【後編】「妊娠しないといいな」妊活中の義理姉に腹黒い気持ちを持つ自分がいる……。この感情はなに?
同居している義両親のもとへ頻繁に遊びにくる義姉に対して、黒い感情がぬぐい切れない私。 不妊治療をはじめるという義姉に対して、授からなければいいのに……なんて思ってしまった自分に、ひどく絶望してしまいました。
(でもでも、お義姉さんが赤ちゃんを産めば息子たちにいとこができて、今よりもずっと楽しくなるのかも)と、前向きに考えてみようとしましたが……、やはりモヤモヤとした黒い感情に押し戻されてしまうのです。いっそのこと同居を解消して義実家から離れた場所に引っ越すのは……? でも引っ越したい理由が「義姉が妊娠するかもしれないから」なんて旦那が聞いたら理解されないでしょう。それどころか幻滅されそうです。
私は自分の姉に電話をかけました。そして一連の感情を話すと、姉はあっけらかんと言います。
姉:「そう。あんたは遠くに嫁いで義両親という知らない人たちの中で頑張っているでしょ? でもお義姉さんは実母が近くにいて、いつでも頼れるし、妊娠してもきっとことあるごとに実母が力になってくれる。そんな環境がうらやましいからヤキモチ焼いてるだけよ」
私:「…………」
姉:「それは別に、お義姉さんの新しい命をないがしろにしているものではなくて、今まで頑張ってきた分だけ、自分が築きあげてきた環境が変わっていくのが怖いだけ。普通の感情よ」
私:「でも……私、どうしたら……」
姉:「今は息子くんたちもまだ小さいから、どうしても大人の手を借りたくて義実家に行くことも多いかもしれないけど、あと2~3年したら子どもの行動範囲も広がるし、できることも増える。家族のお出かけがぐっと楽しくなるよ。子どもだって自分の友達を作って、友達と遊びたがるようになる。だから今よりも義実家に行く回数も減るし、あんまり気にならないと思うけどなー」
私:「…………」
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・松本うち 編集・荻野実紀子