「愛情不足なのね……」と言われるのが辛いママ。愛情ってどこまで注げばいいの?
わが子を産んだ瞬間、ママたちはその愛らしさに「これからいっぱい愛情を注いで育てるぞ!」と心に誓ったことでしょう。しかし子どもと日々向き合うなかで、次第に「愛情」という言葉の難しさを感じるようになったママから投稿がありました。
『子どもがママにベタベタしてくるとか、ちょっと指を口の中に入れるとかすると、すぐに義母から「愛情不足なのかしらね……」って言われる。私は子どもたちにめいっぱい愛情を注いでるし示してもいる。それでも「愛情不足」って言われてしまうと、愛情ってどこまで注いだらいっぱいになるのか分からなくなってしまって…。子どもに注いだ愛情がいっぱいになると点滅するランプとかあればいいのにな』
「愛情」は与え方も受け取り方も人それぞれ。しかも目には見えないものですから、「足りている」のか「不足している」のか分からず、自信がなくなることもありますよね。悪気なく言ったとしても、言われた方は気にしてしまう「愛情不足」という言葉。ママスタコミュニティで「愛情不足」についての議論がはじまります。
簡単に「愛情不足」って言わないで!
すかさず「愛情不足」と指摘してくる人にウンザリ
『うちの義母もしょっちゅう「愛情不足なのよ」って言ってた』
『わかる! 私は幼稚園の担任に言われてイラっとしたこと、ずっと忘れてないよ。一日中べったり過ごして、きっとやり過ぎなぐらい可愛がってたのに、幼稚園に行きしぶりで泣く日が続いたら言われた』
『うちの義母もそれ言ってた。おねしょで悩んでいたら「愛情不足だから抱きしめて落ち着かせてあげて」。ちょっと泣き止まないと「愛情不足だから甘えたいのよ」。好き嫌いをすると「愛情不足だから試してるのよ」……。本当にキリがないです』
子どものちょっとした行動の変化に、すかさず「愛情不足」と言ってくる周囲の人々。子どもがその行動に至るまでにはいろいろな過程があったはずなのに、母親のせいだと言わんばかりです。
何も知らないくせに決めつけないで!
『直ぐに「愛情不足」。ウチの何を知って言ってんだよ! って思う』
『簡単に「愛情が足りないんじゃないの?」って言う人いるけどさ、あんたが何を知ってんだよ! って思うし、どこまで母親を追い込む気なの?』
『すっっっごくよくわかるよ! 悩まなくていいよ。私も言われた。どんなに傷ついたか。甘えん坊なだけじゃん。爪噛む子はそれが癖になってるだけ。指しゃぶりも。何でもかんでも母親のせいにするな!』
『ママが好きだからベタベタするんだろうし、小さいと指くらいしゃぶるじゃん。それだけで愛情不足とか言うなんておかしい』
言う側としては何気なく「愛情不足」と言ったつもりかもしれませんが、受け取る側にしてみたら結構なパワーワードだということを分かっておいてもらいたいですね。一方的な基準で愛情をはかられ「愛情不足」という言葉だけで片づけられてしまうなんて、常日ごろから真剣に子どもと向き合っているママにとっては迷惑千万。「何も知らないくせに!」と腹が立ってしまうことでしょう。一方で「もっと愛情をかけなくては……」と追い込まれてしまうママもいるのではないでしょうか。
大丈夫!ママが愛情に溢れているから「愛情不足」が気になってしまうだけ
『誰が決めたの? 愛情不足の判断の仕方なんて』
『愛情足りてるかな? って考えてる時点で愛情たっぷりなんだから! 愛がたっぷりだから、お母さんが大好きでベタベタくっつきたいんだよ』
『それだけ悩んでるんだもん、充分愛情はあるよ』
そもそも「愛情不足」と言われて気にしてしまうこと自体が、愛情に溢れている証拠ではないでしょうか。
『「愛情をかけなきゃ」とわざわざ思わないでしていることが愛情だと思うよ』
ママが子どもと過ごしている何気ない日々こそが愛情の塊なのかもしれません。あまり「愛情を……」と思い詰める必要はなさそうです。
愛情の器は人それぞれ
『子どもに注いだ愛情がいっぱいになると点滅するランプとかあればいいのにな』
投稿者さんは愛情不足を心配するあまり、愛情がどれくらい溜まっているかが分かるランプが欲しいとコメントしていました。確かに目で確認することができない「愛情」がどれくらい子どもに届いているかが分かれば、こんなことで悩まなくてもいいですものね。
『愛情がいっぱいになると点滅してくれるランプって、その子によって大きさや数がちがうんだよね。10で点滅する子と100で点滅する子がいると思う。たくさん注いでもなかなかいっぱいにならない器を持ってる子だと、正直しんどいよね(笑)』
愛情を注ぐ側の感覚と、愛情を受け取る側の感覚が同じとは限らないですよね。どれくらいで満足するかは、子どもによって違ってくるのも難しいところです。それでも愛情ランプが点滅していないからといって、「もっと愛情をかけなくちゃ……」と親だけが頑張ることが「親子」なわけではありません。日々を過ごすなかで、親と子どもが互いに寄り添いながら「愛情」のちょうどいい量を「その時」によって変えていく……。その塩梅は家庭によって異なるものですし、お互いに模索しているうちに自然と親子としての絆が強くなっていくのではないでしょうか。そんな親子間でしか分からない「愛情」の過不足を、第三者が勝手に推し量って無責任に言葉にしてはいけないな……と改めて考えさせられる投稿でした。
文・渡辺多絵 編集・千永美 イラスト・Ponko
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