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<慰謝料の意味>【前編】旦那の不倫相手から振り込まれた「慰謝料」。これで“おわり”って思える?

旦那に不倫がバレてお金も子どもも全部失った_後編

「不倫」とひとことで言っても、それぞれの立場によって見方や気持ちが変わってくるので、一概にその存在を語ることは難しくもあります。しかし夫婦間において片方が不倫をしてしまった場合、もう片方の背負う傷がどれほど深いモノであるのか、不倫を「した」側はどれだけ想像できるのでしょうか。

今回ママスタコミュニティに投稿してくれたママは、ご主人の不倫問題を乗り越え、夫婦としての再構築を選び、不倫相手から多額の慰謝料が振り込まれました。傍から見れば「一件落着」のようですが……?

『やっと終わった。旦那の不倫相手から慰謝料の振り込みがあった。慰謝料払われてもスッキリもなんにもしないんだね。残高が増えているのしかみてないけど、通帳に記帳したら相手の名前出るよね。それもやだな』

「これで終わった……」と思っていた不倫問題ですが、振り込まれた慰謝料を見てなにもスッキリしなかったのだそう。果たして不倫の代償としての意味がある「慰謝料」は本当に不倫の「終わり」を表しているものなのでしょうか……?

振り込まれた慰謝料。このお金、これからどうする……?

今回は投稿者のママ曰く「いろいろあって」、250万円もの慰謝料が一括で振り込まれたのだそう。多額の慰謝料を手にしたはずなのに、モヤモヤが消えない投稿者のママ。ママスタコミュニティのママたちから、どうせなら気晴らしを……とコメントが集まります。

『美味しいもの食べてすっきりしよ! 250万は大金。相手も懲りたでしょ』

『私は燃やしたり捨てたりパチンコしたりしたけどね。クソみたいな方法で無駄にしたくて……少しだけ気が晴れたよ』

『全部宝くじ買って! 一億当たれば、そのまま離婚!』

『その慰謝料でパーっと遊んでおいで』

『負のお金だからパーッと使ったら? 不倫女からのお金なんて嬉しくないでしょ』

お金に罪はありません。しかし不倫の慰謝料として振り込まれたお金は、自分が懸命に働いて得たお金に比べ決して“キレイなお金”であると言えないのかもしれません。いつまでも残しておくのではなく、もともと「なかった」お金であるのであれば、形が残らないように使い切ってしまった方が良いというママたち。憂さ晴らしできて、少しは気が晴れるといいのですが……。

『本当疲れた。人生で一番疲れた。減額したりするかと思ったけど、なくて、一括で払われたのがまたムカついたけどやっと終わった。次は旦那と再構築に向き合わないとだわ』

不倫を「された」側は、いろいろな問題にぶつかり、決断を余儀なくされます。旦那さんと不倫相手への制裁、「これから」に向けての話し合い、子どもがいる場合は自分の意思だけで物事を運べるわけでもないところが辛くもあります。投稿者のママは多額の慰謝料を眺めながら、傷ついた心が癒されぬままに、今度は旦那さんとの修復に向けて自分を奮い立たせなくてはいけません。

不倫相手からは慰謝料。旦那さんからは?

不倫相手である女性に慰謝料を請求した投稿者のママでしたが、「不倫」はひとりでできるものではありません。当事者である旦那さんとの間には何か取り決めがあったのでしょうか?

『旦那への制裁という制裁はしてない。というか、どうしようか考えているところ。まずは女と手を切らせたかったから』

とりあえず不倫相手と縁を切らせることを第一に考えてきた投稿者のママは、旦那さんにはこれといった制裁は加えていないとのこと。旦那さんからもお金を……という考え方もありますが、家計が同じである場合はあまり意味をなさないのかもしれません。

『自由を奪う。もちろんもう不倫しないように。門限、小遣い、連絡を強いる』

『あとGPSは絶対につけてもらう。これは絶対ね』

『うちは離婚届を書かせたのと同時に、養育費として毎月50万払いますと書面で書かせた。「次やったらこれ使うよ」とした。これが法的な効力があるか知らないけど、私の気持ち的に』

実際に、旦那さんに制裁を加えたママたちからのコメントも参考になりますね。しかし……。

『旦那への制裁はこれから考えようと思ってるけど、何かするとこの後の生活に響くと思うとなかなかできそうもない』

『気持ち的に、何をしても前には戻らなくない? だったら、して意味があるのかなって思ってしまう自分がいてね』

再構築をして向き合っていくと決めた以上、あまり大きな制裁を加えてしまうと再構築が難しくなってしまうのではないか……という投稿者のママ。そもそも制裁を加えてスッキリするのであれば加えたいところですが、何をしようにも、もう自分の気持ちが旦那さんへ戻らない……と悟ってしまっている以上、「制裁」を加える意味すら分からないとのこと。

慰謝料が振り込まれれば、すべてが終わると思っていた投稿者のママ。

『子どもと生活のこと考えたら離婚できなかったんだ。忘れることはきっとないよね。今だからそう思うのかな。あなたがいうように晴れる日はないんだろうね』

果たして投稿者のママの気持ちが晴れる日はくるのでしょうか……?

後編へ続く。 

文・渡辺多絵 編集・しらたまよ イラスト・んぎまむ

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