見た目はラムネと区別がつきにくいローションシート。子どもの誤飲に注意
冒頭のこちらの写真、どちらかがラムネでどちらかが圧縮タイプのローションシートです。圧縮タイプのローションシートとは、化粧水等を染み込ませて顔全体を覆って使うシートマスクを圧縮した商品のことです。
みなさんはどちらがラムネでどちらがローションシートか、見分けられますか?
正解は向かって左側(〇で囲んだほう)がローションシート、向かって右側がラムネです。
ローションシートの存在を知っている方ならすぐに見分けられたかもしれませんね。しかしローションシートを知らない子どもだったら……? すぐに見分けることは難しいかもしれません。
ローションシートをお菓子と間違えて口に入れてしまう!子どもの好奇心に注意を
消費者庁には「ローションシートをラムネと間違えて子どもが口に入れる」事故の報告が上がっています。子どもの手の届かないところに置いているから安心はできないようです。踏み台やいすを持ってくるなど親の想像を超える方法で子どもたちは自分の好奇心を満たそうとするのですね。飴などをふだんから噛まずに飲み込むくせのある子どもなら、ローションシートを口に入れたとき「お菓子ではない」と気づかずに飲み込む可能性があるでしょう。
もし飲み込んでしまったら……ローションシートはどのくらい水分で膨らむのか
ローションシートはどのくらい水分を吸収し、どのくらい膨らむのでしょうか。一例として筆者がドラッグストアで購入したローションシートがどのくらい水分を吸収するのか、実験しました。食紅で色をつけた水を150ml用意します(上図1参照)。そしてローションシートを乗せた皿に色水を注ぎます(上図2参照)。吸い込んだ水分はだいたい25mlでした。ほんのわずかにも感じられる水分量でしたが、ローションシートをいったん広げてたたんでみると高さ(上図3参照)がだいたい2cm程度、幅(上図4参照)もだいたい2cm程度となりました。飲み込んだローションシートが子どもの体内でこの大きさに膨らんでいけば……。大きな事故につながりかねませんね。
現在6歳の筆者の子どもに上記のローションシートとラムネを見せたところ、ローションシートを触って「食べ物ではない」と気づきました。しかし未就学児なら手触りに疑問を持たずに口に入れてしまうかもしれません。子どもがお菓子と間違えてローションシートを誤飲しないような配慮が求められるでしょう。
恐怖……!ママたちが経験した”子どもの誤飲”体験談
子どもの誤飲はローションシートに限ったことではないようです。さまざまな子どもの誤飲エピソードがママスタコミュニティでも話題に上がっています。
『子どもの誤飲でさすがに焦ったものはある?』
という質問にママたちからはどんな体験談が寄せられたのでしょうか。
『お金かな。詰まらせました』
お金をなぜ口に入れてしまうのか……。理由は大人には想像もできないでしょう。子どもにとっては興味本位の行動で理由などないのかもしれません。特別な処置が必要になった場合は、大きな病院でないと処置できないこともあります。注意したいですね。
『赤ちゃん用のハサミになっている爪切りのキャップ。うんちと一緒に出てきてすごく焦った。よくなにもなく腸を通過してきて、大事にならなくてよかった』
こちらは赤ちゃん用の爪切りばさみのキャップを飲み込んでしまった赤ちゃんのママからのコメントです。ママ自身も体外に出てくるまで誤飲したことに気づいていなかったのですね。何事もなくて何よりでしたね。
『元旦那が子どもを連れて義実家に遊びに行っていたんだけど、そこで元旦那が昼寝したらしくポケットからタバコを取り出して誤飲。胃洗浄だったよ』
わざわざパパのポケットを探ってタバコを取り出して飲み込んでしまった、というケースもあるようです。子どもの目に触れないだけでは対策としては不十分なのかもしれません。
『旦那の薬。3錠ほど飲んでしまい、夜間救急に行きました。いつも子どもの手の届くところに置かないようにしていたのにその夜に限ってテーブルの上に放置していた』
いつもは子どもの手の届かないところに置いていた薬を、たった1回だけテーブルの上に置き忘れたために子どもが薬を誤飲してしまったケースも。”たった1回”のミスや油断が、子どもの事故につながる可能性を高めてしまうようです。
『1歳ぐらいのときかな。スライスチーズの透明な包装。シャカシャカ音がするのが楽しいのか遊んでいて気がついたらなくなっていた。真っ青になった。どこにもないからこれは飲み込んだな、と。次の日うんちから出てきたときは安堵感で泣きそうになった。今は元気な小学生に。本当に目を離したらダメだね』
子どもの口よりはるかに大きく、飲み込めないと感じるものを子どもが飲み込むこともあるようです。スライスチーズの包装フィルムはよほど折りたたまなければ子どもの口には入らないのではないでしょうか。しかしそれでも飲み込む事態が起きています。体外に包装フィルムが出てきたのを発見したときのママの安堵感たるや、いかばかりだったでしょうか。
チャイルドマウス(乳幼児の口の大きさ)を知って誤飲事故を予防しよう。簡単なチェック方法も
乳幼児の誤飲を防ぐためには、子どもの口の大きさよりも小さいものを、子どもたちの手の届くところや目に入るところに置かないことが求められるでしょう。その目安が「チャイルドマウス」(乳幼児の口の大きさ)の最大の大きさとされる直径39mm(3.9cm)です。身近なものでこの直径39mm(3.9cm)を計れるものがあります。それは「トイレットペーパーの芯」(上図参照)です。手元にあったトイレットペーパーの芯の直径は約4cmでした。「チャイルドマウス」の最大の大きさとされる39mm(3.9cm)とほぼ同じですね。つまりトイレットペーパーの芯を通過する大きさのものは子どもの口に入る大きさと判断できます。トイレットペーパーの芯を通り抜けられるアイテムを子どもたちから遠ざけ、触らせないことで誤飲の事故は減らせるのではないでしょうか。
文・しのむ 編集・秋澄乃
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