旦那にメタボを自覚させたい！健康を心配する妻たちの切実な思いとは
巣ごもり生活が続き、自分自身や家族の体重増加が気になっている人は多いのではないでしょうか。見た目だけでなく、健康維持のためにも肥満は避けたいですよね。しかし完全なメタボ体型であるにもかかわらず、全く気にしていない旦那さんたちもいるようです。ママスタコミュニティに、アラフォーの旦那さんを持つママからこんな相談があげられました。
『太っている旦那は、高血圧、高コレステロール、高尿酸値、脂質代謝異常、心臓拡大です。病院で薬はもらっていますが、全く自覚していません。酒は飲みませんが、夜10時過ぎに菓子やパンをおやつで食べ、ジュースを飲みます。ヘルシー料理を作っても、お昼の弁当を作っても、カップラーメンもデザートも食べます。このままだと早死すると思うので、どうにかダイエットさせたいです。どうすれば自覚してくれると思いますか？』
投稿者さんは旦那さんの健康を考え、ヘルシー料理やお弁当を作っているようですね。不健康である自覚がない旦那さんにダイエットしてもらうには、どのような方法をとるのがいいのでしょうか？
肥満とメタボ（メタボリックシンドローム）について
肥満とは体内に過剰に脂肪が蓄積した状態をさします。その人が肥満かどうかは、BMI（BODY MASS INDEX）という体格指数と腹囲を目安に判断されます。BMIは、体重（kg）÷身長（m）÷身長（m）で求められ、日本人の場合にはBMI値が22あたりで病気の合併が最も少なく、25以上になると「肥満」、35以上は「高度肥満」と判定されるそうです。一方で、BMIが18.5より低いと「低体重」、いわゆるやせ型に該当するよう。
また腹囲は、内臓脂肪の量の目安になります。男性で85cm、女性で90cmを超えると要注意！ 生活習慣病の発症に大きく影響する「内臓脂肪型肥満」=「メタボリックシンドローム」が疑われます。
この「メタボリックシンドローム（内臓脂肪型肥満）」、通称・メタボは、内臓脂肪の蓄積度合いに加え、①高血圧②高血糖、または③HDLコレステロールが低いか中性脂肪が高い、の3つのうちいずれか2つ以上に当てはまった状態をいいます。これらの危険因子が多いほどに、動脈硬化が進行しやすい、脳卒中や心疾患、糖尿病などの疾患を引き起こしやすいなどの可能性が高まるため、冒頭の投稿主さんも不安に駆られているのでしょう。
妻の心遣いを台無しにするメタボ旦那に、落胆の声が続々
さて、投稿主さんと同じように、旦那さんがメタボを自覚してくれなくて悩んでいる妻たちから共感の声が寄せられました。
『「俺は仕事で残業して疲れているのに、ダイエットなんてできるか！ お前らを養うのにどんなにがんばっているかわかるか？ お前が稼いでこいや！」と逆ギレされました。私は週2くらいのパートなので金銭面では何も言えません。家での食事は本当に気をつけていて、毎日お弁当。薄味や低カロリーでもボリュームが出るようがんばってます。それでもジュースを飲んだりお菓子を食べたり、勝手に調味料をドバドバかけて食べている旦那を見て「バカなんじゃないか？」と思い、旦那の健康を気遣うことを金輪際やめました』
『私の前だけダイエットしてるふりして、子どもの塾の送迎のときや私がいないときに、菓子を買い食いしたりレストランに入って食べたりしていると子どもから聞きました。自分の体のことを考えられない旦那に幻滅です。私に見つからなければいいという考えが、幼稚過ぎて苛立ちます。動けなくなったり病気になったりしてからじゃないと気づかないですかね』
旦那さんの健康のためにアドバイスしたり食事を工夫したりしているのに、その手間と苦労を水の泡にするメタボ旦那たちのふるまい。大切に思っているからこそがんばっているのに、なぜわかってくれないのか……妻たちの苦悩は深まるばかりです。
『うちの旦那なんて酒も飲むよ。私も義両親もかなり説教しているけど治らない。死なれたら困るんだけどな』
『介護になっても、デブなので私じゃ動かせないと思います。放棄したい』
ただ体が重いだけではなく、他の疾患や命の危険にまでつながってしまうこともある肥満やメタボ。旦那さんの死や介護は家族の人生まで変えてしまうことだってあります。ママたちの心配は、どうしたら伝わるのでしょうか。
本人が命の危険を実感しないとわからない！？
いくら妻が言ったところで無駄なのでは……という意見もありました。
『放っておくしかないよ。ダイエットって本人の意志がないとできないからね』
『一度死ぬような体験しないと変わらないと思う。うちの旦那もすごく太っていて、高血圧で夜中に救急車で運ばれたことがある。そのときはビビってダイエットしてたけど、体調がよくなるとまた暴飲暴食してる……もうつける薬がない』
旦那さんたちがダイエットを決意しないのは、自分の体について「ヤバいのはわかっているけど、まだなんとか大丈夫」と思っているからなんでしょうか。妻としては「危険度が上がる前になんとかしたい」と思ってしまいますが……そのあたりに温度差があるようですね。
メタボ夫に「ヤバい！」と思わせる秘策とは？
いくら口で言ってもダメな場合、ほかの手で迫ってみるのもありのようです。
『誰か同年代の男の人といるところ、動画で撮ってみなよ。動画ね、写真はダメ。自分の姿は自分の目からは見えないから、普通の人との対比で自覚するかもよ。できるだけ醜く撮ってみてね。ブヨブヨの腹まわりの奥に普通の人を映すとか。ショック受けてくれればいいけど』
毎日自分の体を見ていると、どれだけ体型が変化したのかわかりづらいもの。周りにいる同年代の男性や過去の旦那さんの姿と見比べてみてもいいかもしれません。
『うちの旦那もそんな感じだったけど、小学生の娘が「パパ、太ったままで運動会来ないでね」って言ったらその一言でジムに通いだし、間食も止め、半年で20kg痩せた（笑）。禁煙も娘が「パパ、タバコ臭い」の一言で成功したし、娘の言葉は効く』
旦那さんのプライドを傷つけないような言い方を考えてしまう妻とは違って、子どもの発言はストレート。パパの心にグサッと刺さるようです。ほかにも「旦那が早死したら〇〇円入ってくる！ 住宅ローンがなくなる！」と喜ぶフリをする、子どもと一緒に泣いてみる、などの提案もありました。考えられば考えるほど、そもそも旦那さん自身の問題なのに……と悲しくなってしまいますね。
旦那さん自身のために、家族のために、健康でいてほしい
以前、筆者と顔見知りの小学生の男の子が「うちのお父さんね、太りすぎで膝が痛くて動けなくなっちゃって、仕事もお休みしているんだ」と話してくれたことがありました。「お父さん、早くよくなるといいね」としか言えませんでしたが、本人はもちろん、幼い子どもたちを抱えたママも大変だろうなと心が痛みました。
旦那さんが不健康な体だと、子どもだって心配になってしまうでしょう。もしかしたら「俺は家族を支えるためにがんばって働いているんだ！」という自負があって強気でいられるのかもしれませんが、健康でなければ働くこともできなくなってしまいます。家族の笑顔を守るためにも、まずは自分の健康を大切にしてほしいですね。
文・千永美 編集・荻野実紀子 再編集・blackcat イラスト・善哉あん
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