当初のこだわりはどこへ……?子どもの笑顔にはかなわないママたちの「脱・こだわり」とは?
子どもが生まれる前に、「理想の子育て」について考えたことはありませんか? 毎日の食事はすべて手作りでとか、友だちみたいな関係の親子でいたいとか、いろいろありますよね。
しかし気がつけばそのようなこだわりはどこ吹く風。あれほどこだわろうと思っていたことが、木っ端微塵になって消えていたという経験はありませんか?
『子どもが生まれる寸前まで、「キャラものなんて買わないし、着させない。見せなければいい!」そう思っていたのに、子どもが何を好きと思うか、何に反応するのかを見たい・知りたいと思うあまり、いろいろ見せてしまっています。子どもが笑顔になったら嬉しくて、気がつけば今では家中子どもが好きなキャラクターものだらけです(笑)』
キャラクターに対するこだわりがあるママも多いのではないでしょうか? 筆者もそうでしたのでよ~くわかります。
みんなが大好きな特撮ヒーローや、キラキラかわいいプリンセスたち。アニメの主人公や幼児番組のマスコットキャラクター。見た目が奇抜で原色ばかりのキャラクターはできれば避けて通りたい、こだわりのデザインのものを与えたい! そう思っていたんですが……。あのこだわりはどこへいったのでしょうね?(笑)。
こだわりより、子どもの笑顔が優勝!
『うんうん、そんなものだよね。親のこだわりなんかより、子どもの笑顔が見たい』
『キャラクターものとかキライだったけど、子どもが喜んでくれるならなんでもありになるよね~』
『正義のヒーローのベルトをつけて出かけたり、戦隊モノのジャケットを着たりしてヒーローになりきって喜んでいた息子。嬉しそうなあの笑顔はいい思い出だわ~』
『あ~わかる。子どもが喜んでくれることが親の幸せだよね。生む前は買わないと思っていたのに、人気アニメの服、結構買ったなあ』
シンプルなものや海外のおしゃれな子ども服や雑貨などは憧れますよね。しかし実際のところ、子どもたちが喜ぶのはビビットでカラフルな配色に、わかりやすい人気アニメのキャラクター。はたまた正義の味方や悪と戦うヒロインたち。
憧れやなりきりたいという子どもたちの思いは、デザインされた洋服や、小物・おもちゃを手にすることで実現していくのでしょうね。そして身に着けると笑顔の花が咲く。これぞ親の幸せではないでしょうか?
こだわりを捨てたおかげで手に入るものがある
『いいと思う! うちの親はこだわりを貫いて、私は欲しいものを「欲しい」って言えなかったから』
『子どもは大人になっても覚えているよ。大好きなキャラクターの靴を買ってもらって「すごい嬉しかった!」とかね』
親と子で欲しいと感じるもの、ステキだと思うものが違うのは当然です。でもママが子どもの気持ちに寄り添って自分の「こだわり」をそっと胸の奥にしまい込んだおかげで、新たな何かを手に入れているのかもしれません。
『キャラものの服は苦手と思っていたのに、キャラものの服を着て喜んで保育園へ行ってくれるなら買っちゃう』
ママが苦手だと思っていたキャラクターたちがデザインされた洋服や靴、小物は、子どもたちの背中を押してくれる心強い味方にもなってくれるようです。全身キャラクターづくめでご満悦な子どもの姿を見ると、「そのコーディネートでいくの……?」と心のなかで震えながらも、「仕方あるまい!」「キャラクターありがとう!」とどこかで割り切れそうですよね(笑)。
こだわろうとした結果、こだわりを捨てたママたちも
『おしゃれ系のナチュラルなデザインとかも、顔に華がある子は似合うんだよね~。うちは姉妹ともに地味顔だから地味色を着せたら馴染みすぎて、トホホだよ』
『うちの子がそうなんだけど、地味顔に地味な色を着せたらかわいそうな子みたいになるんだよね……』
『シンプルな服は将来いくらでも着られるけど、キャラクターものは今しか着られないんだからいいんだよ!』
おしゃれなママと子どものナチュラル親子コーデは筆者も憧れました! シンプルなのに重ね着や小物を上手に取り入れているお子さんを見かけるたびに、「いいなあ~」と憧れたものです。
しかし理想と現実は異なるのか、シンプルすぎると逆に貧相になってしまったという声も。シンプルコーデでも、キャラクターコーデでも、小さいうちは子どもが気に入った好きなものを着せるといいのかもしれませんね。
こうなったら子どもと一緒に楽しんでしまおう!
『私もそう。服もそうだし、おもちゃは「木のおもちゃがいい!」って思っていたのに、今では戦隊モノだらけ。そして一緒にハマって見てしまっている』
『次は私が好きな女の子の戦隊ものやプリンセスにハマるのを心待ちにしている』
シンプルでキャラクターなど関係ない洋服やおもちゃ・小物もいいですが、子どもが喜ぶならキャラクターものに染まってみることも悪くないかもしれませんね。こだわりがある場合も、すべてをキャラクターものにすると諦めてしまうのではなく、メインがキャラクターで、少しだけママのこだわりのアイテムをプラスワンとして混ぜてみてもよさそうです。
可能であれば、ママも一緒に子どもが好きなものの世界にハマってみてはいかがでしょう。もしくはママが好きなキャラクターに子どもを誘ってみてもいいかもしれませんね。ママが一緒に楽しんで”好き”を共有してくれていると、子どもたちも嬉しいかもしれませんよ?
文・櫻宮ヨウ 編集・山内ウェンディ