【後編】不登校気味で午後だけ登校する中学生のわが子。たった2時間だけ授業を受けに行く意味、ある?
不登校気味の中学生のお子さんが午後からのみ学校に登校していきます。これは無意味なのか、それとも……? そんな投稿がママスタコミュニティにありました。悩む投稿者さんによれば、お子さんは朝早くに起床し、きちんと朝食もとっているそう。それならば、そのまま学校に行けばいいじゃない、そう思ってしまうのだそうです。
一見するとお子さんは一定のリズムを持って生活しているようですが、一方で、午後からの登校していく姿は辛いのに無理をしているように映ります。子どもの対応に悩む投稿者さんは、あらためて子どもと話をしたようです。
子どもの本音が見えてきた
『子どもとも話してみて、本音がわかりました。学校に入ってあまりに忙しいのと毎日大学受験を意識しなければならないことに疲れたこと、高偏差値の割には幼稚な子が多いことに幻滅したと。だから行くのが嫌になったけれど、いまさら公立には戻れないし、この学校ですらこんな幼稚なんだから、他の高校に行っても幼稚なんだろうと。ならば今の高校に行くしかないけれど、今は学校に行きたくないからとりあえず午後だけなら行けるからとのことです。どうせ今の学校には友達はいないのだから、周りからどう思われても気にならないし、どうでもいいみたいです。自分の好きなように行動したいようです。絶句しました、ショックです』
子どもと話をした結果、思いもよらない理由で午後から学校に行っていることがわかりました。せっかく中学受験をして入学したのに、その学校に幻滅しているとは……。クラスメイトを馬鹿にするような発言や、身勝手のように思える考え方は、親としてどうにも受け止めきれないものかもしれません。
子どもの考え方には賛否両論
『なんでショックなの? すごくしっかりした理由だし、すごく客観的に見ていると思うけれど。投稿者さんの、いっそのこと学校を休ませるという考えは、投げやりになっているだけだよ。自分では冷静なつもりなんだろうけれど、投稿者さんのほうがよほど感情的だと思う。結局投稿者さんが言っていることは、「なんで普通になれないんだ! 普通じゃないならいっそやめてしまえ! キーッ!」ということだよ』
『学校に行きたくない理由がそれかい。考えが子どもだね。大人なら学校行くよ。行っていればいいだけなんだから』
『高偏差値の割には幼稚な子が多いことに幻滅した、だから行くのが嫌になった。それこそが幼稚で浅はかな考えだなと。上から目線』
お子さんが言っていることをどう捉えるかは人それぞれです。現状に対する自分の気持ちや立ち位置、今後について客観視して結論を出していると捉えることもできますし、一方で発想が幼い、学生の本分をわきまえていないなどとも捉えることができます。
いずれにしても大切なのは、子どもが自分の気持ちを話してくれた以上、親である投稿者さんがそれをしっかり受け止めて、今後の方向性を見極めていくことですよね。
学校以外のコミュニティを見つけてあげるサポートを
『朝から行くのか、休むかのどちらかなんて、なんか極端だな~。もう少し柔軟に考えてみたら?』
『もう少し気持ちに余裕を持たないと。どちらかに決めないといけないわけじゃないんだから、柔軟な頭で!』
午後から学校に行って2時間だけ授業を受けるくらいなら、いっそのこと休んでしまったほうがいいのではと考えている投稿者さん。もちろん、最終的には全ての授業に参加でき、課外活動や部活動などでも積極的に活動し、貴重な中学時代を謳歌してくれることが理想です。焦る気持ちもわかりますが、でも今はまだその段階にはないのかもしれません。朝から登校するか、休むかのどちらかにして! と2択を迫るのではなく、もう少し柔軟に考え、「今登校できていること」に光を当ててみてはどうでしょうか? そこまで冷静に周囲を見ているお子さんのことです、もしも学校に完全にNOを出しているのだとしたらとっくに登校することを止めてしまっている気がします。
まずは投稿者さんは肩の力を抜いて、お子さんの現状を受け止めてあげてください。今そうしたいなら午後から登校すればいい、でももしその気になれば朝から行く日が来るといいねくらいの柔軟な姿勢で。投稿者さんあるいは我が家は少なくとも「あなたの味方、安全基地である」ということを伝え、お子さんを安心させてあげましょう。
その上で、学校に行っていない時間の過ごし方を注意ぶかく見守っていく必要がありそうです。お子さんは登校前の午前中、勉強やゲームをしているということですが、得意分野や好きなジャンルは何ですか? スマホを見ている時間もあるようですが、誰かと連絡を取り合えているのでしょうか? 学校に行かなくても、誰かと繋がれるコミュニティを持てると、不安定になりにくいでしょうし、ライバルとの競争心が芽生えたり、そこから派生して向学心を持てたりします。お子さんの趣味や興味の領域をできるだけ共有し、そこに繋がるコミュニティを持てるサポートは怠らないようにしてあげられるといいのではないでしょうか?
学校以外でも自ら飛び込んでいける学びや交流の場が少しでも多く見つかって、活躍の場を広げるうち、「今日は朝から学校に行ってみようかな」と言う日が訪れるかもしれませんよ。
文・こもも 編集・blackcat
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- 午後から登校は意味がない