【後編】小4の子どもがSNSに「自殺したい」「助けて」「いじめを受けている」と書き込んでいる。どうしよう……
子どものスマホを見ていたら、SNSへの書き込みが見つかりました。内容は「いじめを受けている」「これ以上生きていたくない」といったかなりショッキングなものでした。ママは慌てて学校に一報を入れ、先生からの折り返し待ちです。ただ、今はまだあくまで子どものSNSへの書き込みを見たのみ、真偽のほどが定かではありません。その書き込み自体、フォロワーを増やすための嘘ではないかと言う声も挙がったくらいですから、学校へ連絡を入れるのは早すぎたということはないでしょうか。
先生に相談する以前にまずは親子で話すのが先では……?
『私自身の話になってしまうけれど、息子さんと同じ状況でした。仲良しの友達もたくさんいたけれど、いじめてくる2人の子が怖くて怖くて。でも、あるとき母親が気がついてくれて、たくさん話を聞いてくれて救われました。今更になってしまうけど、まずはお子さんと話をしてから担任の先生に連絡したほうが良かったかもしれません。先生の前だと話せないこともたくさんあると思います』
『先生に連絡の前に、 お子さんと話したほうが良かったのでは? 勝手に連絡したことを子どもは受け入れてくれる?』
『とりあえず私なら、勝手にスマホを見た事実は隠す』
事前に子どもに相談なく学校に連絡をしてしまったことや、許可なくスマホを見てしまったことは適切ではなかったかもしれません。もし子どもが本当にいじめを受けているとして、本人がどうしたいのかを確認してから、先生に相談をするほうがよい場合もあるでしょう。またお子さんのスマホは親が見てもいいという認識が互いにあるならばいいのですが、そのようなルールがないならば、勝手に見てしまったことで親子の信頼関係が崩れてしまうこともあります。
下校してきた子どもをカフェに連れ出して聞いてみた
先生から連絡が来るより先に、お子さんが帰宅をしてきたようです。まずは子どもと話をしようと、ママはリラックスした雰囲気のカフェに連れて行きました。
『子どもが話しやすいように、カフェでおやつを食べながらにしました。席について「SNSが流行っているだって? 見せて」と言ったところ、子どもの顔色が変わりました。なんかまずい……、そんな雰囲気です。でも子どもは観念したのかSNSを見せてくれて、「これは何? 殴られているとか書いてあるけれど、お母さん心配なの。されているの?」と聞いたところ、「フォロワーがほしくて嘘をついた」と。その場でSNSを消して、SNSの危なさや虚言をしないこと、自殺なんて簡単に言ってはいけないことをキツく伝えました。私の不注意です。今後気をつけます』
お子さんに確認したところ、SNSへの書き込みは全部嘘だったことがわかりました。ママも安心をした反面、もっと慎重に判断すべきだったと反省しています。
『いじめられていなくてよかったね』
『死ぬほど苦しんでる子がいなかったなら良かったよ』
もし本当にいじめがあったならば、お子さんもとても辛い思いをしていましたよね。嘘を書き込んだことはよくありませんので、それについては叱る必要がありますが、とはいえ、実際のところ、いじめがなくてよかったですね。
SNSの使い方をあらためて親子で考えてみて
いじめがなかったのは良かったですが、SNSに嘘を書いてまで他人の気を引こうとしたり、共感を得ようとしたりするのは考えものです。SNSの使い方やルールをもう一度確認してみる必要がありますね。
今回のケースのように、書き込んだ内容によって親を心配させてしまったこともそうですが、読んだ人がどのような気持ちになるかを考えることはとても大切です。悪気はなくても、投稿した内容が炎上したり、住所や学校が特定されて、今度はその情報がSNS上にさらされたりするトラブルが後を絶たないことは、ニュースなどでも報道されています。文章だけでなく画像や動画などはネット上から完全にはなくなりませんから、
またSNSに投稿したり、スマホで誰かとやり取りをし続けることに時間を費やし過ぎて、例えば睡眠時間を削るようなことになるのも避けなければなりません。特に小中学生にとって睡眠は、心身の疲れを癒し、免疫力や抵抗力を高めてくれる、成長を促すのに不可欠なもの。睡眠が妨げられると、心身のバランスを崩してしまっては大変です。
今後ルールを破ったら、場合によっては利用禁止にすることを踏まえて、お子さんと明確なルールを作っていくといいのではないでしょうか。
関連記事
※【前編】小4の子どもがSNSに「自殺したい」「助けて」「いじめを受けている」と書き込んでいた。どうしよう……- 参考トピ (by ママスタコミュニティ)
- 子供がイジメられている