<息子と母の物語:エピソード3>5歳の息子に20歳のママ。世間の目は冷たかった【後編】まんが
前回からの続き。私は亡くなった姉の子を引き取りました。私が20歳、息子が5歳のときです。あれから私は理解のある旦那と結婚し、弟も産まれました。やがて息子は私が息子を引き取ったときと同じ年齢、20歳になりました。そしてある日、真剣な様子で話を切り出し……。
彼女が帰った後、久しぶりに息子と2人でゆっくり話しました。
長男「母さんが俺を引き取ったのって今の俺の年齢じゃん。正直遊びたかったでしょ?」
私「……確かに遊び足りなかったかもね(笑)。正直言うと、しんどいときも確かにあった。同い年の友達は大学行ったり、就職したりしていたし。とにかく自分の時間がなかったからね」
姉を亡くし、息子の母になると決心したものの、当時20歳の私にはまだ未熟なところがあったのも事実です。
長男「でもさ、俺の母さんがどのお母さんよりも若くてめっちゃ自慢だったよ! 覚えてる? 公園でも面白い遊び方してくれてたでしょ。全力で鬼ごっことかしてくれたよな。あのときの友達とは今でも仲いいんだよ。……だから本当に感謝してる」
ふと私は昔を思い出しました。実の母親を亡くした息子は、引き取ってしばらくした頃、夜に激しく泣きわめくことがありました。
私が必死で「大丈夫、大丈夫よ」となぐさめていると、ふと息子が顔を上げて指をさし、「ママ!」 と私に向かって言ったのです。私を「ママ」にしてくれたのは、息子だったんです。
昔を思い出し、涙があふれてきて止まりません。ボロボロと大号泣する私に息子はびっくり。「なんだよー何で母さん泣くんだよー」と言いながらも、つられて涙ぐんでいました。いつの間にか立派に20歳に成長した息子。
いつかは結婚するんだろうけど、そのときは嬉しくて結婚式で泣きすぎてしまうかもしれません。
原案・ママスタコミュニティ 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子
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