4歳の娘から毎日もらう石ころや雑草、落ち葉……。プレゼントに困ったママが用意したのは「宝箱」
頭の中でひそかに考えます。……娘の気持ちは嬉しいけれど、正直……持って帰ってどうする? 娘の見ていない隙にそっと置いていっちゃおうか……。
こっそり一度試してみたのですが、娘にはすぐに気づかれ「ママ、さっきのプレゼント、どうした?」と聞かれてしまいました。捨てたなんて口が裂けても言えない……! とっさに「あっ……ごめん、失くしちゃった」と答えましたが、めちゃくちゃ泣かれてしまいました。それ以来、もらった石ころや野花は、一応自宅まで持ち帰ることにしています。
そして大事にしていることが分かるように、家のリビングにプレゼント置き場を作りました。写真を飾る棚へ石ころを並べ、野花は”しおれるまでの間だけ”という約束で小さな空き瓶に活けて飾ることにしたのです。
ところが家でも娘のプレゼント攻撃が。「ママにお手紙書いた~!」「ママに折り紙折った~!」とあれやこれやと娘が棚に「プレゼント」を並べていきます
物はどんどん溜まって行く一方。かといって勝手に捨てると、あげたプレゼントが減っていることに気づいて娘が泣いてしまう……。
とても愛に溢れているのだけど、ごちゃごちゃと石や紙工作が積まれた雑然とした棚。どうしよう、このままにしておいたら、お客様が来たときにびっくりするだろうし、それに何より視界に入ると落ち着かない……! 整理整頓したい。そんなとき……
宝箱がいっぱいで入りきらなくなったら「これいる? いらない?」とひとつひとつ娘に聞き、「いらない」と言われた石は庭に置き、手紙や工作は処分することにしました。
よかった、これでとりあえず片付くし、リビングの棚のごちゃごちゃ感も解消された……。それにしても子どもって面白いな、大人から見たらガラクタみたいなものを、宝物みたいに大切に思うんだな。
そんなある日。押入れを整理していると、奥から古ぼけた缶の容器が出てきました。
その容器を開けてみると……
そこで私は決めました。小さな石ころやママへの手紙、折り紙などはあの宝箱に入れてずっとしまっておこう、と。
いつか、大きくなった娘が、あの宝箱を開けたとき、どんな顔をするでしょうか。とても楽しみです。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・大島さくら 作画・きたがわなつみ