ケープをつければ、カフェで授乳しても大丈夫?周囲の人への配慮も忘れないように心がけておきたいことは?
赤ちゃん連れの友だちとカフェでお茶をした投稿者さん。友だちが授乳ケープ(以下、ケープ)を取り出して、赤ちゃんに授乳をしはじめたときにふと疑問に思うことがあったといいます。
『久しぶりに赤ちゃん連れの友だちと、カフェにでかけました。すると友だちは、店内でケープをつけて授乳をはじめました。私はまさか店内で授乳するとは思っていなかったので、とても驚いてしまって……。友だちはケープをしていれば、どこでも授乳ができると思っていたようです。ケープがあれば、どこで授乳してもいいのでしょうか?』
カフェ店内で授乳しはじめた友だちの行動を見た投稿者さんは、「店を出れば授乳室があるけれど……」と戸惑った気持ちをママスタコミュニティに打ち明けています。しかしケープを使ったことがない投稿者さんは、友だちの行動が正しかったのかどうかわからなくなってしまったようです。ママたちはケープの使用方法について、どのように考えているのでしょうか?
どんなときでも授乳できるようにするためのケープだから、大丈夫でしょう?
『なんのためのケープ? 授乳してもいいじゃん。人前で授乳できないなら、ケープいらないよね』
『赤ちゃん連れでお茶している人を見てもなんとも思わない。ケープ越しの授乳も許容範囲かな。乳幼児がいても、たまにはカフェでお茶くらいいいじゃない』
『別にいいと思うけど。授乳したら赤ちゃんが大人しくしてくれるなら、ママものんびりお茶できるじゃん』
『私はケープから、小さいあんよが出ている様子がかわいくてキュンキュンする』
赤ちゃんに授乳するとき、おっぱいが人目につかないように隠す役割があるケープ。授乳を必要とする赤ちゃんがいるママは、日々の育児や寝不足でクタクタの日もあるでしょう。たまにはカフェで息抜きしたいですよね。赤ちゃんが少しぐずってもケープがあればサッと授乳できますし、泣き声で迷惑をかけることも回避できそうです。
ケープで隠しているからとはいえ、カフェ店内での授乳しない方がいいのでは?
赤ちゃん連れのママが、ケープを使って授乳している様子を好意的に見守っている声が聞かれるいっぽうで、「ケープをしていても、公共の場で授乳するのはちょっと……」と思うママもいるようです。老若男女が訪れるカフェだからこその視点で寄せられた声をご紹介しますね。
勉強したり、リラックスしたりしている人が落ち着かないんじゃないかな
『カフェ店内で授乳するママが目の前にいたら、落ち着かないかな。ゆっくりコーヒーを楽したい人もいると思うよ』
『勉強している人やリラックスしている人もいるから、店内での授乳はやめた方がいいと思う』
カフェでの時間を楽しむことで、ママ自身はストレス解消になることもあるでしょう。しかしカフェには勉強をしている人や仕事をしている人、リラックスの時間を求めて来ている人もいます。店内での授乳は周りの人が気にかけてソワソワして、集中力や癒しの時間に影響していることもありそうです。
店内ではなく、落ち着いて授乳できる場所を選びたい
『ケープが少しずれていて、隙間から胸が見えていたときはいい気がしなかった』
『ケープをしているとはいえ、人前でおっぱいは出せない。車か授乳室に行くわ』
『布1枚の下で、乳首を吸われている状況でしょ。大勢に見られるのが嫌』
ケープ越しで見えない工夫をしているとはいえ、「不特定多数の人の前で授乳したくない」、「公開処刑のようで無理」と感じるママもいました。
男性陣は目のやり場に困っている?
