わが子がいじめられない方法から考える、子ども同士のトラブル回避のコツは?
学校などの集団生活の場では、子どもたちのなかで「からかい」や、ひどいときには「いじめ」などがあることも。本来はそんなことがあってはダメなのですが、その可能性がゼロではないと考えたときには、親として何かできないかと思ってしまいますよね。あるママも同じように悩んでいるらしく、ママスタコミュニティにこんな質問をくれました。
『いじめられたり、なめられない子にするために、皆が気を付けて子育てしていることはありますか? もちろん、気を付けたところで避けられるものではありませんが、何かあれば教えてください』
子どもが嫌がらせやいじめを受けたとしても、常に親が守ってあげられるとは限りません。もちろん学校の先生でも目を離してしまうことはあるでしょう。わが子がトラブルに巻き込まれないためには、やはり子ども自身が自分を守る力を身につける必要がありますよね。そのためにママたちは、子どもたちにどんなことを教えているのでしょうか。さっそくママスタコミュニティに寄せられた意見を参考に、考えていきましょう!
どんな子どもに育てれば「いじめに負けない子」になれる?
自分の意見をはっきり言える子
『トラブル回避のためにも、自分の意見がちゃんと言える子に育てたいよね』
『自分から発信できる力ですね。嫌なものは嫌と言う力』
『自分の心を伝えられる力を身につけるといいかなと思っている。嫌なときは、嫌だ! とハッキリ言えるように。周りに流されないように』
友達から嫌なことをされて、何も言えないばかりでは、ますます嫌がらせはエスカレートしてしまいますよね。ときに自分の意思で「やめて!」と強く言ったり、何か悪いことをするように指示をされても「できない!」と拒否することも必要です。なんでも相手にされるがままでいると、なめられてしまうことも少なくありません。自分の意思をしっかりもち、表現できることは、ときに相手から身を守ることにもつながるでしょう。
勉強ができる子
『勉強ができるようにする。これじゃないかな。理論的に話ができるようになれば鬼に金棒』
『勉強ができるようにする。先生は、勉強できる子の味方だから』
勉強をして知識を身につければ、相手から何を言われても太刀打ちできるでしょう。相手の言っていることに反論する場合にも、知識がたくさんあることで具体性が増します。また子どもにとっての勉強は、知識はもちろんのこと、思考力などさまざまな力を育てることにもつながるでしょう。勉強することで得た力はいざ自分に何かが起きたときに、切り抜ける選択肢を増やすことになりそうです。
子どもに自信を持たせてあげることも、親にできるいじめ対策では?
『バカにされることに慣れないように、何か1つでもやり遂げたらたくさん褒めるようにした』
『絶対にいじめられない、ナメられない方法はないと思います。でも親が日頃からたくさん褒めて子どものいい所に注目すれば、自信がついてイジメられにくくなる可能性はあるかもしれません』
子どものいいところを見つけて、どんどん褒める。これは子どもとしても嬉しい気持ちになりますし、認められたという自信もつくのではないでしょうか。きっと自信のない子より、自信のある子のほうが人から攻撃されにくいですよね。またいじめられたとしても、たたかえる強さをもっているのかもしれません。ママとしてもそんな子に育ってくれるよう、1日に1回は必ず褒めるなど親なりのルールを作ってもよさそうです。
子どもの身なりから、いじめを防ごうとするママたちも?
『清潔にする、くらいしか思い浮かばなかった』
『身だしなみには気をつける。別に可愛くなれとかではなくて、ださい女にはならないように』
ママたちが子どもにしてあげられることとして、「見た目に気をつけること」も挙がっています。身だしなみは、大人の世界だけでなく、子どもの世界でも大切なことでしょう。毎日子どもに自分の身体をきれいにさせておくのはもちろんのこと、ママ自身も子どもに着せるものの汚れや破れを気にしながら清潔感を保つ。これは子どものためだけなく、子どものまわりへの配慮につながるでしょう。
ちなみに筆者が子どもに聞いた話ですが、いじめられる子の理由として「匂いが気になる」というものもあるそうです。髪の毛や頭皮をしっかり洗いきれていなかったり、歯磨きを丁寧にすることを怠ると、「あれ?」と思うような匂いがすることも。子どもの身だしなみを確認する際に、一緒に確認してあげるといいですね。
友達付き合いのなかで、子どもに身につけさせるといい力は?
空気を読む力
『空気を読め! 昔から子どもに言っている』
『「空気を読め」とは言っています。低学年でできるかわからないけど』
その場の空気を読むことは、人付き合いではとても重要なことです。みんなが真剣な顔つきでかしこまっているときには、冗談は言うべきではありませんよね。逆にみんなが楽しくおしゃべりをしているならば、その場を盛り上げるために多少ふざけることも許されるでしょう。人の表情を見ながら雰囲気を感じとることは、判断力をつちかうことにもなるでしょう。これはママとしても意識して教えていきたいですね。
人当たりのよさ
『「仲良い友達はとにかく大事にしろ」と言っている』
『明るくていつもニコニコしてる子』
『人当たりがいい』
相手を大切にできて、いつもニコニコしている人は、嫌われることは少ないでしょう。これは俗に言う「人当たりがいい」ことになるのではないでしょうか。筆者のまわりにも、どんな頼まれごとにも嫌な顔ひとつしない人がいます。「これお願いしてもいい?」と聞くと「いいよ」と二つ返事でOKしてくれます。困っているときに手を差し伸べてくれる優しさはもちろんですが、頼まれごとを面倒に思わないでいてくれる懐の広さ、そして安心感のある接し方には救われるものがあります。その人はみんなから好かれていますし、その姿を見ると人当たりのよさは、「頼もしい存在」として慕われることにもなるのかなと感じます。子どもに直接教えるのが難しければ、ママがそういった姿を見せて学ばせてあげるのもひとつの手でしょう。
自分がいじめる側にならないのは大前提。まずはやってはいけないことを教える
『「いじめたり、人を傷つけないようにしなさい」とは、子どもに話さないのかな?』
いじめられることを心配するママさんの気持ちは、とてもよくわかります。「もしわが子がいじめにあったら……」そう思うと、胸が締め付けられる思いですよね。しかしわが子に起きる「もしもの場合」は、いじめられる場合だけとは限りません。いじめる側、目撃する側、さまざまなものがあるでしょう。そう考えると「やってはいけないこと」は、子どもに具体的に教えていく必要がありそうです。まずは相手の気持ちを、相手の立場で考えるように教えると、子どもの想像力もより広げらるのではないでしょうか。そうしたところからダメなことを理解させていくと、ママとしても教え方に苦戦することが減るのかもしれません。
また自分が何気なくしたこと、それが決して悪気がなかったとしても、受け取る側にとってはすごく嫌なこともあります。筆者の小学校のクラスメイトで、髪の毛に少しクセのある女の子がいました。そのカールはとても大人びていて素敵だったのですが、その子にとってはコンプレックスで、触れられたくないことだったようです。このように褒めている言葉ですら相手を傷つけてしまうことがあります。まずは相手に嫌な思いをさせない、また言葉で誤解をうむ年齢のうちは相手を表現する言葉は使わせないようにする。こうしたことや今回ご紹介したママたちからのアドバイスを参考にしていくと、思いもかけないトラブルからわが子の身を守れるのではないでしょうか。
文・こもも 編集・古川純奈 イラスト・なかやまねこ
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