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【前編】発達障害の我が子を憎んでしまう……この子さえいなければ幸せだったのに

※2020年11月時点の情報です。

子どもが発達障害かも0
新しい命を授かり家族が増えるというのは、幸せなイメージでいっぱいでしょう。しかし残念ながら、産後さまざまな理由で鬱状態に陥ってしまうママたちも少なくありません。今回ママスタコミュニティにお悩みを投稿したのも、鬱に悩まされているママさんでした。投稿者さんは一体何が原因で鬱になってしまったのでしょうか?

『鬱になり、子どもを憎んでしまいます。5歳の息子は発達障害の疑いがあり、話は通じず衝動性も高い子です。子育ても限界で鬱病を発症し、今は実家で子どもを育ててもらっています』

5歳の息子さんを持つ投稿者さん。お子さんが発達障害であることにストレスを感じ、鬱病を発症してしまったようですね。発達障害は生まれつきの特性で、「病気」とは異なります。しかし生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ通常の育児ではうまくいかないこともあるようです。投稿者さんが「息子は話も通じず、衝動性も高い」と話していることから、いわゆる普段の生活を送るのにもかなりの苦労があるのかもしれないと推測できますね。

参考:厚生労働省|みんなのメンタルヘルス総合サイト「発達障害」

お子さんを憎んでしまう投稿者さん……

投稿者さんはさらに続けて話してくれました。

『「あの子さえいなかったら私も健康でいられたのに。普通の母親でいられたのに……」そういう思いが頭の中を巡って、息子を憎んでしまいます。その感情はおかしいでしょうか?』

投稿者さんの口からは「子どもさえいなければ今も幸せだったのに」と、まるでお子さんを恨むかのような発言が飛び出しました。とてもショッキングな言葉ですが、だからこそ投稿者さんのお悩みの深さがよく理解できるひと言ではないでしょうか。投稿者さんも抱いてはいけない感情だと頭では理解しながらも、どうしてもそう考えてしまうのでしょう。この衝撃的な告白を受けて、ママたちからはどのようなコメントが集まったのでしょうか?

「消えてしまいたい……」とつぶやくママたちも

『母親だって人間だよ。私も子どもが発達障害だから、投稿者さんの苦しい気持ちがわかるよ。理想の母親像とかけ離れている自分を受け入れるのってなかなかできない。でも理想の母親にはなれない。その葛藤が苦しいんだよね』

『投稿者さんはおかしくないと思いますよ。私も発達障害の子がいて精神科に通っています。子どもは中学生になりましたがどんどん難しくなって、小さいころはまだよかったなって思います。毎日消えてしまいたくなります。もう1人子どもがいるからなんとか思いとどまっていますが、それも限界にきています』

『おかしくないよ。私も同じ。うちの子は4歳で、自閉症と知的障害。何度言っても同じことをやるし、保育園でも問題ばかり起こす。今からこんな感じだから「大人になんてならないで……」と心から思ってしまう。可愛くないのを通り越して、私も憎んでしまっている。うちは実家で預かってもらうのは無理だから、私は精神科に通いながら毎日消えてしまいたい気持ちで育てている』

『子どもが4人いる。実家・義実家と折り合いが悪いので、手を借りることなく地元じゃない場所で子育てしている。ワンオペみたいな育児だし、子どもは言うことを聞かないしで鬱のように気持ちが沈む。「産まなきゃよかった」と最近本気で思い始めた』

コメントを寄せてくれたのは、「投稿者さんの気持ちが理解できる」と話すママたちでした。投稿者さんと同じように発達障害のお子さんを抱えているからこそ共感できる苦しみなのかもしれませんね。自分が思うような理想の母親になりきれずそのギャップに悩まされたり、「もう消えてしまいたい」と思いながら毎日を過ごしていたり……。なかには投稿者さんと同じように「産まなければよかったと思うようになってしまった」と本音をこぼした方も。みなさんが日々の中でもがきながらも、文字通り必死で育児をしている様子が見て取れました。

実家で預かってもらっているなら、ご両親に感謝を

『ひとまず今は実家の両親に感謝だね』

『そんなに大変なお子さんなのに、高齢のご両親は大丈夫なの?』

『療育なんかも実家のご両親がやっているの? ご両親も大変だ……』

『実家は療育する場所じゃないよ。病院に行くなり療育に行くなりしないと』

お子さんを実家で預かってもらっているとの話には、「まずはご両親への感謝の気持ちを忘れないで」との言葉もかけられました。また「通院や療育をするべきでは」と指摘する声も。「子どもの発達障害のことをどこに相談したらいいかわからない」と考えている方は、まずはお住まいの地区の然るべき機関に相談をしてみてくださいね。

お子さんが発達障害であることで疲労困憊している様子の投稿者さん。投稿者さんにとっては人生をガラリと変えてしまうほどの出来事だと言っても過言ではないかもしれません。しかし投稿者さんが思わず嘆いた本心に対して、やや厳しい意見を寄せるママたちも現れたようです。一体その思いとは……?
後編へ続く。

参考:厚生労働省|国立障害者リハビリテーションセンター・発達障害情報・支援センター「相談窓口の情報」

文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・善哉あん

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