『ケープをつけていても、カフェでの授乳は遠慮してほしい。男性は目のやり場に困るでしょ』
『授乳が悪いわけじゃなく、周りの目のやり場を考えてほしい』
『旦那や義父たちとカフェに行ったとき、私たちの近くに座った赤ちゃん連れの若いお母さんがケープをつけて授乳しはじめた。目のやり場に困って、別の席に変えた。自分が気にしなくても、周りに気をつかわせてしまうのは避けた方がいいと思うよ』
筆者自身も妊娠中、ハンバーガーショップでケープ越しに授乳しているママを見かけたことがあります。2歳くらいの娘さんと5歳くらいの息子さん、旦那さんと赤ちゃんを抱っこしたママの5人で食事をしていました。
はじめは娘さんが食べるのをママが手伝っていました。しかし赤ちゃんが泣きだすと、すばやくケープをつけて授乳も同時進行でしはじめたのです。筆者は「授乳をしながら娘さんが食事するのも手伝って、ママ自身もハンバーガーを食べている。すごい!」と思いました。しかし筆者の旦那は、なんだか居心地が悪そうだったのを覚えています。筆者の旦那は「授乳中のママが視界に入っちゃう」と気にかけて、授乳している様子が見えない席に移動しました。授乳がママと赤ちゃんにとっての日常だったとしても他の人には非日常的な光景で、居心地の悪さや不快感につながってしまう場合もあるのですね。
性の対象として見られる心配も……
『男の人は「ケープのなかで、おっぱい飲ませているんだー」と思っちゃうかもよ』
『ケープをつけていても、おっぱいはおっぱいだからね。盗撮されて、インターネットにアップされるかもよ』
ママから見れば「授乳=赤ちゃんの食事」でも男性のなかには、授乳していること自体を性の対象と感じてしまう方もいるかもしれません。ママにとっての当たり前が、すべての人の当たり前ではないと考えておいた方がよさそうですね。
じゃあ、ケープはどこで使えばいいの?愛用していたママたちからのアドバイス
ママたちからは「ケープをつけていても、人前での授乳はやめておいた方がいい」という声が寄せられました。ではケープはどこで使えばいいのでしょうか?
『ケープは外出先の授乳室で、個室に入れなかったときにつけるものだと思っていた』
『義実家へ帰省するときや祖父の家にいったときに使った』
『家に友だちが来ているときかな。本当は友だちの前で授乳するのも嫌だけど、放置して別室に行くのもなぁと思って』
『家の中で身内が来たときに使っていたよ』
『児童館とか公民館の赤ちゃんの集まりとかならいいんじゃない?』
『車のなかで授乳するときに使っていた』
ケープを愛用していたママたちから「こんな場所や状況で使っていたよ!」と具体的なアドバイスが寄せられました。授乳しなければならない状況を理解してくれる人がいる環境ならば、ケープをつけて授乳をしてもあたたかく見守ってもらえるのではないでしょうか。
ママの当たり前はみんなの当たり前ではない。周囲への配慮を忘れずに
ケープを使って授乳をしたことがない筆者は、「ケープをつければどこで授乳をしてもいい」と思っていました。しかし隠しているからとはいえ「見たくもないものを見せられてしまった」、「居心地が悪い」と不快に感じる方もいるとわかりました。ママにとっての当たり前の行動は、決してみんなの当たり前ではないとあらためて認識しておこうと思いました。
授乳が必要な赤ちゃんとでかけるときは、個室がない店に行く場合は授乳室がある場所を選んだり、授乳するときは授乳室へ移動するなど前もってできる対策を考えておくのもよさそうです。いっぽうでケープを使った授乳を、あたたかく見守っているママがいることもわかりました。ケープ越しに授乳している光景が気にならない方は、引き続きママのお疲れを思いやって、そのまま見守る気持ちでいてくれるとママが窮屈な思いをしなくて済みそうですね。
子育てをしていくうえで、そう長くはない授乳の期間。しかし長時間の抱っこや睡眠不足で、ママのストレスがたまりやすい期間でもあります。友だちとお茶をする時間も楽しいものですが、赤ちゃん連れででかけるときには、周囲の人への配慮も忘れずにストレス発散もできるといいですね。
文・吉岡可奈 編集・藤まゆ花 イラスト・カヲルーン
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