【後編】「親に甘えすぎなんじゃないの?」ママ友に嫉妬心から言ってしまった、その後……
ママ友のAさんと気まずくなってしまってから数日後、私は公園でバッタリ彼女に会ってしまいました。
Aさん「……あの、この間のことだけど……」
私「あ。えっと、私余計なことを言っちゃって……ごめんなさい!」
Aさん「ううん! 私のほうこそ! ごめんね! ……って言うのももしかしたら違うのかもしれないけど」
私はAさんに謝ることができただけでもかなりホッとしました。しかし、Aさんも彼女なりにすごく考えてくれていたようで、言葉を選びながら「少し話してもいいかな?」と言ってくれました。
私が応じるとAさんは同じように安堵した表情になり、それからポツポツと話し始めました。
実家がそばにあってサポートがあるのはとても助かって感謝はしている。けれどその分、干渉も多く、自宅への訪問も頻繁で落ち着かず、一人の時間はおろか子どもと長く二人きりになれることもなかなか無いとのこと。
だったらいっそと自分から実家に出かけるようにはしていたが、結局それでも一人の時間は無くて彼女なりにストレスは感じていたのだと言いました。それで、自分だけの干渉されない時間を作るために、子どもを預けて習い事をしようと思い至ったのだと。
Aさん「たしかに親に頼ってばかりだったから、贅沢な不満だけどね。」
私「ううん……。Aさんなりに追い詰められていたんだね。」
私は、Aさんの境遇の“メリット”だけを見てうらやんでばかりいたので、そんな苦労があるのだと初めて気づかされました。
たしかに、サポートの手があるのはありがたいけれど毎日のように両親、義両親を顔をあわせるのは……疲れてしまいそうです。
そんな私にAさんは、頼れる親戚がいないという苦労はわかっていたつもりだったけれど、干渉されず自由そうに見える面はうらやましいと思っていたと話してくれました。
Aさん「私もいいなぁって思うばかりで。無神経だったよね……ごめんなさい。」
そう、“メリット”ばかりと思っていたAさんも“デメリット”は抱えていて、反対に“デメリット”ばかりと思っていた私の境遇にも“メリット”はあったのです。
Aさん「実家通いばかりだとね? 友達を作るのもままならなくて結構さみしいの。だから友達になってくれたあなたはすごく大事で……なのに自分の無神経さでこのまま失うのはすごくつらいんだ」
私「私だって、頼るところは友達しかないよ……。だからすごく後悔してるの」
Aさん「また、愚痴聞いてもらってもいいかな?」
私「もちろんだよ!また遊ぼう!」
境遇が違いすぎて、もう疎遠になるかと思ったAさんでしたが、この後は良好なお付き合いが続いています。
後になって「話しかけるのにすごく勇気出したよ~(苦笑)」と笑いながら話してくれた彼女。
お互いに謝るきっかけを作ってくれたことに、心から感謝しています。
原案・ママスタコミュニティ 作画・Ponko