4歳の娘を愛情があるから叱るけれど、これって厳しすぎ?
子どもの将来を思って、厳しくしつけることが親の愛情のひとつと考える人もいます。しかしいくらしつけとはいえ、場合によってはしつけの域を超えてしまうこともあるかもしれません。あるママさんがママスタコミュニティに、4歳の子どもへのしつけ方について投稿をしてくれました。
『4歳になったばかりの娘に対して以下の4つのことは厳しいですか?
・つまみ食いをしたら別室で反省させる
・箸の使い方が悪かったらご飯抜き
・お友達を叩いたら、娘を叩いて叱る
・平仮名が書けなかったらオモチャは隠す
周囲から可哀想と言われていますが、愛情があるからこそ叱っているのです。やるべきことはやる、人に嫌なことはしない、お作法を身につけ恥ずかしい思いをしない。この3つを重視して育てています』
投稿者さんは自分なりの教育方針を持って子どもに接しているようです。しかし周囲からは、少し厳しいと感じられることもあるのだとか。ママスタコミュニティのママさんたちは、このような投稿者さんの考え方をどう捉えるのでしょうか。
4歳の子どもにはちょっと厳しい
『厳しすぎるかなぁ。私ならやらない。どれもこれも、そのうち身につくことばかりだよ。今そんなに教え込まなくても。まだまだ4歳だよ。まだ産まれて4年しか経っていないのに』
『いやいやちょっと可哀想だよ。4歳なんてまだ赤ちゃんみたいなもんじゃん。優しく工夫しながら教えてあげて』
4歳の子どもへの接し方としては厳しいのではないかとの声がいくつかあります。個人差はありますが、4歳でできることは思ったよりも限られるのではないでしょうか。もしかしたら年齢に対してもう少し見合ったやり方があるかもしれませんね。
しつけの域をこえているのでは?
『4歳になったばかりということは、3歳のときにもやっていたんでしょ? うちもマナーには厳しくしつけをしてきたけれど、年齢に合わせて変えてきたよ。ママさんのやり方は年齢に合っていない。ただの虐待』
『可哀想すぎる、しつけの度超えてない? ご飯抜きとか虐待だよ』
『これは躾と違うよね。箸の使い方が悪かったら教えないと意味がないし』
投稿者さんがしていることはしつけではなく虐待では? と指摘するママさんもいます。「お箸の使い方が悪かったらご飯抜き」の場合、4歳だと自分でご飯を作れないこともあり、しつけの域をこえているようにも感じたママもいるようです。投稿者さんなりの育児方針はあるにせよ、それが「しつけ」の範囲なのか超えているのかは考えてみてもいいかもしれませんね。
叩いて叱ることには賛否両論
投稿者さんは、子どもが他の子を叩いたら、同じように叩いて叱ると話しています。この考えに他のママさんたちからは賛否両論の意見が。
『「叩いて叱る」のは私はいいと思う。「ダメよ」「お友達を叩いたらお友達も痛いよ」だけで直らないなら仕方ない』
『私も子どもが友達を叩いたら子どもを叩くよ。人を叩くからには自分も痛さをわからないといけない。痛みを知らないから平気で人に暴力をふるったりする人間になる』
自分の子どもが友達のことを叩いたら、同じように叩いて叱るというママもいます。叩かれた相手の痛みがわからないと、同じことを繰り返してしまうと考えてのことでしょう。一方で叩くことに反対する意見も出ています。
『叩いたらダメと教えるのになぜ叩く?』
『ママさんが叩くから、娘さんも友達のことを叩くんじゃない? 軽く叩いてもあまり痛くないから叩いても大丈夫と思ってしまうよ。叩いて痛みを教えるより、自分が叩かれたらどんな気持ちになるかを考えさせた方がいい』
友達のことを叩いてしまったからといって、同じことを子どもにするのは本来のしつけではないという考え方もあるようです。そもそも「叩いてはいけない」と教えるために「叩く」という矛盾も出てきてしまいますよね。実際に痛い思いをさせるのではなく、叩かれた相手の気持ちを教えるようにした方が、子どもも「なぜ叩くことがいけないのか」について真剣に向き合えるのではないでしょうか。
なぜ叱っているのかを教えないと意味がない
『叱るなら理由を説明しましょう。ママさんのコメントの通りなら、子どもはなぜ叱られるのかがわからない』
例えば「つまみ食いをしたら別室で反省させる」場合、反省させるにしても、なぜつまみ食いがいけないのかを子どもに話す必要がありますよね。「ご飯の前に食べてしまうと、ご飯をしっかり食べられない」などの理由を話すことで娘さんも「つまみ食いをしてはいけないんだな」と理解し、今後はしなくなるのではないでしょうか。
子どもに寄り添ったしつけ方を試行錯誤してみては?
4歳の子どもに対して、まわりから厳しく思われるようなしつけ方をしている投稿者さん。投稿者さんは子どもが大きくなったときに困ったり、恥をかかないようにと教えているそうです。それが愛情からのものだとしたらなおさら、4歳という年齢を考えて、お子さんに見合ったしつけをしていけるといいですね。
ママにしてみれば子どもが言うことを聞いてくれないのは大変ですが、子どもなりに幼いながらも少しずつ物事の分別を学んでいるときなのかもしれません。もし今後同じことが起きたなら、「なぜ」やってはいけないのか教えることに重点を置いてみるのもひとつの手でしょう。そういった意味ではママにとっても忍耐の時期なのかもしれませんね。投稿者さんが子どもへの寄り添い方を試行錯誤しながら工夫することで、子どもや周囲のリアクションがまた別のよいものになっていくことを願っています。
文・こもも 編集・古川純奈