほどしかいないと聞きました。私の周囲でも、ひとりもいません。みんなが恋愛結婚をしているなか、私だけがお見合い結婚だということに、言いようのない「負け組感」があります。
大学や会社、趣味の集まりなど、普段の生活圏内では誰からも好意を寄せられなかったという「圧倒的な余り物感」。きっと自分は女性として、いや、ひとりの人間として魅力がないんだな……という思いが、心に深く刻まれました。
私だって本当は恋愛結婚がよかった。でもどうしてもモテなくて、結婚できないまま歳だけをとっていきそうだったから、お見合い結婚に踏み切ったのです。昔からの友達に馬鹿にされたことで、自分は恋愛結婚する「ふつう」の人達とは違う、どこか「ワンランク下」の人間なのだという思いがさらに強くなりました。
ただ結婚後の生活は、多少のすれ違いはあるもののまるで穏やかな海のように安定しています。燃えるような恋愛感情や、夢いっぱいのワクワク感はないものの、大きな問題もありません。彼の両親の人柄もしっかり見極めてから結婚したので、義実家との関係も良好です。結婚して何年も経つうちにどこにでもいるような普通の夫婦になり、今は4歳の子どもがいます。
しかし幸せな生活のなかに、結婚当時の「負け組感」を思い出させるような思わぬ落とし穴がありました。
胸の奥にもやもやと黒い霧がかかっていくような気がしました。いつか「うちはお見合い結婚です」と笑顔で言える日が来るのでしょうか……?
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・しげる 編集・井伊テレ子
※この漫画はママスタコミュニティに寄せられた体験談やご意見を元に作成しています。
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