【第二夜】亡くなった社員想いの社長。穏やかだった社長が悲しげな表情で枕元に…… #身の毛もよだつ恐怖の体験
前回からの続き。私が入社したのは家族で経営している工場でした。社長は会社と社員をとても大事にする方で、社員全員にお土産やお歳暮を配ってくれたり、自ら会社前の掃除をするような人でした。
しかし社長は過去に大病を患った影響もあってか身体が弱く、ある冬に会社前の雪かきをしたことが原因で体調を崩し入院してしまいました。
ある日「今日はなにか変な夢を見た気がする」と思いながら出社し、社長の訃報を聞きました。
そのときにパートのおばさんたちが「社長が枕元にたった!」と言い出しました。
それで思い出したのです。今日見た変な夢は夢じゃなく……。
会社が後継者争いで揉めている状況に社長も穏やかでいられなかったのでしょう。
やがて後継者問題が落ち着いてからは不思議な現象の噂は聞かなくなりました。
社長が心穏やかに成仏できますようにと祈るばかりです。
余談ですが、後継者争いをしてまで就任した新社長はその後、会社を時間外労働た~っぷりのブラック企業にしてしまい、労働組合に通報されて解任されました……。
こちらもまた身の毛のよだつ話です……。
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